猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2020年03月

定例作業報告

3月28日(土曜日) 曇り 
雑木林グループ
参加者 11名
(午前)
4月から12月の予定で「カワセミコース林道、渓流整備」に取り
組む為、作業者全員で実地区域の検分、調査を行いました。
 
このコースは地形から暗い閉鎖的な空間の印象がありますが
協定区域の中で最も水量の多い渓流があり「カワセミ」が飛来
する期待をコース名に表しているユニークな林道です。
 
整備上の留意点として下記の事項を確認いたしました。
①日照条件の大幅な改善は困難ですが混みいった陰樹低木
  ヒサカキ、ソヨゴ、サカキ、アラカシなどの整理伐を行いコア
  ジサイなど低木や草本類の多様化を図る。
②林道の山側に枯死木、非成長劣勢木が多く、除伐により
  安全と採光の改善を確保する。
③渓流には巨岩、奇石の変化に富んだ区域があり渓谷美を
  意識した整理伐と伐採幹、枝葉の整理に留意が必要です。
④林道は谷側(渓流)に深く切れ込んで路肩崩壊部分の改修
  について、施工経験豊富なYさん中心に打ち合わせ、実行。
⑤谷側、山側共に急傾斜区域が多く安全第一の作業を心得る。
 
(午後)
 第二管理道の整備について、全員で実地検証をしました。s-CIMG1332
s-CIMG1339
s-CIMG1341

人工林グループ
参加者:6名

 今年度県有林での最後の作業です。

 本日は前回伐倒したままのヒノキ1本の玉切りと、赤テープを巻いて残って

いた1本の除伐玉切りを行いました。また、隣接の崖くづれしたところの倒木

大中2本その他の処理を行いました。

これで予定区域内の主にヒノキの間伐本数は、累計33本となり完了しました

急斜面での作業で大変でしたが何とか終了しました。

ここは林齢70年超で多くは立派に成長し収穫の時期なので、接近していても

極力残すようにし、不良木や劣勢木を中心に除伐を行いました。計算上、間伐

前本数173本、間伐本数33本、本数間伐率19%、材積間伐率8.7%でした。幹距

比は15%から17%、平均林分形状比は85.8から73.4となり、少々混み合っては

いますが形状比からは立派な木の森であることが感じられます。


定例作業報告

3月17日(火)晴れ
場所:東大演習林
参加者:6名
 今期最後の作業日でした。天気にも恵まれ、また参加者もハッスルされて計67本の伐採でした。今期6回の作業日のうち最初の日は調査で、残り5日の間伐での累計では143本となりました。

 今期の作業区域72林班い11小班では、堰堤を延長したラインの下側と、その上側とで植栽木ヒノキの成長具合が異なるため、下側(0.23ha)と上側(0.11ha)とに分けて毎木調査を行い、順番として下側を優先的に間伐してきました。結果として間伐した範囲は、下側の範囲のうち後で植栽されたと思われる小木の一部分を除く残り多数部分と、上側の範囲のうち下側に連続する一定範囲の部分となり、一応間伐を終了することができました。上側の成長の遅い小径木や曲がったりした不良木が多く含まれた一部分が残りました。

 面積的には下側で除いた部分と、上側で間伐した一定範囲の部分とはほぼ同じくらいかなと思われます。下側範囲の毎木調査では、現況本数359本中143本を伐採すると、本数間伐率39.8%、材積間伐率29.8%という数値になり、またその場合、形状比は間伐前91.6から間伐後86.9、幹距比は間伐前は16.4から間伐後は21.4という数値でした。今回の間伐実績は、この毎木調査とは若干条件が異なりますが、間伐本数は同じであり、面積的にもほぼ同じとすれば、そんなに大きな違いはないのではないかと思われます。間伐後の状態を観察したとき、適当に陽が差し込む明るい森になったのではないかと、みんなで感じていました。
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第108回 山路の森 観察会報告

期 日   令和2年3月21日(土) 天気 晴れ 

テーマ     春をさがそう 

参加者     21名 

コース    ヤマモモ広場→シャラノ木コース→サルナシ湿地→ホウの木平→カワセミコース→展望台→あじさいコース→林道 ヤマモモ広場(観察会終了・昼食・解散) 

今日は好天に恵まれ沢山の参加者が来てくださいました。常連さんがご近所さんやお仲間を誘って下さり、賑やかな観察会となりました。 

ヤマモモ広場にはシロモジの黄緑色の花が咲き、オオカメノキの蕾も開き初めました。足元にはニオイタチツボスミレが咲いていました。 

シャラノキコースに入るとヤマウグイスカグラの花が咲き毛が沢山あることが確認できました。足元にはシュンランが沢山の花をつけていました。地味ですが可憐なヒメカンスゲも咲いていました。 

トサミズキの群落も黄色の花をつけていました(花序の軸に毛が密生花弁がヘラ形)葯は赤色、トサミズキ言いますがマンサク科です。
展望台で休憩です。ソヨゴの大木が出迎えてくれました。向かいの山側はタムシバの花は咲いていないようでした。 

ヒサカキの花の香りが漂っていました(この香りは好き嫌いがあるようです)ヒサカキの雄花、雌花を見つけました。(雄株、雌株別です) 

アオキの雄花もみつけましたが雌花はまだ咲いていないようです。(雄株、雌株別です) 

ダンコウバイ、クロモジ、シロモジの花の違いも分かりました。

春の観察会は花の香りも嗅いで楽しい観察会になりました。 

花が咲いていた木 キブシ ヤブツバキ クロモジ シロモジ シキミ オオカメノキ ヒサカキ アセビ ダンコウバイ ヤマウグイスカグラ トサミズキ オオバヤシャブシ 
コバノミツバツツジ
花の咲いていた草本 シュンラン ヒメカンスゲ マキノスミレ ショウジョウバカマ ニオイタチツボスミレ 
スズカカンアオイ 
昆 虫 ビロードツリアブ ルリタテハ テングチョウ 
クワゴマダラヒトリの幼虫
  ヤマガラ メジロ ヒヨドリ アカゲラ ツグミ 
アオジ シロハラ トラツグミ ウグイス エナガ ミソサザイ コゲラ シジュウカラP3183622シュンラン
シュンラン
P3183637ヒメカンスゲ
ヒメカンスゲ
P3183639ニオイタチツボスミレ
ニオイタチツボスミレ 
P3183640オオカメノキ
オオカメノキ
P3183645コバノミツバツツジ
コバノミツバツツジ
P3183646アオキの雄花
アオキの雄花
P3183647ダンコウバイ
ダンコウバイ
P3183648ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
P3183652トサミズキ (3)
トサミズキ
P3213662ヤマウグイスカグラ
ヤマウグイスカグラ

 

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