猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2017年12月

民有林整備活動報告

12月26日(火)上ノ山地内の民有林整備
 参加者 4名
  今回は、山主さんの自宅の建設場所方向に大きく傾斜した樹の伐倒です。
 傾斜した枝を伐り落とし重心を少しでも山側に傾けたいのですが、枝の位置が高すぎ7メートルの梯子が届かずこの方法はとれないため、チルホール2台を使って牽引して伐倒することとしました。
 1台のチルホールは伐倒した際重心方向に倒れないようにし、もう1台のチルホールで伐倒方向の山側へ牽引することにしました。この樹は切り口が約50cm、樹高は15メートルを超える大きな樹です。安全を考え、ワイヤーの張替えを行うなどの手間がかかり伐倒の準備ができたのが11時30分頃でした。
 また、今回は、風が時々強くなる時があるため、念のため自宅の建築現場に止めてあった業者の車を移動してもらいました。
 今回は、この樹のほか直径約10Cmほどのカシの樹を3本倒しました。

民有林1

伐倒まえの姿

民有林2

ワイヤー2本をかけ伐倒準備完了

民有林3
切り口が50cmを超えていました


定例作業報告

平成29年12月23日(土)
参加者 25名 (他10名 山岳会東海支部員)
 例年一年最後の定例作業日は、年の締めとして、年間の作業を振返りながら「餅つき」会を開催しています。
 本年は、もち米の調達に支部長始め会員のご協力をいただきました。
 また、K氏の提案で門松を作成しました。参加者は、なかなかの出来との評価でしたが、提案者のK氏にとっては、「もっといい感じにしたい」との思いがあったようです。
 例年のとおり、W氏による餅つき会に向けて用具、もち米の仕込み等をして頂きました。
 力自慢の会員が、杵を持ちぺったん、ぺったん。
 つきあがった餅は、待ち構えた会員が手早くあんころ餅、黄な粉餅、辛み餅(大根おろし)と「のし餅」にし、用意されたトン汁と餅を昼食代わりに頂きました。
 山岳会東海支部員の方々は、5月に猿投山北西山麓域での行方不明者捜索後、参加して頂きました。
 なお、例年この期日に合わせて、用具の整備点検を行っていますが、本年は、担当のU氏により事前に作業を済ませて頂いていました。ありがとうございました。
 今年の作業の労をねぎらい、来年の作業安全を祈念し代表の音頭で一本締めし、散会しました。

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活動報告

日時:12月19日(火)
場所:東大演習林
参加者:9名 

 寒い中最近の参加人数に比べ多数の人が参加され嬉しいですね。当初8名でしたが、途中から山岳会の捜索活動が早めに終わったとのことでWさんが来られ9名になりました。
 本日の作業の目的は毎木調査と選木でしたが、いつものとおりプラロック、ロープ、滑車、カラビナ、スリング、そしてトビの道具一式及び、ガソリン、オイルの燃料タンク1式とを準備をしていました。しかし本日の伐採のメンンバーはSさんを始め強力な人が集まり、バタンバタンとヒノキが伐採されていました。一人で10本もという人も。午前中で燃料がなくなってしまい、Hさんにやまじ小舎まで取りに行ってもらうというハプニングもありました。トータルで24本ヒノキを伐採しました(前回2本伐採していますのでこの場所での伐採本数は26本となります)。
 毎木調査と選木は二人ずつ二手に分かれて4人で行いました。急斜面の場所もあり、時にはウラジロのブッシュを掻き分けながら悪戦苦闘して、前回に続き残りの木の胸高直径を測るとともに胸高直径ごとの本数をカウントし、さらに伐る木の選別をしました。
 参考として、この「毎木調査及び選木の結果」(合計のみ)とそれに基づく「本数間伐率、材積間伐率、幹距比の計算結果」Bとを示します。以前にまとめた「プロット調査に基づいて求めた計算値」Aと比較しました。
 今回の毎木調査によりカウントした現況本数978本が、以前のプロット調査によるものより79本少なっています。今度の調査で判ったのですがこの区域では部分的に間伐が先行して行われていたためだと思われます。
 材積間伐率は30%以下としているところ選木結果では32.5%とオーバーしています。率にして約10%大きくなっています。材積間伐率ですので本数には直結しませんが、切ると選木した木のうち10本に1本程度は残すように修正する必要があるようです。従って切る木は、383本ー38本=345本程度になります。幹距比も目標の20%近くになると思われます。
 345本は何年かに跨いで伐採することになるのではと思います。無理をせず安全に楽しみながら行っていきたいと思います。

毎木調査及び選木の結果(合計のみ)
毎木調査
本数間伐率、材積間伐率、幹距比(比較)
間伐率
伐採の様子
伐採
毎木調査の様子
毎木調査写真






第81回 山路の森定例観察会報告

日時  平成29年12月16日(土)   天気 曇り時々晴れ
テーマ 照葉樹
参加者 14名
観察コース  
 三叉広場→トイレ前→ヤマザクラコース→砂防堰堤への分岐→砂防堰堤→三叉広場
 今週の日本列島は真冬の寒気に覆われています。名古屋でも初雪が観測されました。
 寒い中、奥の三叉広場から出発です。三叉広場は木々が葉を落とし見通しがよくなり林床が明るくなっていました。
 今回のテーマは「照葉樹」です。
照葉樹とはその名の通り厚くて照りのある葉を持つ緑樹のことです。山路の森では、ヤブツバキ、サカキ、ヒサカキ、アオキ、アセビ、アラカシ、シラカシなどが照葉樹です。冬の森では落葉した木々の間に照葉樹が存在感を増しています。
 三叉広場からぐるっとヤマザクラコースを回った森のほんの一部分ですが、参加者のみなさんに照葉樹を探していただきました。いつもは見過ごしがちな緑の葉の名前を確認しながら歩きました。
 また、今の時期は赤い実が多く見られます。
 ヤマザクラコースの尾根にはミヤマシキミの鮮やかな赤い実と来春のピンクの花芽が同時についています。ツルアリドオシの実は目が二つ付いていてだれかの顔にみえませんか。
 この目は子房が合着した二つの花が一つの実になり二つのガクのあとが残るようです。アオキの実も赤くなり始めました。ソヨゴの実はサクランボのようにかわいくまだ付いています。ヤマザクラコースを少し登ったところにタマミズキが実を付けているとのことを聞き、見に行くことになりました。タマミズキは尾根の南側の谷に立っていました。葉を落とした樹の高いところに赤いビーズを散りばめたように見事にたくさん付いていました。落ちていた実は小さく3ミリほどです。雌雄異株で近くには雄木があると思われます。
 三叉広場へもどり、持ち寄った照葉樹の葉の同定をし、おさらいをしました。
 初冬の森歩きは、カサコソと音をさせて落ち葉を踏みながら歩きます。
 落ち葉のいい香りもします。散り残った葉が風に舞って空から落ちてきます。森歩き最高と思うひとときでした。

 観察した照葉樹
 サカキ シキミ アオキ ヤブツバキ ネズミモチ アセビ 
 シャリンバイ ヒイ
ラギ ウバメガシ イヌツゲ ソヨゴ ヒサカキ ヤブニッケイ ムベ ミヤマシキミ ウラジロガシ ツブラジイ 
ツクバネガシ タイサンボク ヤブコウジ アラカ
シ アカガシ 
シロダモ

1ツルリンドウ
ツルリンドウ
アオキ
アオキ
タマミズキ
タマミズキ
ツルアリドオシ
ツルアリドオシ
ミヤマシキミ
ミヤマシキミ

定例作業日

平成29年12月12日(火)
雑木林G作業報告
参加者:11名
 今回は雪の舞う中、法人会員デーエリアの作業班と冬イチゴ群生地の笹刈り班とに分かれて作業を実施しました。法人会員デーエリアは一応の整備は完了していましたが、枯損木と倒木が多く目につき短く切って整理作業を行ないました。冬イチゴ群生地は笹やツルの絡まった木々が多くあり冬イチゴの赤い実を踏まぬようにしながら整理伐を行ないました。昼食は陽だまりに集まり和気あいあいと会話を楽しみ午後の笹刈り作業を行ないました。

IMG_1013冬イチゴ群生地の整備IMG_1027笹刈りの後
フユイチゴ群生地整備              笹刈り後
IMG_1025冬イチゴ
フユイチゴ
IMG_1008法人デーエリア作業1IMG_1010法人デーエリア作業2
法人会員デーエリア整備作業
人工林G 
場所:県有林やまじの森
参加者:5名
 白いものがほんの少し落ちてくる天気でしたが、体を動かしているとさほど寒さも感じず気持ちよく作業をすることができました。
この日が県との第5次協定2年目の作業区域2bでの伐採の最初の日です。この区域はいわゆる「水場」付近の林道と第2管理道が鋭角に交わる点から始まり、これらに挟まれ小川に沿って下った部分で、二つ目の堰堤までの範囲です。交点から最初の堰堤までの三角形状の部分(以下A区域)はさほど広くなく、数本の大きな杉や細いヒノキその他の中小木があり雑木林的なところでます。また最初の堰堤と二つ目の堰堤に挟まれた部分(以下B区域)はこの区域の大部分を占めておりヒノキの人工林になっていますが、劣勢木や不良木が目立ち、また部分的にその他の木も混在しています。これらのことからこの区域では除伐や整理伐を中心に伐採し必要に応じて間伐すれば良いのではないかと思われ、県にもそのように説明してあります。
 安全のためA区域とB区域の二手に離れて作業を行いました。A区域では傾いていたハリエンジュの木やその他の不良木を除伐したところ、林道からの見通しが良くなりスッキリしました。B地区では北側の急斜面での作業となり足場も良くありませんでしたが、枯死木や傾むいた木等やヒノキ3本を除伐しました。

2017-12-12 A
A 区域
2017-12-12 B
B 区域



わいがや講座

平成29年12月5日(火)
開催場所:尾張旭市新池交流館ふらっと
参加者 6名

テーマ:「森の雑談」
講 師:加藤 明 氏

1.第9回森の音楽祭2017アンケート調査結果−まとめ
        アンケート結果の説明と意見交換がありました。
2.2017年 法人会員デーのアンケート集計
        アンケート結果の説明と意見交換がありました。
3.林野庁の環境林整備事業について、「主な支援対象作業」等の説明と意見交換がありました。
4.森林環境税について説明と意見交換がありました。
5.京都市の「花背の三本杉」の1本が高さ日本一の62.3mであることが確認され、鳳来寺の傘杉(59.6m)を上回ったとの新聞記事の紹介がありました。
6.「森づくり活動についての実態調査 平成24年調査集計結果」(林野庁)の説明と意見交換がありました。

民有林整備活動報告

12月9日(火)上ノ山地内の民有林整備
参加者 6名
今回は快晴の中での作業でした。
幹自体はさほど太くはないのですが、隣家へ枝を大きく張り出した樹の伐倒です。
張り出した枝を3本のそれぞれ宙づり状態にして伐り、手前側に引き寄せて処理し、隣家側への重心を軽くしてから、チルホールにより牽引し伐倒しました。今回は初めて750キロのチルホールを使いました。
500キロのチルホールに比べ相当に重いので作業現場まで持ち上げるのに苦労しましたが、使い勝手がよく、作業自体は楽でした。重さには慣れるしかないようです。
問題は今回伐倒した樹のすぐ横にある根元直径80Cmのコナラの伐倒です。
上層で枝が大きく広がっており、南、東(隣家側)にもはみ出しており、重心が隣家に傾いています。

皆で検討した結果、我々の実力・装備では対応できないのと結論になり、断念することにしました。山主にその旨連絡し、了解を得ました。
以前に、一度は伐倒を中止したいとの連絡を得ていた北側部分について、やはり伐倒してほしい旨の申し出がありました。ここはすでに南側の整備が済んでいるため、伐倒方向に樹木がなく比較的容易に作業をすることが出来ます。今回は2本の伐倒をしました。


民有林整備活動報告

11月28日(火)上ノ山地内の民有林整備

  参加者 5名
  民有林の整備は8月から休止をしていましたが、11月から再開しました。
 今回は敷地南側にある、東側隣家に2本の枝が伸びている根元直径が50メートルを超える巨木の伐倒です。
 今回は若いSさんが参加をしてくれましたので、樹に登っての作業を依頼しました。職業がらか手慣れたもので高所作業も安心して見ていられました。
 梯子を使って7メートルほどの高いところにある枝までのぼり、ロープをかけ枝を切り離しても落下しないようにして、チェンソーを使って切りました。切った枝は宙づり状態となり、地上に軟着陸させ処理しました。この作業を2度行い、隣家へはみ出した大きな枝をとり除きました。
 この木は幹が太いためチェンソーの刃が反対側まで届かず、両側からの切り込む作業をしました。
 次に、チルホールにより牽引し安全に十分注意しながら伐倒しました。大きな枝を処理したことにより重心の反対側への牽引でしたがスムースに伐倒を終えました。
 伐倒した後は60Cmほどに切り分け(玉切り)ました。

炭焼き

12月2日(土)快晴 参加者6名 

前回のドラム缶の竹炭の窯開きをするが90%以上炭になっている。

今までヒノキ・スギに挑戦してきたが、今後竹に挑戦を始める。竹はいつも順調に炭になる。

そろそろ炭の活用方法を考えなくてはならなくなる。

今まで1回会員の方の床下に使用したのみです。

今回はドラム缶のカシの木に火入れとオイル缶は初めての人が挑戦。結果は?

階段の整備と倒木の2本を処理。

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