猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2016年06月

定例作業報告

6月25日(土)曇り
参加者15名(うち1名午後出席、1名体験者)
 雨の天気予報もあり、参加者は少なめでした。
 雑木林での除伐作業では、朝方までの降雨で木々の葉が濡れていて、作業が終わった時には、作業衣が濡れて、泥んこ状態でした。

雑木林グループ 参加者9名(1名体験者)
 
 私たち猿投の森(瀬戸市上やまじ町)自然観察道のなかでもっとも愛らしい呼称「カワセミコース」の整理伐作業第一日に着手した。
 2本の沢が合流し、湿潤な傾斜地で針葉樹の植林もされることもなく針広混交林の様相、日中でもうす暗い。
 森の観察者に清らかな水の流れをかいま見ることができるよう整備をし、さらにカワセミの飛来も期待したいと皆で汗をながした。
 この日は新しい入会予定のSさん、Aさんの2名を加え総勢7名が参加。
  第1管理道仕上げ作業 2名
DSCF1661除伐作業
人工林グループ

参加者5名

 梅雨の季節、朝の内は小雨も降っていましたが、何とか上がり作業ができました。
 今回は、前回の第2管理道入り口近傍の枯死木除伐後の整理と、三又から第3地区までの除伐と、前回存在を確認できなかった基準木の測定を予定していましたが、第2管理道入り口近傍の枯死木整理は、新たに危険な枯死木があることが分かりそちらを優先して処理することにしました。
 前回倒伐した枯死木は大木で、道路山側法面に道路に垂直方向に横たわっていました。
 雨上がりの急斜面の法面はサバ土のため非常に滑りやすく、慎重に足場を確保しながら、上部から少しずつ丸太切りして順番に落としていきました。回りを確認すると更に枯死木が数本あり、そのうちの一本は倒れたときに道路に達する位置にあったために危険であり除伐することにしました。丁度見学に参加されていた二人の方々がIさんの案内で見学に来られ、その見守りの中、この枯死木も大木でしたが、大きな音とともに道路上予定の方向へ無事伐倒することができました。その後道路上部に張り出していた樹木を数本除伐し、救急車でも通れる程度にしました。
 前回存在を確認できなかった基準木は目印が灌木の中に隠れていて、高い位置から望んで何とか見つけることができ、無事胸高周囲を測定できました。
 午後の森の中は雨上がりではありましたがヒンヤリと過ごしやすく、温度を測定すると22度でした。気象庁のデータでは名古屋の最高気温が26.5度でしたので、名古屋よりは4度以上森の方が涼しかったことになります。来月7月からは午後は緑陰講座となっており 、この涼しさの中で色々と勉強をしていくことになります。楽しみです。
IMG_0189玉切り

IMG_0191 枯死木1
 

民有林整備活動報告

6月22日(水)上ノ山地内の民有林整備
参加者4名
 民有林での整備は昨日21日の予定でしたが、天気予報では雨とのことであり、急遽今日22日に変更したものです。
 変更はしましたが21日の天気は9時過ぎには雨が上がり、午後には強いひざしがてりつけるほどの夏日となりました。22日は薄曇りでよかったかもしれません。
 今回は、カシの木を4本伐倒しましたが、かかり木となりそれを整備するのに相当の時間がかかってしまいました。今日の作業の結果南側部分は見晴らしがよくなり部分的ですが明るい森となってきました。
image[7]
 ひと時の休憩  見晴良好!!

image[5]
北側はうっそうとしています。
 

第63回山路の森定例観察会報告

平成28年6月18日(土)  天気 晴れ

テーマ : 水辺の植物・生きもの

参加者 : 17名

観察コース : 三叉路 → 砂防堰堤 → 三叉路

 

 梅雨に入りしばらくうっとうしい日が続いていましたが、「晴れ」の観察日和でした。
 久しぶりの晴れ間に森の鳥たちもにぎやかでした。コゲラの姿も観察できました。
 今回は三叉路から出発し、砂防堰堤の上流の湿地をめざしました。湿地を流れる上山路川の水は、瀬戸市の飲料水として利用されているそうです。
 三叉路周辺には、クモキリソウが咲き、チダケザシ、ミカワショウマ、ムラサキニガナがつぼみをつけていました。花はもう2週間くらいあとでしょうか。ササユリは今が満開でした。
 北歩道分岐から少し奥に入ったところに、オオバウマノスズクサの緑の実がたくさんついていました。昨年は3個ほどでしたが今年は花が多かったようです。
 この時期のハマキゴケは水を含んできれいな緑色をしていました。乾燥すると褐色になってしまいます。
 支流沿いの山道では20株ほどのヒトツボクロが群生していて、もう実がついていました。花の時期を逸してしまい残念でした。
 堰堤の上流の湿地帯では、昨年と同じような植物が生育していましたが、雨で水かさが増えると土ごと流されてしまうのでしょうか、植物が一面に生えているのではなく、意外に土の面が多く、植物は昨年より少ないように思いました。この湿地は涼しくて、マイナスイオン(?)がたくさん漂っているのか、とても気持ちの良いところで、ここでお昼にしました。
 名古屋では日中は33℃に気温が上がったそうですが、森の中は汗ばむこともなく快適な観察会でした。

観察できたもの

草 : クモキリソウ(花)、チダケサシ(蕾)、オカトラノオ(蕾)、ササユリ(花)、ヒヨドリバナ(蕾)、オオバノトンボソウ(蕾)、ムラサキニガナ(蕾)、トリアシショウマ(蕾)、オオバウマノスズクサ(実)、 

ヒトツボクロ(実)、タチキランソウ(花)、ミカワチャルメルソウ、ヤマホロシ

木 : ヤブムラサキ(花・実)、ムラサキシキブ(花・実)、オオウラジロ(実)、ナツツバキ(花)、ヤマボウシ(花)、ネズミモチ(花)、バイカツツジ(花)、ミヤマシキミ(実)、ムベ、マツブサ、ツルグミ、       サルナシ、ミツバアケビ、クサギ、マルバアオダモ、ヤブニッケイ、ヒイラギ、カナクギノキ

鳥 : イカル、ウグイス、クロツグミ、サンショウクイ、メジロ、キビタキ、ヒヨドリ、アオゲラ、センダイムシクイ、ヤブサメ、コゲラ

オオバウマノスズクサの実 (1)
 オオバウマノスズクサの実
クモキリソウヒトツボクロ
クモキリソウ          ヒトツボクロ
ミカワショウマミカwショウマ蕾
ミカワショウマ          ミカワショウマの蕾


 

とよた森林学校・受講レポート

2016.5.28(土)
「間伐してベンチをつくり寄付しよう」講座の第1回を受講したので報告します。
ヒノキの間伐をして、それを秋まで乾燥させ製材してからベンチを作り、完成品を公共施設に寄付するという内容で、全4回で参加者は女性2名を含む12です。
 最初に間伐の必要性の説明を受けた後、4名ずつ3班に分かれて、それぞれ森林組合のリーダーのもと樹齢約35年、径1620cm樹高1213mのヒノキを各班4本ずつ選木し、手鋸で受け口と追い口をつくります。あらかじめ伐倒木にワンタッチラダー(1本梯子)でロープを掛け滑車を使って、4人でロープを引っ張って倒しました。
 これまで間伐はチェンソーでしかやったことがなく、手鋸だと受け口の斜め切りが大変で4人が交代しながら行ったり、昼休みには参加者、スタッフが自己紹介、意見交換したりして、とても新鮮で楽しいものでした。
 リーダーの方が「しょせんボランティアができることは、高がしれてる。大切なのは森のことを広くみんなに伝えていくこと」と仰っていたのが印象的でした。
 間伐場所には移動式のバイオトイレが設置してありました。オガクズを使って汚物を分解処理するもので、用を足した後でスイッチを押すと一定時間、スクリューが回転して撹拌します。電源は小型の発電機(写真右奥の赤い箱)を使っていました。

 image001.jpg を表示していますimage001 (2)image004 (2)
ワンタッチラダー
image003 (4)image002 (1)
バイオトイレ 


定例作業報告

6月14日(火)
参加者 21名


 ウィークデイの定例作業日でしたが、多くの会員が参加しました。
 各グループに分かれ、枯死木処理、雑木林除伐、人工林標準木の径測定継続調査、蜂トラップ回収の作業を行いました。
人工林グループ 参加者 9名
 6月4日に梅雨入り宣言して今日の定例作業日を迎えましたが、晴れのち曇、特に暑くもなく良い作業日を迎えることができました。

 今日は、前回の続きで東海自然歩道(林道)から第2管理道に入って「タマミズキ」までの両側の枯死木の除伐と、トイレから三又への道沿いの主にヒノキの実生林(種子から発芽して育った木の林)での除伐・間伐作業、及び継続調査木(通称基準木)の胸囲高さ測定とを計画しました。

 午前中は、1台の車が第2管理道を進行中に突然シューという破裂音とともにタイヤがバーストするというハプニングがありました。道路脇の先の尖った細い切り株がタイヤの側面にぐさり。最近の車にはスペアタイヤが装備されておらず大慌て。他の車のスペアタイヤを借りて試みるも取付けボルトのピッチがわずかに違い断念。Kさんの車でタイヤをガソリンスタンドに持ち込みタイヤ部分の交換。持ち帰り取り付けて修理完了。皆さんのご協力で無事運転可能になりました。ありがとうございました。

 その間に第2管理道での除伐作業は進み、午前中は径が4050cmもある大木数本を含む計8本のマツ及びコナラの枯死木の除伐を行いました。昼食後はWさんの差し入れのスイカを頬張りながら談笑。道路脇には、オカトラノオが咲き、テイカカズラが木に絡み付きながら白い花を一杯咲かせていました。Iさんは、伐倒した枯死木に絡み付いて茂っていたテイカカズラでリースを造り首に巻いていました。差し入れ西瓜
Wさん差し入れの西瓜 甘かった―

午後は、引き続き第2管理道の枯死木の除伐と、トイレ奥の実生林での除伐・間伐とに別れ作業を進めました。第2管理道では更に3本、午前中と合わせ計11本除伐しました。第2管理道の枯死木の除伐はほぼ完了しました。W氏は50cm級の大木に挑戦され額から汗が流れ落ち全身汗まみれになってチェーンソーを扱っておられました。

枯死木 コナラ 処理
玉切 奮闘 

 実生林は、幅約10m、奥行き約5m位の道路から谷側の法面に自然にできた径が数cmから10cmほどの、一部スギも混じった主にヒノキの実生林で、ウツギの仲間などと絡み合うように乱立しています。これが何十年か先には人工林ではなく天然林として成長していくことを期待しています。そのためには今の段階から除伐して手入れする必要があります。この日の作業は道路に面した部分で、絡み合った木を除伐したりヒノキを除伐したりして、日が差し込めるようにしました。今後どうするかは雑木林グループとも相談したいと思います。

 また、Hさんと雑木林グループから応援に来て頂いたAさんには、朝から継続調査木の測定作業をやって頂きました。初めてにも関わらず方々に散らばっている24本の継続調査木の胸高高さの周長測定を一日かけてやって頂きました。藪の中を調査木を探すのは大変だったろうと思います。21番目の調査木がいくら探しても見つからなかったということでしたので後日確認します。

 実生林での作業のあとは、北歩道に沿って第3地区を迂回して、次回以降の枯死木除伐の下見をしました。そのときに三又手前の大きくカーブした部分の林道から対岸を見ると樹冠が一面白い花でびっしり覆われた木を見つけました。何だろうと薮をかき分け近くに行くとヤマボウシの花で、こんなところにと感動しました。北歩道沿いにもアカマツの枯死木や枯れかかっているものが結構見つかりました。終わりがけに満開のササユリを一本見つけOさんが早速写真を撮っていました。少し離れたところにはまだ小さいササユリが数本育っていました。

ササユリ
ササユリ
雑木林グループ 参加者11名
1号管理道沿いを下り、アジサイコース入口付近の枯損木の伐倒、整理伐、およびツツジの切り込み、林内整備を行ました。また、4月12日に設置していたハチトラップの回収を行い、11ヶ所で109匹のスズメバチを確認しました。なお、ハチトラップの回収時、4月に見かけた近くでカモシカを見ることができました。
 15日に三叉路付近に設置したハチトラップの回収を行い、43匹を確認しました。なお、大きいスズ メバチは14日に69匹、15日は25匹でした。
IMG_7356
見通しが良くなった雑木林
IMG_7371
カモシカ

IMG_7470
蜂トラップに入ったスズメバチ(一部)


第13回わいがや講座 概要報告

2016年6月7日(火)

参加者 10名

テーマ「森づくりの基本計画」

平成22年10月発行の『「猿投の森」整備基本計画書』を参考に、この計画書作成に参加されたWさんから、当時の猿投の森づくりの会の奮闘の様子や、森の整備や利活用の様子についてプロジェクターを使いながら説明を受けました。近年入会した者にとっては、当時のそして今に続く猿投の森に関する壮大な夢と熱意、注がれたパワーをひしひしと感じました。

山桜フィールド活動報告(炭焼き)

6月4日 (土)

      参加者8名   山桜フィールド

  今回も新代表Oさんが、山桜フィールドまで自転車で参加されました。
 今回は・ドラム缶窯2号機の火入れ・新しい竹材でのオイル缶窯焼き・材置場や窯の屋根作り・炭材の切り揃え・昼食の焼きそば作りと又も盛り沢山の作業の一日でした。
 前回、まずまずの出来だったオイル缶窯の竹炭ですが、今回から新しい竹材に変わった為に、下が生焼け状態になってしまい、材の種類に応じた焼き方の手加減が、なかなか難しいところです。
ドラム缶窯は、少しでも燃やす時間を長くする為、HさんOさんに早出をお願いし8時半から点火をしましたが、130度位まで上がった所で時間切れになってしまいました。
 やはり良い炭を作る為には、ゆっくりじっくり時間を掛けることが不可欠なのでしょうね。
 炭焼き広場の西側に、ミニ野草園が誕生しました。ササユリが5,6本姿を見せ、Sさんがツクバネウツギやカマツカ、ウリカエデやアカメガシワ等の木芽に名札を立てて下さり、いつかササユリのピンクの花が見られる日が楽しみです。
ササユリ等のミニ野草園s
ササユリ等のミニ野草園
松ぼっくりの花炭s
松ぼっくりの花炭
 

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