猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2019年03月

定例作業報告

雑木林グループ

3月23日(日) 天候 曇り時々晴 作業者 13名

 桜の開花予想が例年より早まるなか、1号管理道沿いの整理伐作業最終仕上げを行ないました。

 過去、愛知県の森再生計画で植えられたヤマザクラ類の健全な成育と見事な開花が、地域の人々に歓迎されると期待しています(全域)。

 課題は今後繁茂が予想されるササ類の定期的除伐(2回/年)で、落葉・常緑低木類、草本類の自生と成長の期待です。

植生の特徴として、肥沃・湿潤な土壌でアオキが異常に繁殖ニホンジカの採餌場となっている事実があります(一部区域)

期待されるコブシ(花弁10枚 シデコブシとの変種(Sさん談)が数株、成長し自生開花中です(高さ2m強) 

  マンリョウ(ヤブコウジの仲間)が10株程度自生、成長中です。

  比較的無風で湿潤な土壌が成育に適していると思われます。

  草本類はコウヤボウキ、チゴユリ、フユイチゴなど繁茂期待。 

1号管理道とアジサイコース遊歩道に囲まれヒノキ、コナラなど高木群の未整備区域があります。この一帯は今年度以降、6次協定期間に整備をする予定です。
CIMG1249 (2)20190323定例
ササ刈り後の林床
CIMG125020190323定例
ニホンカモシカの食跡 アオキ
CIMG1248 (2)20190323定例
コブシ×シデコブシ
CIMG124520190323定例
マンリョウ

人工林グループ

作業場所:県有林

参加者:8名

 本日はここB2(水場西部)での第5次協定の作業最終日です。

前回のかかり木の処理、残っていた不良木の除伐及び伐倒木の丸太切り等の

整理を行いました。ここでの間伐は一応終了しましたがあと少し整理を次回

おこなう予定です。

 ここでの作業は早めに切り上げ第6次協定の作業場所の調査を行いました。

メインは三つ叉奥の右側のヒノキの人工林ですが、そこは急斜面で作業が困

難な場所です。それでそこに加えて、Sさんから依頼のあった場所、第2管

理道とアジサイコースの間のヒノキの人工林を調査しました。

ここの林道に近いところは10数年前に強度の間伐が行われており理想的

な状態でしたが、そこから更に林道に対して少し離れた場所は、そのときに

一度間伐は行われているが途中で終わった状態で、更なる間伐が必要だと感

じました。

 ここらは平坦な場所で間伐作業には楽なところです。雑木林Gによってサ

サ刈りがきれいに行われて整理されていました。

またヒノキの他にコナラ、ヤマザクラ等の高木が多数あり混交林の様子

でした。ここの密集した部分のヒノキを間伐すれば落葉広葉樹との混交林

として良い景観になるのではないかと思います。

 午後は全体会議があり午前中で切り上げました。





東海自然歩道の枯死木除去

2019319 

 猿投山山頂から赤猿峠を経て雲興寺に至る東海自然歩道上の危険な枯死木を伐倒除去を行った。

 この地域は禿山から大規模な治山事業により植生が回復した。荒地に適応しやすいアカマツが優勢な森であったが松くい虫の被害や植生の遷移で枯死木が目立ち、東海自然歩道を利用するハイカーなどに危険を及ぼす恐れが出てきた。歩道の管理者の依頼により日本山岳会東海支部と猿投の森づくりの会が協力して枯死木の伐倒処理を行った。ほとんど直径3070㎝の大径木のアカマツでコナラもあった。 

3チームに分かれ合計25本処理した。


第96回 やまじの森自然観察会報告

日時  平成31316日 天気晴れ

テーマ 春をさがそう

参加者 15 

コース ヤマモモ広場シャラノキコースサルナシ湿地カワセミコース展望台アジサイコース林道ヤマモモ広場 

菜虫化蝶は、七十二候のひとつです。春 夏 秋 冬の季節を6つに分けたものが二十四節季、さらに3つに分けたものが七十二候となります。春は立春、雨水 啓蟄と進み、316日は啓蟄の末候の菜虫化蝶でした。 

   春は黄色い花が多いと言われていますが、やまじの森でも黄色い木の花が目立っていました。今回は マンサク、クロモジ、コウヤミズキ、ダンコウバイ、キブシ、そしてあと一歩のシロモジ等、優しい色合いの花をみることができました。この中でも一番人気はコウヤミズキ、散策道脇に咲いていて手に取るように観察をすることができました。ミズキと名がついていますが、ミズキ科ではなくマンサク科です。花の特徴としては葯が暗赤色、雄しべは花弁と同長かほんの少し長い感じです。

サルナシ湿地の水辺にアズマヒキガエルの卵塊が見られました。下見の時に水から出てしまっていたものを戻しておきましたが、一部、死んでしまっているようでした。

暖かな日差しを受けながら橋に腰をおろし しばらく休憩タイムとしました。その後、展望台まで登り、あと2週間もすればタムシバが点々とみられるだろうと想像しながら東大演習林方面を眺めました。

ダンコウバイの花が見事に咲いていました。近くにクロモジの花も咲いていましたが、緑がかったクロモジの花に対してダンコウバイは別名ウコンバナと言われ鮮やかな黄色です。花序が無柄なのも特徴の一つです。やまじの森では花の咲くダンコウバイをみることは少ないです。雌雄異株で雄木でした。

ヒサカキの独特な匂いやショウジョウバカマの可憐な花等、いくつももの春を見つけることができました。

今回の観察会は、会員の元気なお孫さん二人の参加もあり、楽しい観察会となりました。 

木の花 ヤブツバキ アセビ ヒサカキ コウヤミズキ クロモジ ダンコウバイ キブシ マンサク シロモジ シキミ

草の花 シュンラン ショウジョウバカマ タネツケバナ スズカカンアオイ ヒメカンスゲ

昆虫 ビロードツリアブ テングチョウ

鳥 ヒヨドリ ハシブトガラス ハシボソガラス メジロ コゲラ ソウシチョウ シジュウカラ アオジ

その他 アズマヒキガエルの卵塊
アズマヒキガエルの卵塊
アズマヒキガエルの卵塊
クロモジの花
クロモジの花
コウヤミズキ
コウヤミズキ
ダンコウバイ
ダンコウバイ
マンサク
マンサク
独特な匂いのヒサカキ
独特な匂いのヒサカキ







 

定例作業報告

3月12日(火)晴

人工林G

参加者:7名

 3月は第5次協定の最終月となります。したがって本日と次回23日の2回

でここB2(水場西部間伐)での間伐は終了です。3月中に間伐だけ終えて、丸

太切りや後整理は4月に入ってからでもいいかなというつもりでしたが、本日

中にほぼ間伐予定の木は伐倒し終えました。伐倒本数は11本。次回は見直し

で間伐する木がさらに生じるかもしれませんが、かかり木一本の処理と丸太切り、

後整理等になりそうです。

 本日の終了間際に伐倒した一本は、結構大径木でしたが幹が湾曲し先端寄りで

二股に別れた不良木でした。倒すだけ倒してあとは次回処理するつもりでした。

 ところが倒れるとき最初は順調に木々の間を縫ってゆっくりと傾いて行き、

さすがKさんだと感嘆の声をあげていたら、45度位傾いたころにかかり木に

なってしまいました。

なんと二股の部分が一本のヒノキを跨ぐように挟んでいたのです。命中です。

残念!!


雑木林G


参加者:9名

 第一管理道とアジサイコースに挟まれた区域の笹刈りを行いました。

 第一管理道ののり面とそれに続く林床は、除伐で明るくなったために、笹の

侵入が多く、今後、こまめに刈り取る必要があります。

 シラカシ広場から続く、林床に植生していたササを大方刈り取りました。

東海自然歩道の枯死木処理(1)

 201935

 参加者 4名

  猿投山から雲興寺に至る東海自然歩道上の危険な枯死木を伐倒することになりました。

  歩道を管理するFさんの依頼で猿投の森づくりの会・日本山岳会東海支部が協力して319日(火)に予定しています。

  雲興寺寄りの枯死木は離れているために予定日に処理できないので事前に伐倒することにしました。

  3人で処理に取り掛かりましたが巨木過ぎて手に負えないので急遽M氏に応援を依頼しました。

  伐倒方向を安定させるためにツルを受け口の両サイドに残し芯を切り最後に追い口を作りました。

  高性能チェーソーとM氏の華麗なテクニックで無事伐倒作業を終えました。
20190305自然歩道1
20190305自然歩道2




猿投の森・ヤマザクラ観桜会へのお誘い

日 時 : 平成31 年4月13 日(土) 10 時~13 時
場 所 : 猿投の森 三つ又広場(瀬戸市上山路町)
受 付 : 9:30 中電瀬戸変電所前(裏面地図⑤)
プログラム : 10:00 開会、演奏会(音のひと*ゆうなwithみずのお狩場太鼓 )
10:45 ヤマザクラ観桜会
※希望者には午後、環境林として整備している林内をご案内します。
定 員 : 50 名(先着順)
申 込 み : 下の申込欄の内容を4 月3 日(水)までに次へ連絡 (様式不問)
メール zukasamakatsuoo@yahoo.co.jp(大塚)、またはFAX 052-322-7924
服装/食事 : 歩きやすい運動靴など、昼食各自持参 (豚汁を提供予定!)
そ の 他 : 希望者には愛環山口駅への送迎または車先導あり(集合は9時10分)
当日の決行・中止は当日朝6 時に猿投の森づくりの会ブログに掲載します
http://sanagenomori.doorblog.jp/ 連絡先:090-2550-0340(大塚)
※ 会場は電波不感地帯のため携帯、スマホ等は通じません
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下のビラ画像は、画像上にカーソルを合わせ、マウス右クリックして「名前を付けてつけて画像を保存」を選ぶと保存できます。
2019観桜会ビラ表
2019観桜会ビラ裏

炭焼き

平成31年3月2日(土)晴れ
参加者5名
 先月火入れし焚口閉鎖をした竹炭材の炭出しを行いました。
 一部は、炭化してない竹材もありましたが、85%は炭化していました。
 右側の窯(雑木:リョウブ炭材)は、先月温度が75℃までしか上がりませんでしたので、途中で焚口閉鎖と煙突閉鎖をしました。今回は二度焚きを行い午後1時半ごろ温度が140℃に達したので、焚口を閉鎖と煙突閉鎖を行い、竹炭窯に新たな竹炭材を詰めて、作業を終了しました。
CIMG0434窯出 (2)
竹炭窯 炭出し
CIMG0435竹炭材詰込
竹炭窯 炭材充填
CIMG0433s
雑木窯(リョウブ)再火入れ
CIMG0437雑木窯火止 (2)
焚口・煙突閉鎖

自分の木PJ 

3月2日(土) 12名参加

 山桜フィールド(JAC所有地)で第2回目の開墾作業が快晴の下行われました。約20m×40m伐倒が完了し緩やかな南斜面に果樹エリアが完成しました。

 大きなコナラや日射を遮るソヨゴも久しぶりに参加したMさんの高性能チェーソーの活躍で一気に伐倒が進みました。

 帰路には自分の木として登録できる山桜やコナラを探しながら戻りました。山桜フィールドにはコナラはたくさん自生していますが山ザクラの幼木は少ないことがわかりました。 

 コブシ、コシアブラなどは新芽が出てくるころに選木を予定します。

 次回はいよいよ樹を植えることになります。
20190302自分の木PJ


記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

管理者

QRコード
QRコード