猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2018年07月

定例作業報告

7月28日(土) 天候 曇り時々小雨 参加者 10名
雑木林G
台風12号の東海地区上陸の情報もありましたが、小康な合間を利用、作業単位を細かく分担して実施しました。
  (アジサイの剪定)今年も見事な花色をつけて咲き誇った花柄の剪定作業をおこないました。株全体の高さを低く刈り込み映える花の位置に調整をしました。
(アジサイコース遊歩道に被る枯死木伐倒)
   東側は特に手付かずでしたが、やまじの森を代表する景観の地でもあり、歩道に架かる緊急なものから伐倒作業を始めました。
(幹線林道、1号管理道の刈払機による整備)
   希少な野草種を保存しながら、路上全体のササなどを成長期の今、強めに刈りこみ道を巾広に確保する作業をしました。(7月から始まる緑陰講座に時間を配分する慣例に沿い半日作業)


CIMG10770728
人工林G
参加者:3名
台風が接近しているということで作業ができるかどうか心配でしたが、晴れ間もあり暑さの中の作業となりました。人工林Gは参加者が少なく雑木林Gと合同で作業を行うこととなり、午前中は林道の斜溝の溝さらえと紫陽花コースのアカマツ、コナラの枯死木4本の伐採を行いました。午後は緑陰講座で山桜フィールドの境界の調査を行いました。
 なお前回7月9日(火)は参加者4名で法人会員デーのエリアで枯死木の伐採を行いアカマツ、コナラ等合わせて10本の枯死木を伐採しました。
 家に帰ってからシャワーを浴びしばらくくつろいでいると、足首に黒いものがくっついています(写真に撮りましたがちょって悪趣味なので公開はやめます。)またかーと、びっくり。前回と同じ種類のマダニが鼻先を皮膚の中に突っ込んでいました。今回も土曜日で病院は休み、マダニ取器具を取り出し、横からそっと牙を挟むように器具を挿入しくるくると回すと、途中マダニもバタバタしたが牙が完全な形で皮膚から抜けた。前回は蚊取り線香の火で炙り死んだ状態だったが、今回は生きた状態での除去作業。無事棘も残らず刺し跡もなく終了しました。まだ血を吸っているような感じではなかった。
 しかしながら、長ズボンの上からソックスを履き、長靴を履いていたのになぜ足首に食いついていたのだろう。皆さんマダニには十分気をつけましょう。
マダニは今元気にビニール袋の中で動き回っている。

午後
緑陰講座「山桜フィールド境界確認現地踏査」参加者10名
シンボリツリーの山桜から時計回りに境界杭を確認しながら踏査しました。踏査終了時には、炭焼きフィールドに集まり、小休憩し、大曲に戻りました。踏査結果は、GさんがGPS(タブレット端末使用)で各ポイントを記録し後日踏査データを整理することになりました。



第88回山路の森自然観察会報告書

日時  平成30年7月21日(土) 天気 晴れ
テーマ  夏の野草
参加者  14人
コース  ヤマモモ広場 →林道 →ゲート →堰堤 →山道 → 林道 →三又 →  周辺を観察 →昼食・解散
     毎朝天気予報は危険情報、無用な外出はしないようにと注意を呼び掛けている。
     山路の森は木々も多く標高もあり街中よりも5℃は低いので涼しいです。夏の草花が 
咲き出しました。
キンミズヒキ、ツルニガクサ、ママコノシリヌグイ 等又、イワタバコが蕾を付け、1輪咲いていました。
    今日は青い花、ツユクサ(露草)について書いてみます。万葉集では月草と書かれているようですが、色が着く、から着草と言われたようです。又、蛍草、青花、帽子花ともいわれました。
  ツユクサの花の色素は水や光に弱く色褪せるので友禅の下絵を描くのに使われました。しかしこの小さなツユクサではあまりに少なすぎるので大きな花のオオボウシバナ用いられました。花の大きさは4.5cmあります。現在は化学染料が用いられこの花の需要も少なくなりました。花言葉は 「尊敬」 「変わらぬ思い」 です。
    それにしても、1日花で花びらも解けてしまうので儚い花ですね。しかし茎の節から根を出し繁殖するという力も持っているしぶとい植物でもあります。
    花の構図は2枚の青色の花びらと1枚の白っぽい細長い花びらがあり6本の雄蕊がありますが短い4本は花粉のない仮雄蕊、長い2本の雄蕊には花粉が付いています雌蕊は付いているのと、無いのがあります。よく見ると分かります。受粉しなくても繁殖できる能力があるので強い植物です。身近な植物なので観察してみると面白いです。
    さてホトトギスの鳴き声がウグイスに似ているところがあり、ウグイスのところで托卵したのでは、と教えていただきました。鳴き声でそうだったのかと、初めて気が付きました。
【観察できたもの】
◆草の花  キンミズヒキ、ツルニガクサ、ヌスビトハギ、ノギラン、チダケサシ、ミカワショウマ、ムラサキニガナ、ツユクサ、ハエドクソウ、オニドコロ、タチドコロ、イワタバコ、ママコノシリヌグイ
◆鳥     メジロ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、ヤブサメ、キビタキ、クロツグミ、 ヤマガラ、ウグイス、コゲラ、エナガ、キジバト、ヒガラ、ホトトギス
◆昆虫  シオカラトンボ、コクワガタ、クワガタ、タマムシ、コガネムシ、ミスジチョウ
◆爬虫類  カナヘビ

P7170315ダイコンソウ
ダイコンソウ
P7170322ヤブレガサ (1)
ヤブレガサ
P7170329継子のしりぬぐい
ママコノシリヌグイ
P7170341コクラン (2)
コクラン
P7170343ツユクサ (1)
ツユクサ
P7210383イワタバコ (1)
イワタバコ

定例作業報告

7月10日(火) 晴 
雑木林グループ 13名
 2か所の作業域に分かれて作業しました。
ヤマモモ広場域  作業者 6名
・自生幼木の根切り作業 
 10月に予定される植樹会の苗木を、日頃 整備をしている林内の自生幼木から求め、その根切り作業に取り組みました。これは必要以上に徒長した根を切断し、新しい根系を生育させて耐久性を向上させる有効な作業です。コナラ、ケヤキ、ヒメシャラの落葉高木から、ウツギ、クロモジ、ガンピなど小木まで13本を実施。当行事の作業は10月まで、植え付け地の整備、苗木掘り出しと、植樹会本番まで続きます。
・4月から始めたヤマモモコースの整理伐も、広場駐車場に枯死木
 整理でコース終点まで明るい林道に変わりました。

CIMG1182 s
整備後の状況
CIMG1183 s
自生幼木根切作業


○ サルナシ湿地作業域  
作業者 7
・サルナシ湿地の整備作業
 サルナシ湿地でカヤネズミの生息調査やミカワショウマなどの山野草保護を行うために保護エリアを設定してアシ刈りを実施しました。また、砂防堤内に伸びた小木を伐採して林内を明るくし、サルナシの実も確認できるようにしました。実は15mm程に成長していました。

サルナシ湿地作業前
整備作業前
サルナシ湿地作業後
整備作業後

サルナシの実
サルナシの実
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