日時:令和4年10月15日(土) 天気:晴れ
テーマ:木の実、草のたね 参加者:17名
観察コース:ヤマモモ広場→林道(東海自然歩道)→トイレ→北歩道→やまじ小屋跡→三叉(昼食)→林道→ヤマモモ広場
今日は天気も良く林道を歩いて三叉までのコースとした。歩き初めて直ぐにマツカゼソウに注目が集まり、猿投山登山口の手前では、ヤマザクラに絡んだサルナシの実が望遠を覗くと確認できた。大曲ではナギナタコウジュの花がこれからの状態にあり、3日前は美味しそうな大きなアケビが実のっていたが、もうはじけてしまっていた。足元にはナンバンギセルの花が一輪咲いていた。
ジャコウアゲハの幼虫の食草であるオオバウマノスズクサがほとんどなくなり、増えることを期待したい。
林道には、オオウラジロノキの実がころがり、林道脇ではセンボンヤリの閉鎖花を見ることができた。
水場近くになると今が盛りのアケボノソウ、アキチョウジがみんなの興味を引き付けていた。
ムササビの巣は顔出しがなく巣の周りの白いのが目を引いた。トイレ脇では、ツクバネ、ナナカマド、ヤブコウジの実を見ることができた。
北歩道ではアキノキリンソウの花、ツルリンドウの実、コウヤボウキの花を見た。歩きの途中でヤブムラサキの葉に触りふわふわ感を感じとっていた。
やまじ小屋跡ではセンブリの花が咲き始めていた。
一本のハギの花を見終えて昼食タイムとした。
トイレ脇での休憩時、三叉での昼食時にそれぞれ一頭のアサギマダラがすいすいと飛び
まわっていた。やまじの森は木々がやや色づきはじめ初秋の味わいを感じた観察会であった。
□ 木の実とタネ
オオウラジロノキ、シロモジ、ツクバネ、ミヤマシキミ、ヤブコウジ、 ツルリンドウ、クサギ、アキノキリンソウ、ガンクビソウ、マツカゼソウ、イヌコウジュ、チゴユリ、ナナカマド
□ 咲いていた花
アケボノソウ、アキチョウジ、センブリ、ナンバンギセル、ノコンギク,コウヤボウキ、アキノキリンソウ等
□ 鳥
メジロ、ヒヨドリ、モズ、カケス、ヤマガラ、アオゲラ
令和4年10月11日(火)
全参加者:15名
雑木林グループ:9名
雨上がりの良い天気に恵まれ、少し肌寒い中、人工林G、雑木林Gとそれぞれに分かれて作業を行った。
雑木林Gは、ヤマモモコース脇の採光除伐を主として行った。主な除伐木としては、遊歩道に覆いかぶさったソヨゴ、樹冠が込み合って半分枯れてしまったヤマモモ、込み合ったアラカシ、ヒサカキ、タカノツメなどであった。また、枯損木の伐倒処理も行い作業を終了した。
除伐後の林内や遊歩道はすがすがしい風が流れ、作業後の疲れも飛んでいく雰囲気であった。
ソヨゴの切株
林内の除伐
下半分は10数年前に間伐された林齢約80年のところで、それほど過密状態ではなく、それぞれの木も立派に成長しているが、中には変形したり曲がったりしたものがあり、そ れらを中心に間伐することにした。
今回は下半分のヒノキの純林の選木と毎木調査を行った。手順は以下の通りです。 選木は、プロット調査で求めた幹距比Srを用いて密度管理図から半径4m内(50㎡)の保存本数を求め、中心木回りを4mの竿で回し、その範囲に保存本数が残るように選定 する。この作業を順次行い全区域での残す木を選定する。 毎木調査は、残す木と伐る木の全ての胸高直径を測定し記録する。 この測定データと調査区域の面積とで形状比、幹距比SR、本数間伐率、材積間伐率等を求める。
この結果は以下の通りです。
調査面積は2,110㎡、現況総本数は171本、間伐本数は34本、本数間伐率20%、材積間伐率12%。間伐後の形状比73.5、幹距比Sr17となり、ほぼ理想的な林 となります。
下半分の間伐のあと上半分の整理伐を行う予定。
側溝の掃除
きれいになった側溝
参加者:4名 場所:東大演習林
台風14号が日本を縦断し、前日は実施するかどうかNHK、天気jp、ウエザーニュースの各天気予報と睨めっこ。それによると、20日朝方には東海地方から去り、8時から10時以降は晴れマーク、降水量0、降水確率0、風速は2mから5mの予報。夕方に、集合時間を少しずらして実施連絡を行った。
実施して正解であった。当日は台風一過で雨風もない穏やかな状態で、心配した地盤の緩みもなく普段通りの作業ができた。作業内容はプロット調査まず間伐区域0.57haの周囲の確認。きつい傾斜面もあったがコーナーごとに目印のテープを巻いていった。その後間伐区域の内比較的傾斜の緩い場所0.15haを選定し、今年度の間伐エリアにした。
このエリアの2か所でプロット調査を行った。その結果の一部は添付表の通り。
形状比は104とかなり細長く、平均樹幹距離は1.77m、幹距比は11.3と超過密の状態であった。
地表には昼間でも日光が届かず草本類はなかった。10月から来年3月までにこの区域の間伐を実施し地表に陽が射す明るい森にしたい。
令和4年9月17日(土)
久屋大通公園エンゼル広場
コロナ禍により3年ぶりに久屋大通公園で開催された環境デーなごやにブース出展した。今回、当猿投の森づくりの会はエンゼル広場のブースNo.1。入り口に最も近く、これまでにも増して多くの人に立ち寄ってもらえた。
いつも好評の「シュロの葉っぱでバッタ作り」体験は感染対策のため長時間とどまらない配慮をするということで、作成の実演および「この木何の木?」のクイズに答えた方へのプレゼントとして、あらかじめ作成したものをお渡しする形とした。本物と見まがう作品を作る実演風景を見つめる人たちの姿が印象的であった。
また、今回初めて展示したスウェーデントーチに「これは何ですか?」と興味を示して質問する方も多く、その仕組みや昨年度のなごや環境大学で体験講座を実施したことなどについて、実際に燃えているトーチの動画をお見せしながら説明した。
テーマ 秋の野草 参加者 15名
コース ヤマモモ広場 ー ヤマモモコース ー サルナシ湿地 ー
ホオノキ平 ー カワセミコース ー 林道 ー 大曲 ー
ヤマモモ広場(昼食)ー シラカシ広場(解散)
大型台風接近の影響もまだなく穏やかな天候、久しぶりにヤマモモコースを下っていき、まずヒメジソとイヌコウジュの葉、苞、萼片の違いを観察した。道がずいぶん荒れていてウリカエデ、リョウブが根こそぎ倒れていた。
サルナシ湿地では緑色のクロコノマチョウの蛹を3個見つけることができた。
カワセミコースではアキチョウジが数株爽やかな青紫色の花を付け始めていた。
林道に出て大曲へ上って行き、オオバウマノスズクサにいるジャコウアゲハの幼虫を探した。4匹いたが今は十分な量の葉がないため無事に蛹になって越冬することは難しそうだ。その手前のススキの根元にナンバンギセルが咲いていた。ススキやミョウガなどの根に寄生する植物で、変電所前では確認しているがここでは初めての発見だった。
ヤマモモ広場に戻り早目の昼食をとりシラカシ広場へ移動した。シラカシの裏側の株元の今日一番のサプライズは数株のカエンタケ。食べてはならないだけでなく触るとその汁でひどくただれるという猛毒キノコで、以前三叉で確認したがこの場所では初物。公園等でも見つかる例があり皆さんに注意を喚起した。
長引く猛暑で例年より花や実が少ないようにも思ったが、確実に秋の訪れを感じたひとときだった。
【観察したもの】
[草本] ヒメジソ、イヌコウジュ、アキチョウジ、シマジタムラウ、シュウブンソウ、ガンクビソウ、サジガンクビソウ、ヤブタバコ、ヒヨドリバナ、ハシカグサ、ウリクサ、マツカゼソウ、ヒメキンミズヒキ、ヤブマメ、アレチヌスビトハギ、ツユクサ、ミズタマソウ、ノギラン、チヂミザサ、ハイチゴザサ、トダシバ、ヌメリグサ、アシボソ、キンエノコロ、アイバソウ、ヒメクグ、
ナキリスゲ等
[木本] コウヤボウキ(蕾)、ナツハゼ(実)、シロモジ(実、花芽)、
オオウラジロノキ(実)、ハンショウヅル(実)
[きのこ] カエンタケ、シロイボカサタケ
[その他] クロコノマチョウ(蛹、成虫)、ジャコウアゲハ(幼虫)、
ホタルガ、ヒトツメオオシロヒメシャク、オニヤンマ、ジョロウグモ
[鳥の声] メジロ、ヒヨドリ、ヤマガラ、コゲラ、ソウシチョウ
ヒメジソ アキチョウジ
シマジタムラソウ ガンクビソウ
ヤブタバコ ナンバンギセル
ヤブマメ アレチヌスビトハギ
カエンタケ ヒヨドリバナとホタルガ
クロコノマチョウ蛹 ジャコウアゲハ幼虫
人工林グループ
参加者:7名 10月11日(火)からの間伐作業に間に合うように、プロット調査を実施した。雨に降られず調査ができて一安心。 データをもとに間伐届を作成し、9月16日には県有林事務所との打ち合わせ予定。 本年度は2カ所で間伐を実施。山桜コースと谷筋の間の0.42haと、ゲート入って直右側の0.21ha。 前者は2カ所、後者は1カ所でプロット調査を行った。その結果の一例は表の通り。
どちらも15年ほど前に間伐された場所で、幹距比が13.7、13,8、14.8とな
っており混み合ってきている。 間伐の必要はあるが樹齢が80年ほどであり直径も大きくなっていて立派な木に成長している。少なめに選木して、かつ森が明るくなるようにしたいと思っている。
釣竿を廻し中心木から5.64mの円弧内の木の直径を測定
頂点までの勾配を測定し樹高を測る
日時:8月27日(土) 天気:曇り 参加者:14名朝からどんより曇った蒸し暑い日。前回に続いて、人工林、雑木林G共同
で林道補修。 水場付近の幹線林道と第2管理道の合流点付近の側溝及び横断水路(パイプ
)の浚渫作業を重点的に行った。 横断水路の(上流)呑み口は深くて、作業を交代しながら1m以上も掘り下
げなければならなかった。 これは林道西側の側溝が山側擁壁の上の法面から落下する枝葉を含む土砂
で塞がれ、林道を降雨が走って洗堀され林道の土砂が堆積したものと思わ
れる。 また、西側の沢からのみ流下する土砂もこれに加わっていると思われる。 約2時間、汗まみれ、泥まみれの作業で全員クタクタ。何とか通水すること
ができ、折しも正午頃に雨が降り始めてきたので作業を終了した。
日 時 2022年8月20日(土) 天気 曇り
テーマ 雑木林の虫
参加者 19名
観察コース 変電所前→ゲート手前を左折→ゲートへ戻り→アジサイコース→サルナシ湿地→ヤマモモコース→ヤマモモ広場(昼食)→林道→変電所前
出発地の変電所前の石垣にはガガイモの毛深い淡紫色の花が咲いていました。少し歩いたところのススキの根元に毎年この時期咲いているナンバンギセルはまだ花芽が出たばかりの状態でした。
湿った林道にはノブキの白い花が咲きはじめました。
今日のテーマは虫の観察です。
ゲート手前を左折し奥へ行ったところのアベマキの樹に下見の時にはカブトムシのオスやコクワガタがいましたが、今日は天気のせいか暑さのせいか見つけることができませんでした。カラスザンショウの小木に8㎝くらいのクロアゲハの幼虫(たぶん終齢)がついていました。頭部や胸部をたたくと赤い臭角を出し今日一番の人気者になりました。サルナシ湿地ではクロコノマチョウの蛹を見つけましたがすでに羽化した後でした。ガガンボが忙しく動いています。
下見の時にはミツバツツジの葉の中にハラビロカマキリを見つけました。足もとに置いてみるとお尻を上げて威嚇ポーズをとりました。カマキリの威嚇ポーズ、かわいいです。
森の中はもうツクツクボウシが盛んに鳴いて夏の終わりを知らせているようでした。
ガンクビソウ、ヒヨドリバナ、ミズヒキなどの秋の花が咲きはじめ季節は遅れることなく移り変わろうとしています。ヤマモモ広場から林道を変電所前まで戻り、暑かった真夏の観察会は終了しました。
観察できたもの(下見時含む)
◎観察した虫 アオバハゴロモ ウスバキトンボ ガガンボ カブトムシ キンモン
ガ コガネムシ クロアゲハ(幼虫) コクワガタ サトキマダラヒカゲ シオヤア
ブ タマムシ ツクツクボウシ ナミアゲハ ハラビロカマキリ ヒメウラナミジャ
ノメなど
シオヤアブ(♂)
マルバハギ
◎草の花 オニドコロ ガガイモ ガンクビソウ キツネノマゴ キンミズヒキ サジガンクビソウ ダイコンソウ ツルニガクサ ナンバンギセル ヌスビトハギ ヌ マトラノオ ノブキ ヒヨドリバナ ヘクソカズラ マルバノホロシ ミズタマソウ ミズヒキ メマツヨイグサ ヤマノイモ ヤブランなど ◎鳥の声 メジロ コゲラ ヒヨドリ ソウシチョウ
日時:8月9日(火)、天気:晴れ
参加者:15名
暑い日が続く中、15名の参加を得て、8月初回の定例作業は、人工林グループ、雑木林グループ共同で、前回に続き土嚢づくりを行い、その後は大曲付近を中心に流水で土砂に埋められた側溝、路面、水切り溝の土あげを行った。
側溝の土砂取除き
昼食は全員が三叉広場に集まり、ゆめファームで採れたスイカを食べて疲れを癒やすことができた。午後は機器講習としてスローラインとロープ掛けの実習を行った。なかなか思うような場所に飛んでくれなくて苦戦を強いられた実習であった。
日時:7月23日(土)晴れ
雑木林グループ
参加者13名
前々回に予定していた林道補修作業を全員参加で実施した。この1週間ほどの豪雨で 林道に大きな溝ができていた。今回はヤマモモ広場までの溝さらい、土嚢の敷き詰めを行った。まだ、三叉広場までには多くの箇所に溝ができ、今後も引き続き実施していく必要がある。1時間を目途に作業を行い、その後は各グループ毎の作業に取り掛かった。
土嚢作成と運搬
林道の補修
参加者:5名
日時 2022年7月16日(土) 天気 曇り
テーマ 夏の山野草 参加者 13名
観察コース ヤマモモ広場(集合)、大曲、三叉広場➝杉の谷入口➝南歩道(仮称)
➝北歩道➝トイレ➝三叉広場(昼食)
前日までの豪雨、11時頃からの雨予想のため林道歩きを止めて、車で三叉広場まで移動した。途中で大曲のオオバウマノスズクサを食草とするジャコウアゲハの幼虫を観察した。昨年、オオバウマノスズクサが切られてしまい、少し残った蔓に今年も幼虫を2匹だけ見ることができた。
空模様を気にしながら三叉広場に戻り、クロアゲハの幼虫を観察し、
ソウシチョウの鳴き声を聞きながら昼食を頂いた。途中で聞いたイカルの鳴き声が「きのこおいしい」と聞き取れ、雨も降ることなく、帰りにゲート脇でコクランを見て、観察会を終了した。
【花】ナガバハエドクソウ、チダケサシ、ミカワショウマ、
ノギラン、アキノタムラソウ
【木の花】リョウブ、バイカツツジ
【鳥の声】クロツグミ、メジロ、シジュウカラ、イカル、
ヒヨドリ、ソウシチョウ、
ヤマガラ、ハシボソガラス、キビタキ
オオスズメバチ・トラップ設置のまとめ
猿投の森づくりの会は、県有林やまじの森で人工林、雑木林の間伐・除伐作業や林道、管理道、遊歩道等の整備作業を行っている。
作業時にハチ刺され被害が発生し、それ以降2015年からハチトラップを4月から6月の2ヶ月間設置している。
令和4年は、前年度と比べ若干増のスズメバチ捕獲数となった。今年度の特徴としては、第1地区で生きたオオスズメバチを3か所で確認でき、第3地区ではキイロススメバチの捕獲も確認できた。
スズメバチ以外の昆虫として、アジサイエリア脇でクロシデムシ20匹程が入っており、第一管理道脇では、ヨツボシケシキスイやフトアナアキゾウムシが見られた。一番多く入っていた展望台脇ではヨツボシモンシデムシも見られた。また、トラップには、蛾が多く入っていたが、クワガタ類は見られなかった。
下の表は、左クリックすると拡大表示します。
(注1)第1地区:「山路の森」入口からヤマモモ広場に至るエリア、第3地区:三叉路を中心としたエリア。
(注2)「ハチ計」はオオスズメバチとコガタスズメバチ、キイロスズメバチ等を含めた数です。
**【トラップ設置】越冬した女王バチの営巣開始に合わせてハチトラップを設置し、夏から秋にかけて活動するスズメバチの増加を防ぐため**
アジサイ脇のトラップ
クロシデムシ
オオスズメバチ
令和4年6月25日(土)晴れ時々曇り
雑木林グループ
参加者12名
朝礼で提案があり今日は暑くなるとの予想から午前中で作業を切り上げることになった。また新しいメンバーを交え作業を行った。
カワセミコースの前回までに伐採した後の枝や倒木が遊歩道から綺麗にみえるように整理作業を行う一方、ヤマモモ広場奥の桜の整理伐および枝を広げて森を暗くしていたソヨゴなどの除伐作業を行った。高木の桜では、スローラインを使って倒す方向にロープを張り安全に倒すことができた。また、ヤマモモ駐車場、およびハンショウヅル自生地周りの草刈りも行った。
ヤマモモ広場奥の整理伐
ハンショウヅル周りの草刈り
カワセミコースの枯死木伐倒
参加者:6名
テーマ 水辺の植物 参加者 16名
コース ヤマモモ広場ーシャラノキコースーサルナシ湿地ーホオノキ平ー第1管理道ーアジサイコースー林道ーヤマモモ広場
雨を心配しながら出発し、シャラノキコースへ向かいました。昨年のこの時期の観察会ではヒメシャラ、ナツツバキ2種の花の大きさを比べたが、期待の花が樹上にも地面にも見当たらず、落花した数輪のヒメシャラをなんとか見つけることができました。高温の日が多かったせいか開花が例年より早かったようです。
サルナシ湿地では今年も昨年に続きアズマヒキガエルの産卵はなくオタマジャクシを残念ながら見られません。木道の両側に生えているツルヨシの葉にクロコノマチョウがいないかと皆で探し、三日前の下見では前蛹状態だった個体が透き通った緑の蛹になっており、幼虫も見つけることができて満足しました。
アジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイそして終盤のコアジサイが梅雨空に映え、遠目にササユリが1輪咲いていました。もっと多く咲くようになって欲しいものです。
キビタキやクロツグミ等の野鳥のさえずりも楽しめた梅雨の合間の贅沢なひとときでした。
【観察できたもの】
(水辺の植物) オニスゲ、ミヤマシラスゲ、ツルヨシ
(草の花 ) クサイ、ササユリ、ジガバチソウ、オカトラノオ、オオバノトンボソウ、ヤマトウバナ
(樹の花) バイカツツジ、ムラサキシキブ、サカキ、アジサイ、コアジサイ、ヤマアジサイ、ガクアジサイ
(樹の実) オオウラジロノキ、シロモジ、クロモジ、ウスノキ、スノキ、ナツハゼ、オオカメノキ、ハンショウヅル
(鳥の声) イカル、ソウシチョウ、クロツグミ、サンショウクイ、キビタキ、ヒヨドリ、ホトトギス、ヤマガラ、メジロ、ウグイス、サンコウチョウ、コゲラ
(その他) クロコノマチョウ、ヨツスジハナカミキリ、チュウガタシロカネグモ
ヒメシャラ
オニスゲ
クロコノマチョウ 蛹
クロコノマチョウ 幼虫
ササユリ
ガクアジサイとヨツスジハナカミキリ
バイカツツジ
オオウラジロノキ
ムラサキシキブ
ハンショウヅル 実
令和4年5月28日(土)快晴
雑木林グループ
参加者13名
快晴で気温上昇したが爽やかな作業日となった。
カワセミコースの採光除伐も最終段階にはいり、遊歩道脇に繁茂し
たウラジロを整理伐し、谷の入口にあり、谷を暗くしていたヒノキ
を除伐することになった。
除伐したヒノキは、玉切りにして、皮むき後、ベンチに仕上げた
この時期ヒノキは水を良く吸い上げているので、皮むきが容易で、
初めて皮むき体験をするN女子は上手に皮むきを楽しんでいた。
対岸にある倒れたコナラとヒンキの傾斜木も3本ほど除伐した。
遊歩道脇のウラジロ除伐と休憩
遊歩道脇おウラジロ除伐人工林グループ
参加者:7名午前中はホオノキ平に1本残っていたアカマツの枯死
木の伐採を行った。この木は遊歩道の脇にあり、もし倒
れた場合重心がそちらにあるため非常に危険な状態であ
った。新人の方も参加されており、安全を優先にした基本的な
伐採方法で処理を進めた。木の周りの整理、伐倒方向のポイント設定、スローライ
ンによるロープ掛け、滑車を介しての安全方向からの牽
引準備、受け口加工、追い口加工、退避、牽引。残念な
がらかかり木にはなったが外し方などそれもいい勉強と
なったかな。そのあとスローラインの練習をみんなで行った。みんな
はじめてであり苦戦した。午後は次回予定の継続調査木測定のためのルート確保
を行った。今までルートの整備を行っていなかったため、
調査木に行き着くまでに藪などがあり歩くのが困難な場
所があった。
そのルートの整備を実施した。(参考までに)本日使ったロープは、新たに購入したテトロンクロス
8ロープ径が10mmで、材質はポリエステル。径10mmの
場合の引張強度(破断荷重)は1,700kgf。前回使用した。シリウス500径10mmの2,800kgfよりは小さいが、クレモ
ナS(三打ち)10mmの1,150kgf、12mmの1,400kgfより
は大きい。実際使用する時には、労働安全衛生規則を参照にして 安
全率を6とし、引張力が約280kgf以下になるような使い
方をするとよい。ちなみに、いつも使用しているプラロ
ックMPR-1000の引張能力は200kgfとなっている。
手前が遊歩道
かかり木になった
丸太切り
スローラインに挑戦
スローラインに挑戦
継続調査木へのルート確保
日 時 2022年5月21日(土) 天気 曇り
テーマ 新緑の雑木林
参加者 14名
観察コース ヤマモモ広場→林道→北歩道→三叉広場→林道→ヤマモモ広場
初夏の風がさわやかな季節となりました。先月の観察会からのこの1ヵ月の森は新緑から深緑へとめまぐるしく移り変わっています。5月初旬にはムベ、シャガ、ホウチャクソウなどの花が咲いていましたが、今日は残念ながらこれらの花たちは見ごろを過ぎていました。
今日は雨の心配をしながらですが久しぶりにヤマモモ広場から三叉広場までの林道を往復します。
最初にヤマモモ広場から少し下ったところのハンショウヅルの観察に行きました。ハンショウヅルももう見ごろは過ぎましたが、昨年より花数が増え、株も年々増えてきています。気まぐれなイノシシに掘り起こされないように祈るばかりです。林道に黄色の花殻が落ちています。高い樹にツル状の枝を巻き付けて花を咲かせているジャケツイバラの花殻です。上を見上げると大きな黄色の花穂が見えます。大まがりにはオオバウマノスズクサの新葉が奥のハリエンジュの樹にツルを這わせ花も咲いていました。昨年より小範囲の場所になりました。葉がジャコウアゲハの幼虫の食草となるため今日もジャコウアゲハが飛来していて葉裏の卵も確認しました。林道の両脇のコアジサイはそろそろ咲きはじめです。装飾花のない薄紫の花はかすかな香りがします。コゴメウツギは高さ2mあまりのこんもりとした茂みを作り小さな白い花が可憐です。足もとにはオニタビラコ、ニガナなど黄色い花が目立ちます。北歩道の南側の湿地にはミズキの段状に広がる枝先に白い花が広がっていました。
雨にも降られず三叉広場で昼食後ヤマモモ広場まで戻り緑の中の観察会は終了しました。
観察できたもの
◎木の花 エゴノキ オオバウマノスズクサ コアジサイ コゴメウツギ コツクバネウツギ ジャケツイバラ タニウツギ ツクバネ ハンショウヅル ミズキ など
◎草の花 イチヤクソウ オニタビラコ ギンリョウソウ トウバナ ニガナ ニョイスミレ ヒメアギスミレ ヘビイチゴ ミヤマナルコユリ など
◎鳥の声 センダイムシクイ ヒヨドリ イカル ソウシチョウ ウグイス クロツグミ キビタキ オオルリ メジロ サンショウクイ ホトトギス ヤブサメ ツツドリ コゲラ
エゴノキ
オオバウマノスズクサ
コツクバネウツギ
シャガ
タニウツギ
ハンショウヅル
令和4年5月10日(火)晴れ
雑木林グループ
参加者:7名
森は若葉の状態から青葉の状態に色濃く移り変わってきていました。
夏鳥がさえずり爽やかな気候の中で、カワセミコースの北側渓谷斜面において南側からの日照を妨げている傾斜木や日当たりが悪いために幹が細く、曲がった木などを除伐しました。
林道ではコゴメウツギが咲き始めるなど森は夏に向けて足取りを進めていました。
人工林グループ
3本目は径が40cmほどで周りを木で囲まれかかり木になる状態であったので、邪魔になるネジキを数本前もって除去した。(ネジキは他にも何本もありよしとした。)伐倒方向をピンポイントで設定し、受け口を正確にその方向に合わせて追い口を作ったところ正確に伐倒方向へ倒れた。
新しいロープは10mmと細くて軽く扱いやすい。フリクションノットと組み合わせると便利である。その上強度があるので安心して作業できた。
シリウス500を使ったロープシステム
1本目の枯死木・アカマツ。追い口作成中
1本目が倒れた
2本目の枯死木・アカマツ
受け口の修正途中で自重で倒れた
根元が朽ちて中が空洞になっていた
3本目の枯死木・アカマツ
3本目も上の方は朽ち果てていた
雑木林グループ
参加者 12名
カワセミコースの北側渓谷斜面の除伐作業を行いました。
この区域の幹線林道近くには、モッコクが多く植生しています。中には、幹が途中から二股になっているもの、生育が貧弱なものがあり。これらを除伐しました。
そのほかの樹種は、リョウブ、ソヨゴ、ウリカエデ等で傾斜木、からみ木を選んで除伐しました。
ヤマモモ広場南側渓谷と合流する地点まで除伐作業を実施しました。
人工林グループ
参加者:5名
タチシオデ
日時 令和4年4月12日(火)
天気 晴れ
雑木林グループ
参加者 9名
ヤマモモ広場南側の藪化した所の刈り払いが終了し見通しのきく明るい森になりましたが、カワセミコースを少し下った所では照葉樹によって相対的に暗い環境がまだ残っていることから、新年度はここの整備から着手することにしました。
森は春本番を迎え、足元ではそこかしこにタチツボスミレの群生を見ることができました。
人工林グループ
参加者:7名
参加者(受講者)22名 スッタフ(森づくり会員)18名
前日から催行可能かどうかヤキモキする悩ましい天気予報でした。
何とか11時までは雨にはならないとの予報を信じて、開催する決断をしました。
しかし、受講者が活動現場に集合した時点でもう霧状の雨が降ってきました。
スッタフは素早い対応で現場にオーニングを設置し雨対策を行いました。
開講挨拶、説明の後、受講者は2班に分かれ、林内を散策しました。
散策目的は、クロモジ、ヤブニッケイの植生状況などを観察確認することを主としました。
散策から戻った受講者には、クロモジの枝を細断しパックに詰める作業を行ってもらいました。
しかし、雨が強くなってきたため、お茶の煮だし体験とヤブニッケイ蒸し餅づくり体験の予定を変更し、お茶は、あらかじめ用意したクロモジの葉、ヤブニッケイの葉で味わってもらい、またヤブニッケイ餅は、スッタフが作成して、クロモジ楊枝(受講者自ら作ったもの)を使って味わってもらいました。
参加した子供に味はどうですか?と聞くと、「美味しかった」との答えが返ってきて、主催者としては一安心でした。
子供の時期に、味、香りの体験をすると、記憶に残り、彼らが大人になってからも、この森のことをきっと思い出してもらえるでしょう。
スッタフの方々の素早い対応で無事終了できたことに感謝いたします。
日時:令和4年3月19日(土)
天気:晴れのち曇り テーマ:春をさがそう 参加者:18名
観察コース:ヤマモモ広場→林道→展望台→キツツキコース→アジサイコース→第一管理道→サルナシ湿地→シャラノキコース→ヤマモモ広場
ヤマモモ広場から林道に出たすぐにトサミズキの花が咲いていました。トサミズキの自生は当然なく、この森に植栽されたもののタネを鳥が運んだものと推測されます。林道脇の高い位置にキブシが簪のような花序を付けて垂れ下がっていました。雌花や両性花を付ける花序は短く、雄花は長いようです。ハンショウヅルは元気に新芽を出していました。くれぐれも人的被害に会わないことを祈るばかりです。カワセミコースに入ってすぐから展望台に向かいました。この道はクロモジの幼木が多いです。展望台から東大演習林方面に毎年タムシバが見られますが今年は月末頃になるのではないでしょうか。風に乗ってヒサカキの花の匂いがかすかに感じられました。少し戻り、キツツキコースからアジサイコースへと下りた沢筋にショウジョウバカマが可憐に咲いていました。第1管理道ではナワシログミが実を付けていました。実が苗代を作る頃に熟すことから名付けられています。サルナシ湿地には、昨年落ちてすぐに根を出したどんぐりが割れ、中の脂肪真っ赤になっているものをいくつか見つけました。また草本類の花の少ないこの時期に咲くヒメカンスゲの花は貴重です。下見の時はルリタテハやキタキチョウなどを見ましたが今回はここでクワゴマダラヒトリの幼虫を見たきりです。シャラノキ群生地の脇でウグイスカグラを観察、開花まではあと一歩。ゆっくりとした春の訪れを感じながらヤマモモ広場まで戻ってきました。
◆観察できた主なもの
◇花 トサミズキ キブシ アセビ ヤブツバキ ヒサカキ クロモジ ウグイスカグラ(蕾) シキミ オオバヤシャブシ ダンコウバイ オオカメノキ(蕾) ヒメカンスゲ ショウジョウバカマ
◇鳥 ウグイス ヒヨドリ メジロ ハシブトガラス ソウシチョウ ヤマガラ ミソサザイ シジュウカラ ウソ
観察会風景
見事赤い印の上に倒れた
日時 令和4年3月8日(火)
天気 晴れ
雑木林グループ
参加者 8名
ヤマモモ広場南側の藪を刈り払い日差しの届く林床となるように進めてきた作業も最終となりました。
人工林グループ
参加者:6名
間伐対象の残りはスギ2本、ヒノキ13本の15本となり3月には終了の予定。
雑木林グループ
参加者:14名
午前中は、なごや環境大学共育講座の第3回を開催し、雑木林グループ全員がスタッフとして活動しました。
午後は、ヤマモモ広場西側の谷筋の前回除伐しておいた倒木を処理しました。
また、コナラの枯死木の伐倒を実施しました。
日時:令和4年2月19日(土) “雨水” 9:30~13:30
天気:晴れのち曇り テーマ:冬芽 参加者:12名
観察コース:中部電力変電所前➝ゲート➝第1管理道➝サルナシ湿地➝シャラノキコース➝ヤマモモ広場(昼食)➝ゲート➝変電所前
今月も先月に続き中部電力変電所前から観察会を開始した。観察会に先立ち、Tさんがコクサギの枝を持ってきて、三大美芽の一つである旨の説明を受け出発した。元駐車場跡と思われる場所ではオオバヤシャブシとヒメヤシャブシ、ノイバラとミヤコイバラ等の比較やヌルデの芽などに皆さん興味津々であった。ゲートへの道ではマルバアオダモ、三大美芽のネジキ、ナツハゼとカマツカ、ゴンズイ、まだ蕾のダンコウバイ、木々の同定等を行いながら歩みを進めた。ゲート手前のジャケツイバラやキブシは、まだこれからと思われた。ゲートを入り、ノリウツギ、カキノキ、コウヤミズキを確認した。第1管理道では、コブシの膨らんだ蕾、高木のミズキとネムノキの枝ぶりを眺め、オオカメノキの花芽と葉芽、バイカツツジ、ガマズミ等を確認し、遊歩道に入った。ホオノキ平脇ではオオバウマノスズクサを、湿地脇ではオオウラジロノキを見た。小川のそばにあるマンサクには花が咲いていることを確認できた。シュンランは蕾をつけているのが少ないと感じた。シャラノキコースに入っては、低く刈り込められたホオノキの芽を、三大美芽のザイフリボク、ナツツバキやヒメシャラを見た。ヤマモモ広場奥のマンサクにも花が咲いていることを確認した。また、広場脇にはリュウキュウマメガキがあるよと教えて頂き、気づかないものだと痛感した。天気の崩れもなく、春がすぐそこまで近づいていることを感じた観察会であった。
【観察できたもの】
●冬芽
主なもの 三大美芽:ネジキ、ザイフリボク、【コクサギ】
オオバヤシャブシ、ヒメヤシャブシ、ヌルデ、アカメガシワ、
ノイバラ、ミヤコイバラ、マルバアオダモ、サルトリイバラ、
タカノツメ、タラノキ、エゴノキ、ヤマハゼ、ウリカエデ、
リョウブ、ウワミズザクラ、ミヤマガマズミ、ナツハゼ、
カマツカ、ムラサキシキブ、コアジサイ、ゴンズイ、クロモジ、
キブシ、ダンコウバイ、ジャケツイバラ、ウグイスカグラ、
ヤマコウバシ、ウスノキ、タマミズキ、ナツツバキ、
ヒメシャラ等
●花 マンサク、ヤブツバキ、
●鳥 オシドリ、ヒヨドリ、メジロ、アオジ、ウグイス、
シロハラ、エナガ、ハシボソガラス、ルリビタキ、コゲラ、
イカル
令和4年2月8日(火) 薄曇り
雑木林グループ 参加者7名
前回に続いてヤマモモ広場の南側の除伐をすすめました。
これまでの作業で、藪になっていた状態から明るく日が差し込むようになってきました。
林道沿いのスギの伐採風景
玉切り風景
集積風景
ヒノキの累計伐倒本数は24本となり、予定本数が45本であるので残り21本となった。スギの累計伐倒本数は6本となり、予定本数が14本であるので残り8本となった。作業日は残り3日、安全優先で進めたい。
令和4年1月22日(土)晴れ
雑木林グループ 参加者11名
ヤマモモ広場の南側斜面の谷沿いを西側に向かって藪状の林を除伐しました。
蔓がらみのリョウブ、枝が絡み合ったソヨゴが主体で、低木は、イヌツゲが多く、これも除伐しました。
苔を材料にした直径20cmくらいの何かの巣を小松の枝に掛かっているのを見つけました。また、ススキの多い所では、ウグイスの巣が落ち葉に埋もれていました。
人工林グループ
参加者:7名
ラジオ体操
作業を終え撤収
日時 2022年1月15日 天気 晴れ
テーマ 冬の野鳥観察 参加者 16名
コース 変電所前 → ゲート → 第1管理道 → ホオノキ平手前左折 → 東海環状側道を北へ → 車止めでUターン → 貯水池コース → ホオノキ平 → カワセミコース → ヤマモモ広場 → ゲート → 変電所前
ツグミ
ベニマシコ
ヒヨドリ
やまじの森は鳥が少ないのではと思っていましたが珍しい何種類かを観察し、植物の冬芽の膨らみに春の訪れを感じることができました。
スズカカンアオイ
【観察したもの】
[鳥]ツグミ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カケス、シロハラ、
アオジ、ベニマシコ、カワラヒワ、メジロ、
ジョウビタキ、ルリビタキ、コゲラ、ハシボソガラス、
ハシブトガラス
[実]ガマズミ、シャシャンボ、ヌルデ、タマミズキ、
ヒメヤシャブシ、オオバヤシャブシ、トウコマツナギ、
セイタカアワダチソウ他
[花]スズカカンアオイ
テーマ「落ち葉を踏んで腐葉土づくりを体験しよう!」
期日:2021年12月25日(土)曇り
受講者 14名(1歳~75歳) スタッフ10名
受講者は、ヤマモモ広場に一旦車で集合して、すっかり葉が落ち、空が見透かせるカワセミコースを辿って体験活動会場へ移動しました。
担当スタッフから開講の挨拶と体験内容(①腐葉土づくり⓶伐木体験)の説明があり、先ず「腐葉土づくり」体験から作業に取り掛かりました。
熊手で落ち葉を集め、塵取りで腐葉土づくり枠の中に運び入れる作業です。
受講者は、各々熊手と塵取りを手に落ち葉を集めてソヨゴの丸太で作った枠の中に運び入れます。
枠の中の落ち葉の厚みが出たところで、糠を撒き、子供達が枠の中に入って、踊るように「ダンス!ダンス!」と落ち葉を踏み固めました。
後半は、場所を移して、「伐木体験」です。ソヨゴの立木を手鋸で参加者各自が少しずつ幹を切り込んで、幹が「ミシッ!」と音がしたとき、みんなで誘導索を引いて、見事、目標の方向に倒しました。倒した木の枝葉を処理し、幹は玉切りにして、整理して終了しました。
受講者の積極的な作業への取り組みに感心しました。
特に子供達が活発に作業体験に取り組んでいた姿をみてたのもしく感じました。
受講者は、帰途、やまじ小舎で行っている会恒例の餅つきに寄って頂き、つきたてのお餅を味わって頂きました。
変形もやい結び
ロープかけ
滑車で方向転換
受け口斜め切り
受け口水平切り
レーザーポインタで受け口の方向確認
追い口
ツル間際までの追い口
プラロックで牽引
目印(黄テープ)方向へ倒れた
日 時 2021年12月18日(土) 天気 晴れ時々曇り テーマ 照葉樹 参加者 11名 観察コース ヤマモモ広場→シャラノキコース→サルナシ湿地→第一管理道→林道→ ヤマモモ広場 昨日の雨の後は真冬の寒気団が南下し寒い日になりました。森へ向かう車
窓から見える猿投山は山頂付近が白くなっていました。寒い中ヤマモモ広場
から出発です。
今日のテーマは「照葉樹」です。照葉樹とは葉の表面にクチクラ層が発達
し厚くて照りのある葉を持つ常緑広葉樹のことです。クチクラ層とは葉の表
面を保護する角皮のことで葉の表面を保護するだけでなく水分の発散を防ぐ
などの役割をしています。猿投の森では、ヤブツバキ、サカキ、ヒサカキ、
アオキなどが照葉樹です。よく似た葉の多い照葉樹ですが、葉の付き方(互
生か対生か)、鋸歯の有無、分裂葉か不分裂葉か、複葉か単葉か、葉柄の長
さ、冬芽の形などで見分けます。例年通り照葉樹のチェックリストを参加者
のみなさんにお渡しし、木の葉も採集します。今日のコースではどのくらい
照葉樹を見つけることができるでしょうか。
森の中の林床は明るくなり常緑樹が目立ちます。ナツツバキやヒメシャラ
の冬芽に陽があたって白く光っています。赤い実がサクランボのようにかわ
いく揺れているソヨゴの木は、クリスマスカラーの飾りをつけたツリーのよ
うです。シュンランの花芽も見つけました。ツルグミの特徴、ヤブニッケイ
とシロダモの違い、シャシャンボとヒサカキの見分け方、皆さんといっしょ
におさらいしました。ヤマモモ広場の下のタマミズキは今年もたくさんの実
を付けていました。 ヤマモモ広場到着前からアラレが降りはじめました。広場到着後、採集し
た葉とチェックリストを合わせ36種の照葉樹を確認することができました。 観察できたもの ◎照葉樹 アオキ アセビ アラカシ イヌツゲ ウバメガシ
ウラジロガシ キヅタ サカキ サネカズラ シキミ
シャシャンボ シラカシ シロダモ スイカズラ ソヨゴ タブノキ ツクバネガシ ツブラジイ ツルグミ
テイカカズラ ナワシログミ ネズミモチ ヒイラギ
ヒサカキ ヒメユズリハ フユイチゴ マンリョウ ミヤマシキミ ムベ モチノキ モッコク ヤブコウジ
ヤブツバキ ヤブニッケイ ヤマモモ リンボク ◎花 ヤブツバキ シュンラン(つぼみ) ◎実 アオキ サルトリイバラ ソヨゴ ツルアリドオシ
ツルリンドウ フユイチゴ マンリョウ ミヤマシキミ
ムラサキシキブ ヤブコウジ ヤブムラサキ など ◎鳥の声 コゲラ ヒヨドリ アオジ ヤマガラ メジロ
ハシボソガラス
アオキ
シュンラン
ヤブツバキ
ヤブムラサキ
令和3年12月14日(火)晴れ
雑木林グループ 参加者7名
引き続きヤマモモ広場西側の区域で整備を行いました。林床が明るくなり、来春には新たな草木の芽生えが期待できます。落ち葉の厚いところは落葉かきをして春を待とうと思います。
人工林グループ
参加者:6名
参加者 2法人28名
スタッフ 20名
昨年度は、新型コロナウイルスの感染蔓延のため、中止となり、1年ぶりの開催になりました。
森は、シロモジを主体とした黄葉に包まれていました。体験場所に集まってくる参加者の上に時おり吹く風てひらひらと舞い落ちていました。
作業委員長の開会あいさつがあり、参加者は2班に分かれて体験活動に入りました。
体験活動課題は、「雑木の伐採作業」「シイタケ菌打ち作業」で各班交互に体験しました。
作業活動中に陽が陰り、パラパラと霰が落ちてきて、参加者は手に受けて楽しんでいました。明るくなったと思うと又曇って霰が落ちてきての繰り返しでしたが、幸い濡れるようなことはありませんでした。
体験活動を終えて、昼食時に恒例の豚汁を味わって頂き、中には3杯目のお代わりをっする人もおりました。
参加者のアンケートからは、シイタケ菌打ち体験に関心が集まっていました。伐採体験の時間がもう少し欲しかったとのご意見もありました。
豚汁は「美味すぎます」「豚汁美味すぎ」と大変好評でした。
その他では、普段自然の中での活動機会が少ないのか、夏の虫取り、火を起こしたい、キャンプ、星観察、年に開催回数を追加して欲しい、などのやってみたいことが記されていました。
スタッフの皆様お疲れさまでした。
○咲いていた花 ヤマツツジ ノコンギク
日時:令和3年10月16日(土) 天気 晴れ
テーマ 木の実 草のたね 参加者 23名
観察コース ヤマモモ広場→林道→東海自然歩道(トイレから50mほど雲興寺方面)→北歩道→三又(昼食)→林道→ヤマモモ広場
今年は第2管理道の入口付近のアケボノソウが群生して終盤であったが見事に咲いていた。タネが落ちるまで刈らないでそっとしておくことが肝心である。
野菊もイナカギク、シラヤマギク、ノコンギクと3種を見分けることができた。トイレから雲興寺方面に少し登ったところにはセンブリが多く花を付けていた。日向を好む植物で明るい道の脇に生育しているものを良く見かける。
北歩道から三又までの道に入ると実がパラパラ、ゴロゴロと落ちていた。その近くに多く落ちている葉の実と見当を付け、合わせ写真を撮った。センボンヤリの閉鎖花が開いてタネが飛ぶ準備をしていた。よく言われる奴さんの毛槍状で春の花とは趣が違う。
三又でお弁当を食べ、差し入れのクッキー、ナツハゼのジャム、ムベの実、ウラジロマタタビの実(サルナシ)をいただいた。これらの実はこの森にもあるが動物に先を越されるのか熟した頃には見当たらず食べたことがない。植栽物であるが、中身の状態、味を伝えることは十分できたと思う。良い天気に恵まれ心地良い観察会となった。
□ 咲いていた花
アケボノソウ、アキノキリンソウ、アキチョウジ、センブリ、イナカギク、シラヤマギク、ノコンギク、コウヤボウキ等
□ 木の実、タネ
ツルアリドオシ、ツクバネ、シロモジ、アオハダ、オオウラジロノキ、ウラジロノキ、ソヨゴ、ヒサカキ、ミヤマシキミ、アオキ、ムベ、ササユリ、センボンヤリ、スルガテンナンショウ等
□ 鳥 虫
アオゲラ、ヒヨドリ、メジロ、カケス、アオバト、ヤマガラ、コゲラ、エナガ、モズ、トビ
アサギマダラ、ジャコウアゲハの幼虫等
オオウラジロノキの実 シラヤマギク
参加者:4名
管理者