猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2018年04月

定例作業報告

平成30年4月28日(土)晴れ
雑木林G  参加者10名
 新緑の清々しいなか、引き続き、ヤマモモコース林道の整理伐をNICEグループから2名の方を、学習体験で迎え実施しました。
 特に、前回報告しました「タマミズキ」眺望地点を大きく切り開き東側のシャラノキコース一帯が望める、明るい林道になりました。
 3月末に設置された蜂類の調査トラップに、オオスズメハチの(体長 45mm位)女王蜂と思われる1匹が入り動いていました。

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人工林G 参加者4
 朝から初夏を思わせる陽気。今日は12時半から新芽を食する会が予定されており、人数も4だったので林道脇に茂っている雑木などの除伐を主体に作業を行いました。間伐は渓流の両側斜面の4本伐倒処理しました。

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第85回山路の森自然観察会報告

日時  平成30年4月21日(土)    天気 晴れ
テーマ 木々の芽吹き
参加者 19名
観察コース  ヤマモモ広場→シャラノキコース→サルナシ湿地→ホオノキ平→1号管理道→シラカシ広場→ヤマモモ広場
 3月下旬からの初夏の陽気に木々はあっという間に若芽をのばし、森のヤマザクラは早々に花を散らしウワミズザクラに代わっていました。ゲート手前のジャケツイバラは花穂を上にのばし今にも咲きそうです。
 今日のテーマは「木々の芽吹き」ですが、森は新緑の装いです。季節が例年より早く進んでいるようです。
 今日はヤマモモ広場からの出発です。広場のコナラは雄花が多数垂れ下がりその上部には目立たない小さな雌花が咲いています。コナラの新葉の銀色の毛の美しさは、この時期にしか出会えない感動です。この銀色の毛に出会えるか楽しみにしていましたが、今年は葉の展開が早く緑色の若葉になっていました。

 サルナシ湿地ではアズマヒキガエルのオタマジャクシでしょうか、水の中に真っ黒に集まって動いていました。晴天続きで水が枯れてしまうことが心配です。「ヘビや鳥に気づかれないように無事に育ってね、あんまり動くと見つかるよ!」
 ホオノキ平ではタチシオデが咲き、ヒメハギも咲いていました。ヒメハギがこの場所で咲いているのは初めてみたような気がします。歩道の足元にあり踏まれてしまいそうです。
 1号管理道のナワシログミの実は大きく膨らんでやわらかくなってきました。林内のあちこちには、スルガテンナンショウが頭をもたげ、チゴユリ、ホウチャクソウが咲きはじめていました。今日も気温が上がったようですが、林内は涼しく新緑のさわやかな観察会でした。

観察できたもの
◎木の花 
ウワミズザクラ コバノガマズミ ミヤマガマズミ ヤブツバキ コバノミツバツツジ ミツバツツジ モチツツジ ヤマツツジ ミヤコツツジ ニガイチゴ マルバアオダモ ツクバネウツギ ウスノキ ミツバアケビ ヤマブキ カマツカ(蕾) ジャケツイバラ(蕾) タカノツメ(蕾) エゴノキ(蕾) ナツハゼ(蕾) ガンピ(蕾)
◎草の花 
チゴユリ タチシオデ ヒメハギ ホウチャクソウ カキドオシ スルガテンナンショウ シャガ ニガナ(蕾) イチヤクソウ(蕾)
◎鳥の声 
センダイムシクイ キビタキ サンショウクイ ノスリ クロツグミ オオルリ コゲラ メジロ ヤマガラ シジュウカラ コマドリ ヤブサメ ウグイス エナガ 

◎その他 カエルの声

シャガ1
シャガ
スルガテンナンショウ
スルガテンナンショウ
チゴユリ1
チゴユリ
ひめはぎ1
ヒメハギ
ホウチャクソウ
ホウチャクソウ










定例作業報告

4月17日(火)曇りのち雨
人工林グループ
作業場所:東大演習林
参加者:5名
 天気予報では午前中は曇り、夕方から雨ということでしたので、午後の作業は様子を見てから決めることにして作業を始めました。結論からいうと、昼頃には雨の兆候があったので、安全のため午前中の作業を少し延ばし、午後の作業は中止としました。帰りにやまじ小舎に寄って帰ろうとする1時ごろ雨が降り出しました。中止して正解でした。
 本日の伐倒本数は26本、累計で191本。予定間伐本数が352本ですので、進捗率54.3%です。あと5月15日の1日だけで一旦ここでの作業は終わりで、残りは10月以降に持ち越しです。
 上の方から眺めると間伐したところとしてないところでは全然ちがうなあ、明るくなったとの感想が聞かれました。

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2018ヤマザクラ観桜会

414日(土)10時~13

三つ又広場にて
 自然は人間などの思い通りにはいかないようです。猿投山のヤマザクラの見頃は平年は410日頃ですが、今年の観桜会は前週の半ばには既に花吹雪が舞って、当日14日には散りつくしていました。1月、2月の強い寒気から一転3月に入ると初夏を思わせる暖かい日が続き、2日続けて夏日となるなどの季節外れの陽気で、名古屋のソメイヨシノの開花も観測史上4番目に早い319日でした。
 ということで桜の花は無くなって新緑の季節となってしまいましたが、曇り空の下、一般参加者、会員併せて約70名、水野お狩場太鼓の子供さんたちと先生、ご父兄を含め総勢100名近くが集まっていただき、太鼓演奏とヤマザクラ巨木の道など森の散策を楽しんでいただきました。
 演奏会では水野お狩場太鼓の子供たちが元気に太鼓の音を森に響かせ、時おり呼応して鳥のさえずりも聴かれました。
 森にちなんだ曲も演奏していただき、指導にあたっている ゆうな先生の篠笛とのコラボ演奏、さらには先生の篠笛独奏では曲の中に「さくら」の旋律を取り込んで演奏していただけるなど、参加者の皆さんの心に響く演奏会になりました。ゆうな先生ご自身も子供太鼓の出身でその後、太鼓、篠笛奏者として活躍されておられます。
 演奏会後、4グループに分かれてヤマザクラの巨木の森、北歩道の散策コースを観察していただきました。

 ヤマザクラだけではない、色々な木の芽吹きや草花など、名古屋に近いこの森の魅力について案内人の解説を受けながら小一時間歩いていただきました。
 終わった後のアンケートの声でヤマザクラの花が見られなくて残念がる声もありましたが、手入れされた気持ちの良い新緑の森を楽めたという声もたくさんいただきました。
 お狩場太鼓の子供たち、お母さん方も森の中を歩きたいということで、一休みした後で少し森の散策を楽しんでもらいました。
 三つ又広場に戻ると暖かい豚汁が待っていました。みなさん持参の弁当のおともに、美味しく召し上がっていただけたようです。午後予定していたツツジの群生などが見られる下流地区の散策は天気が下り坂の予報であったので止むを得ず中止としました。来年はヤマザクラの花に出会えることと、四季折々に楽しめるこの森を時々みなさんに訪れていただくことを期待します。

お狩場太鼓3
篠笛との競演
お狩場太鼓2
肌寒さに負けず熱演
お狩場太鼓1
聞き入る参加者
観客席
観客席
観察会
観察会

民有林整備活動報告

4月12日(木)上ノ山地内の民有林整備

  参加者 7名
 今回は、前回燐地との境界線が明確になり、そのため伐倒本数が増えた分の伐倒と以前から残してあった小径木の伐倒をしました。
 大径木の伐倒のため、大型のチルホールを用意し伐倒に当たりました。この日はややつよい風が吹いていましたが、幸い伐倒方向の反対側から吹く風に助けられての作業でした。アベマキ3本・スギ1本はチルホールによる牽引しての伐倒し、ほかに中径木・小径木は牽引せず伐倒しました。
 今日の作業の結果、残る伐倒は4本となりました。また、今までの作業で高い位置で伐倒した切り株と伐った樹の整理が必要であり、2~3日程度の作業が必要です。

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風の力を借りながらバランスに注意しての作業
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アベマキ・ヒノキ等全部伐倒

定例作業報告

平成30年4月10日(火)天候 晴天
雑木林G
参加者 10名 
汗ばむほどの晴天に恵まれ、林内の主要林道「ヤマモモコース」沿いの整理伐を
に取り組むました。 
整理伐の目的は
①明るい林道をめざして、採光を妨げるアラカシなどの常緑高木の伐採。
②林道際の、ミツバツツジを中心とした落葉小木を成長させるためヒサカキ、アセビなど常緑樹の除伐。
③整理伐された後、ササ類の繁茂を防ぎ、草本、落葉小木の成長を助長させるササ刈り。
また 
 Sさん推奨の「タマミヅキ」の眺望を楽しむための徐伐を行いました。
 モチノキ科の落葉高木 樹高20mを超える堂々たる枝ぶりが2本5~6月頃、緑白色の小花を密につけ、秋に赤く丸い実を結ぶ。
 あたらし景観スポットの誕生です。
 シーズンには是非楽しんでください。
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コナラ実生幼木群生
人工林G
参加者:7名
 第5次協定3年目最初の定例作業日です。天候にも恵まれ、オオバヤシャブシやリョウブの新芽が眩しく光り、気持ちよく作業をすることができました。通常、間伐許可を3月末までとして届けているので間伐作業は3月末で終了し、必要に応じて4月は伐倒した木の玉切りや集積などの整理作業を行います。夏期には間伐は行わず、10月から3月にかけて次の場所での間伐作業を新たに行います。
 この日の作業も3月に伐倒した木の玉切りや集積作業を行いましたが、間伐は予定の半分にも達していないので、新たに間伐許可が出た後引き続きここで間伐を行う予定です。まだ間伐されていない箇所は林内が暗く鬱蒼としていますが、間伐が終わったところは林床に陽が射して明るくなっています。
 その他、林道側部が法面に向かって崩れ落ちそうになっているところを、杭を打って補修を行いました。また、今週末には観桜会があるので、別の場所大曲を少し上った林道で、崖の途中で立ち上がり林道に向かって倒れそうな中木のアカマツ枯死木2本があったので、それを伐倒しました。
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わいがや講座

日 時:平成30年4月3日(火)13:30〜15:20
場 所:尾張旭市新池交流館「ふらっと」
参加者:10名

講師:猿投の森づくりの会 石原 俊洋 様
演題:マスコミ対応

・記者って知っていますか?
・「雑木林」編集を手伝って思うこと。
・どう広報するか?
これらを中心に多岐にわたり話がありました。

 ヤマザキマザック美術館と徳川園の牡丹の花を題材にしたチラシについて、どちらもカラーできれいであるが、前者は「花相撲」というすてきな言葉のキャッチフレーズがあるが、後者は「春を謡う牡丹祭」と定番のキャッチフレーズである。中身は同じようなことが書いてあっても見出しが人を惹きつける。
 新聞記者には取材記者、整理記者等があるが、整理記者は、どのように取材されたものを紙面に展開し人を惹きつけるかを考える。主見出し、サブ見出しの2行で中身を伝える。
 
 「雑木林」の製作過程では、印刷会社との間で色々な意思疎通上の問題があり、なかなか上手くいかず4回校正している。皆さんにも何度も確認作業をしてもらっている。今回は「雑木林」20号に相応しいテーマの特集号としてまとめた。

マスコミや「雑木林」などについて思っていることを出席者各人が意見を述べた。
・表とか図のデータの提出方法に苦労した。
・「高尾の森」通信はカラーできれい。予算のあるからできるのだろう。
・言葉より表とか図があった方がわかりやすい。
・先輩にアドバイスを貰いやっと書き上げた。
・何回も手直しがあって苦労して「雑木林」が出来上がっているのがわかった、丁寧に読まなければと思った。
・コナラの植林で苦労している。
・最近の「雑木林」はまとまった形になっている。作業も最初の頃に比べ分野がはっきりしている感じがする。
・最初の頃コナラの萌芽(更新)実験をしたが最終的には上手くいかなかった。原因として陽が入らないと萌芽しないことがわかった。

 記事は最終的な確認が必要。女子大生誘拐事件があったが最終的に捕まる時に中日新聞は今日逮捕と書いたが、ある新聞社は事件は長期化と書いてその記者が責任をとらされた。ある記者が団地の盆踊りの開催記事を書いたが、実際は雨天中止になっていてその確認作業を怠っていたという失敗談等々。
 そのほかノーベル賞受賞者赤崎さん、天野さんとの付き合いや、拡大造林とヒノキのカモシカ被害等、色々の話題や裏話があった。

 作業委員長の「マスコミ対応」の講演依頼の趣旨は、猿投の森づくりの会でマスコミに良い記事の掲載を依頼し、新しい会員を取得することが狙いだろうと思う。我々が何をやりたいのか、猿投の森の魅力は何なのか、だから入りたいというアピールをどうするのか、それらを記者まかせでなく自分たちが作って行かないと新しい人を入会させるのは難しい。
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