最初は先月のイベントの後始末、備品の棚卸、自然観察会、
餅つきの回数を重ねてきた事もあり順調に進みました。
昨年は30KGで8臼をつきましたが、
途中から子供さんも参加されて、なごやかにできました。
参加した皆さんは、お腹いっぱい御餅を食べ、切り餅・大福もちをお土産に、
また、沢山の差し入れをいただき、ありがとうございました。
2016年12月
参加者7名 (人工林グループ)
今回は、東大演習林での今年最後の間伐実施日です。と言っても今年2回目です。朝集合時間に駐車場に行くと、その家の所有者の家族Iさんがおられました。初対面でしたので挨拶し、日頃のご好意に謝意をお伝えしました。いつでもどうぞと、駐車場の利用を快諾していただきました。
3チームに分かれて互いに離れた位置から作業を開始しました。久しぶりの作業でしたので、体が慣れていない、結構きついなと言いながらも、快い汗をかきながら作業を進め、40本伐採しました。
終了時間が過ぎてもひたすら作業を続けられていたのは、チームの中で最も年上のお二人でした。お元気でなによりです。ご苦労様でした。
参加者 13名
朝は「今年一番の寒さ」と言う気象予報士の言葉に、
モモノキ広場は野鳥の混群が来ていてすでに11種も鳴き声を聞い
森は木々の葉の落葉ですっかり明るくなっていました。
今日のタイトルは 「照葉樹」 照葉樹とは光沢のある葉を持った木です。
葉の表面がクチクラ層(角質の層)
シイ類、カシ類、タブ類、ツバキ等です。
目にした照葉樹は下記に名前を記しました。
サルナシ湿地から北に上がると左側の岩の所にドロバチの巣があり
3年ほど前、堰堤を造るために大きなカゴノキ(常緑広葉樹)
其れを思い出し、どうなっているかと、
素晴らしい生命力に一同感激しました。
いつもは昼ご飯を食べると解散ですが、
今年もいろいろありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
◇目にした照葉樹 (26種) ソヨゴ アラカシ ネズミモチ
アオキ ヤマモモ サカキ ヒノキ ウラジロガシ ナワシログミ
ヤブツバキ モッコク シキミ(蕾) ミヤマシキミ イヌツゲ アセビ ムベ シロダモ ヒイラギ ヒサカキ シャシャンボ フユイチゴ
テイカカズラ カゴノキ
伐倒作業は猿投の森づくりの会員が行い、
2016年12月6日(火)
開催場所:尾張旭市新池交流館ふらっと
参加者 24名+講師
テーマ:「瀬戸の植生と、これからの森づくり」
講 師: とよた森林学校主任講師 北岡 明彦 様
講義の内容
(レジュメから)
Ⅰ 瀬戸の潜在自然植生
· 潜在自然植生は標高によって異なる。
· 概ね標高300m以下・・・シイーカシ林
· 概ね標高300m以上・・・モミーカシ林
Ⅱ 潜在自然林はどこでわかる
· 神社仏閣の森(鎮守の森)は長い間皆伐されることがないため、その地域本来の森林の姿(極相林)を垣間見ることができる。
(例)定光寺、雲興寺、猿投神社東の宮など
Ⅲ 瀬戸の現植生
1 瀬戸市〜東濃地方にかけては「日本三大ハゲ山地帯」の一つとされ、明治時代には広大なハゲ山が広がっていた。明治時代以降、多くの経費と時間をかけて植林活動を続けた結果、現代では緑が回復した。
2
瀬戸市の地質は庄内川沿いの中生代チャートとそれ以外の地域の花崗岩に大別され、植生も大きく異なる。
3
花崗岩地帯(風化土は貧栄養で固着性が低く水はけが良すぎるのが特徴)では平安時代から焼き物の産地として森林の過剰利用が続き、ハゲ山が広がった。
4
ハゲ山地帯の沢沿いには東海地方固有湿地が発達し、そこにはシデコブシやシラタマホシクサなどの東海丘陵要素植物が豊産することが注目される。
5
潜在自然植生はシイーカシ林とモミーカシ林であるがほとんど消滅し、各地の鎮守の森でわずかに見られるに過ぎない。
6
現植生はアカマツ林、コナラーアベマキ林、スギーヒノキ人工林が多く見られる。しかし、植生遷移の進行に伴い、アカマツ林はコナラーアベマキ林に、コナラーアベマキ林はシイーカシ林に順調に遷移しつつある。これは、植生遷移の終着点で原生林の姿でもある極相林に近づいている証拠である。
(講話のメモから・・・聞き間違いがあるかも知れません)
加藤委員長、企画ありがとうございました。
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次回予定 2月7日(火) 1:30〜3:30
テーマ:外来種
講 師:小 川 様 (愛知県 環境課)
場 所:尾張旭市 新池交流館ふらっと
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炭焼き
12月3日(土)
参加者 3名
前回作業で取った炭材の竹を炭焼き窯まで3往復して竹を米袋に一
午前中は殆ど竹を運ぶだけになりました。
昼はトウモロコシの焼いたもの、蒸したものをテストをして、
松ぼっくりを花炭に7個しました。
一日の最低気温が8度を割る頃になると、葉柄の付け根にコルク質の離層という組織がつくられ、養分を含んだ水分の行き来が遮断されます。低温になり葉緑素が分解されると、葉の中にもともとあったカロチノイド(黄色の色素)が目立って表れます。紅葉する葉では光合成で生産された糖分が光との反応でアントシアニン(赤色色素)に変わり紅葉します。
最低気温が5度を割る頃に紅葉が一段と進むといわれます。暖かい日の後に気温が急に8度以下に下がると離層もいっきに出来るため見事な紅葉が楽しめるのですが、
今年の秋は暖かく離層ができるのが緩やかなため、光合成された糖分は幹に取り込まれてしまったため、葉の中に糖分が残り少なく綺麗な紅葉になってくれません。今年の紅葉の写真は見事な黄葉ですが、黄葉の中にはウリカエデが沢山あります。ウリカエデの黄葉は、赤や黄色が入り交ざる錦色になりますが、今年は殆んどの木が黄葉ばかりです。赤色の葉は、いまひとつですが、タカノツメ、シロモジなどの黄葉は見事な写真が撮れたと思います。
猿投の森の2016年の秋景色を楽しんでください。
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