2016年08月

定例作業報告

2016827日(土)雨のち曇り
人工林グループ

参加者5名  

 県有林での今年度からの作業現場は、第Ⅱ地区幹線林道大曲下部の人工林区域となります。10月からの間伐作業に先立ってプロット調査を行いました。

 この地区は、谷、尾根、谷と起伏に富んだ場所に植林された樹齢30〜40年弱かと思われるヒノキの人工林です。木の直径は、見るからに細いものと、結構大きいものとがあり、ばらつきが大きいと感じられました。樹高はさほどの違いは見られませんでした。

 一般的に間伐は胸高直径の小さい劣勢木を優先的に行いますので、間伐対象の選木はやり易いようにも思われます。しかい、演算してみると、胸高直径の差が大きいためか、形状比、幹距比等をよく検討して選木する必要がありました。 プロット調査の結果を表に示します。

27s
胸高直系の測定
胸高直径測定
施業予定人工林1作業予定人工林林冠
                  施業予定人工林の林景




第65回山路の森定例観察会報告

平成28年8月20日(土)
テーマ:雑木林の虫
参加者 16名  天気 晴れ
コース ヤマモモ広場→シャラノキコース→サルナシ湿地→朴の木平→カワセミコース→林道→シラカシ広場→林道→ヤマモモ広場
 テーマに従って落葉樹の多いシャラノキコースから出発しました。
 入ってすぐのヤマザクラにアブラゼミがじっと止まっていました。
 散策道をしばらく歩くと強い風もないのに未熟なドングリをつけたコナラの小枝が落ちていました。ハイイロチョッキリの仕業です。ドングリの殻斗のところに卵を産み付けて枝を切り落とすという面白い習性を持っています。
 昨年から気にかけていましたが 古窯跡の水の流れの中に東海地方固有種のシマジタムラソウが群生しています。林道脇に多く見ることのできるアキノタムラソウに似ていますが 湿地性で雄蕊が突き出ていることが特徴です。シマジタムラソウは 国の絶滅危惧Ⅱ類、また愛知県では準絶滅危惧種に指定されています。古窯跡付近は数年前に整備されたところですが ホタルイ シカクイ アイバソウ(アブラガヤ)等の草本湿地植物が見られるようになりました。下見の時には 綺麗な瑠璃色の模様をしたルリモンハナバチが忙しく飛んでいました。古窯跡付近は盗掘の大きな堀穴が隠れていますので むやみやたらに近づくのは危険な場所です。
 サルナシ湿地には 樹木の花としてノリウツギと季節外れのタニウツギが咲いていました。またウラジロマタタビ(サルナシ)のすぐ近くにはセンニンソウが絡み合って多くの白い花を付けていました。
 カワセミコースのアキチョウジ群生は 花芽が食べられているのか、今年は花付きが悪いです。そこから林道に出て下った左の谷で観察会時にニホンカモシカを確認しました。
 シラカシ広場まで行ってお弁当を食べ 林道をヤマモモ広場まで戻り 8月の暑い観察会の終了としました。
 ◆観察できたもの
◇木の花 ノリウツギ タニウツギ コアカソ
◇草の花 ガンクビソウ ヤブラン シュウブンソウ ミヤマウズラ ツルリンドウ メマツヨイグサ ヒメキンミズヒキ ヒヨドリバナ
     シマジタムラソウ シラヤマギク アキチョウジ ツルニガクサ イタドリ ネコハギ ワレモコウ キンミズヒキ ハエドクソウ      ヘクソカズラ  ママコノシリヌグイ ヌスビトハギ センニンソウ
◇鳥   アオゲラ ヒヨドリ シジュウカラ メジロ
◇昆虫  アブラゼミ ツクツクボウシ ヒグラシ キイイトトンボ モノサシトンボ  ヒメアカネ キモンガ ヒカゲチョウの仲間
     ミスジチョウの仲間 ホソヒラタアブ  ツマグロオオヨコバイ トホシテントウ アオバハゴロモ ルリモンハナバチ(下見)
◇蜘蛛  ジョロウグモ
◇その他 ニホンカモシカ
アブラゼミ
アブラゼミ
ツマグロオオヨコバイ(バナナムシ)ヒメアカネ
   ツマグロオオヨコバイ(バナナムシ)         ヒメアカネ
ハイイロチョッキリによって落とされたコナラの枝
ハイイロチョッキリによって落とされたコナラの枝
ヒグラシ♀キンモンガ
ヒグラシ♀        キンモンガ
ルリモンハナバチシマジタムラソウ
ハリモンハナバチ     シマジタムラソウ

民有林整備活動報告

8月16日(火)上ノ山地内の民有林整備

  参加者6名

お盆過ぎの暑さきびしい日でしたが、6名の参加で作業をしました。

伐倒する場所は炎天下です、非常に暑い。休憩時は木陰に入って休みますがとても涼しく感じます。動きたくなくなるような気になります。

 

今回初めて「昇柱機」を使って伐倒する木の高いところにワイヤーを取り付けました。「安全ベルト」で身の安全を確保しながらの作業です。そのおかげで伐倒方向も確実に伐倒できました。

 

また、傾斜地に斜めに成長した直径45センチのアベマキの伐倒です。スローパウチを使って高い枝にライン(細いロープ)をかけ、これをチェンソーのワイヤーに取り替えて牽引し、伐倒しました。スローパウチを使って高い枝にライン(細いロープ)をかけた時の写真は残念ながら撮ることが出来ませんでした。

 

作業途中に、5~6匹ほどの大スズメバチが飛んでいました。近くにあるミツバチの巣を襲いミツバチを捕獲して運んでいるところのようでした。生存競争の現実を垣間見ました。

image[3]
昇柱機を使って高所まで登りました。
image[1]
傾斜地で、傾斜したアベマキを伐倒した後です。
 

H28 第3回緑陰講座

平成28年8月9日(火)晴れ
参加者11名
テーマ「東海丘陵要素の植物群」
講師:日本森林インストラクター E・I氏

 午前中の作業を終えて、三叉路広場に参加者が集まり、W氏差し入れの冷たい西瓜を頂きました。それぞれせせらぎの畔で昼食を摂り、 休息しました。
 休息後、掲題のテーマで森づくりの会員で森林インストラクターのIさんの講義に質問を適宜交えながら講座が進められました。
 当日の資料をご紹介いたします。なお、それぞれの植物の詳細事項については、皆様が調べてみて頂ければ 、幸いです。是非学習を乞います。
 
 愛知県、三重県など伊勢湾周辺から岐阜県の東濃地方にかけては、シデコブシやヒイトツバタゴなど固有種や隔離分布の植物が生育し、現在15種類が東海丘陵要素植物として知られています。
 生育環境は、丘陵地の湿地やその周辺の荒れ地など、土壌の発達していない場所で、湧水は低温弱酸性、貧栄養で他の植物が入れない厳しい環境に適応したものと考えられます。
 湧水湿地は、斜面が崩壊した場所や水を通しづらい粘土層や花崗岩等の上に地下水が露出して湧水となります。
 東海丘陵要素植物群(15種)
 木本 8種
 フモトミズナラ(モンゴリナラ)   ハナノキ  シデコブシ(ヒメコブシ)  
 ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)    マメナシ(イヌナシ) ヘビノボラズ
 クロニノニシゴリ  ナガボナツハゼ
 草本 7種
 シラタマホシクサ  ミカワシオガマ  トウカイコモウセンゴケ
 ミカワバイケイソウ ヒメミミカキグサ ナガバノイシモチソウ
 ウンヌケ
DSCF1736緑陰2

 

定例作業報告

平成28年8月9日(火)晴れ
参加者12名 
雑木林G
作業者8名 
  3グループ(カワセミコース、サルナシ湿地、朴ノ木平)に分かれて作業を実施しました。
  林道沿いの常緑樹の整理伐と笹刈りを行ない気持ち良い森となるように努めました。
  また、湿地では木道まで覆いかぶさった葦を刈り取り歩き易くして、多様な植物が生じやすい環境づくりに努めた。午前中だけの作業でしたが、酷暑日で陽の当たる場所での作業は、たまらないほど暑く、汗が流れ出し、休 憩を挟んでの作業となりました。
IMG_8446
林道沿線 草刈り前(カワセミコース入口)
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草刈り終了
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カワセミコース入口 整理伐後
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サルナシ湿地 葦刈後

人工林グループ
作業者4  

 今回は、本来やまじの森での作業日ですが、活動予定表通り東大演習林でのプロット調査を実施しました。9月20日から間伐作業開始のためのプロット調査となりました。

 やまじ小舎でのラジオ体操、朝礼後、人工林グループは調査に必要な道具を取り揃え車で15分ほどの演習林へと移動しました。

 現場に着いてみると、いつもと雰囲気が違います。駐車場として借りていたスペースの入り口は、車が入れないように塞がれています。もう一方の入り口は大丈夫だったので、そちらから入り、管理人さんに挨拶しようと呼びかけても人の気配が全くありません。周りを見渡すと少し雑草が伸びており、この数ヶ月人の住んだ形跡がありません。どうやら引っ越しされたようです。困りました・・・。なんとか連絡取れないかな〜。

今年度からの作業現場は、昨年度まで作業をしていたヒノキ林に隣接したヒノキの林で植林後30年弱です。林の中に入ると下草や低潅木も比較的少なく、数年前に手入れされた林という印象を受けました。樹冠にはある程度の隙間もあり強間伐ではなく中間伐程度でいいかなとの印象を受けました。ベテランのKさんとHさんの指導の下作業開始です。

一通り見回しその林の代表的な場所と思われる所をプロット調査位置として決定し、中心木を選びました。持参した釣竿の4mの位置を、両手を広げた一方の手で握り、他方の手で中心木に触れながら、中心木の回りを一周し5.65mの円を描きます(両手の長さは1.65mとみなします)。描かれた円の面積は100平方メートルとなります。

釣竿を回した時にぶつかった全ての木の胸高直径を特殊な巻尺で測ります。胸の高さの位置の木の周りを巻尺で1巻すると直径が測れます。次に木の高さを測ります。木の高さを測る方法はいろいろありますが、今回のように同じ場所に、同時に植林された同種類の木の場合、木の太さに関係なくその樹高はほぼ一定となるとのことです。実際見上げてみると確かに揃っています。その中の1本を切り倒し実測しました。17mでした。

 胸高直径の実測値は2cmごとの偶数の数値に丸めます。この胸高直径ごとの木の本数をカウントします。樹高は全て実測値17mとし、これらを表1に示します。この演習林での間伐後の形状比、幹距比、材積間伐率の目標値は、それぞれ70%、20%、30%としています。このうち材積間伐率が優先されます。この数値に近づくように間伐対象の木を増減します。Kさんがどれを間伐予定にするか、全体の本数や互いの木の関係や木の優劣などを見ながら選別しました。この間伐予定本数は、表1のとおりです。

パソコンにプログラムされた表に、胸高直径、胸高直径ごとの本数、樹高、及び間伐予定の本数を入力すると、形状比、幹距比、材積間伐率などが演算されます。その結果が表2です。表2の数値から間伐予定の本数を増減し、目標値になるようします。現場でのKさんの選別の結果をそのまま入力したのですが、修正は必要でしょうが近い数値になっています。このプログラムを作られたHさんにも脱帽ですが、Kさんにも脱帽です。

9人工林19人工林2

 

 
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