猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2020年09月

定例作業報告

雑木林グループ定例作業
9月26日(土) 天候 晴時々曇り  参加者 10名
 
今日は次の作業を実施しました。
①ハリエンジュ伐採後の萌芽幼木の除去 
 昨年、伐採した13本から、株萌芽3株 根萌芽3株が見られ除去し抑制液薬を散布しました。除去幼木40株以上。
 萌芽幼木は高さ3m~20㎝に及び、根萌芽が活発になると思われ根の除去を含め作業期を6月、9月~10月と回数を増やす予定です。
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      ハリエンジュの根から立ち上がった幼木(垂直の枝)
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              アジサイの手入れ 
②カワセミコースの整備作業の実施
 今日の作業は沢沿いの除伐を重点に行いました。ヒサカキ等常緑の、小木が密集しがちで、日照条件も悪く、土壌水分も多いため蔓類が絡み作業が難攻しました。整備後、蛇行した渓流美が林道から見られ散策者の眼を和ませてくれると思います。
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蔓がらみの立木が目立つ
人工林グループ
参加者:7名 
 
 1名は、東海自然歩道の管理者の依頼で、朝6時より他の

メンバー2人と猿投山山頂の枯死木2本の伐採に参加。1本

はかなりの大木であったとのこと。
6名は午前中はトイレ前の枯死木1本の伐倒のあと、午後は

第2管理道脇の枯死木1本の伐倒を行った。
 トイレ前のアカマツの枯死木は、直径がおおよそ40cm位

でかなり腐食しており、トイレ側に傾いていた。トイレ側に

倒れるのを避けることと、上部の枯れた部分が倒れるときの

反動で真下に落下するのを防ぐために、慎重さを要した。

重量のある大木を重心方向とは90度逆方向へ倒すこととし、

受け口のあと適当な深さに追い口を作り、動滑車で倍の力が

出るようにしてプラロックを使ってロープで牽引して少しづ

つ引っ張ったところ、枯死木はゆっくりと安全に予定の方向

へ倒れてくれた。
上へ
 前 |  

猿投山山頂および東海自然歩道上の枯死木伐倒の実施

 2020年9月26日()に東海自然歩道管理者F氏および山頂を整備しているメンバーからの要請を受け、山頂の休憩場所と東の宮への自然歩道脇の枯死木2本の伐倒処理を行った。

  猿投の森づくりの会メンバー3名でチェーンソーおよび道具一式を持参して急登を登り、作業に取り掛かった。
  登山者の安全を確保するために、ベンチへの「お願いメモ」の貼りつけ、安全通行の確保を要請者ほかの面々が手伝ってくれた。
  幹周り1m40cm以上のコナラでは事前に
大枝を切り落とし、倒す方向を見定めて作業を行い、無事に伐倒作業を終えることが出来た。
  道具を抱えての登り下りは足腰に負担がかかり大変だった。
  一方、登山者の通行の安全に協力頂いた方々には感謝したい。

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IMG_2204画像3山頂の枯死木伐倒後の処理
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第112回やまじの森観察会報告

日 時 令和2年9月19日(土)   天気 晴れ

テーマ 秋の野草

参加者 30名

観察コース 変電所前→ゲート→林道→大まがり→ヤマモモ広場(昼食)  解散

 

先週は連日の不安定な空模様と残暑に翻弄されましたが今週は一変さわやかな気候となりました。今日は変電所前に車を置きここからの出発です。

いつもは車で通りすぎるゲートまでの道には、ススキなどの根に寄生するナンバンギセルの花、果実が放射状につくノブキ、マルバハギ、マルバノホロシ、2節の豆花のヌスビトハギなど観察するものがいろいろあるのに気づかされます。ゲートからの林道にはマツカゼソウ、シュウブンソウが咲き、ゲンノショウコ、ワレモコウ、ネコハギ、アキチョウジも咲きはじめました。ヒヨドリバナは満開ですが今年もアサギマダラの舞う姿が見られるでしょうか。下見時にはつぼみをつけていたツルニンジンが今日はいくつも開花していました。

緑のドングリのついたコナラの枝先があちこちに落ちています。これは若いドングリに1個の卵を産みつけたハイイロチョッキリという8ミリほどの甲虫が小枝を切り落としたものです。孵化した幼虫はドングリの中身を食べて成長し、地中でサナギになり翌夏に羽化します。枝を切り落とすという行為は他のメスに同じドングリに産卵させないためと、幼虫にドングリ1個分の食料を確保するためと言われています。

大まがりのオオバウマノスズクサの葉には幼虫がまだ付いていました。そろそろ葉も少なくなってきているので心配です。

これから秋本番にかけて次々と秋の花が楽しめそうです。花の色に癒され、暑かった夏の終わりを感じた観察会でした。

 

上記以外で咲いていた草の花 アメリカイヌホオズキ アレチハナガサ セイバンモロコシ アメリカセンダングサ メマツヨイグサ ツユクサ イタドリ ガンクビソウ ヤブマメ ボントクタデ キンミズヒキ ヒメキンミズヒキ ギンミズヒキ ミズヒキ ノコンギク ママコノシリヌグイ ヤブタバコ スズカアザミ キツネノマゴ ヤブラン アレチヌスビトハギ ナキリスゲ イヌコウジュ ハシカグサ ヒメジソ ハイチゴザサ

 

鳥の鳴き声 ヒヨドリ シジュウカラ モズ メジロ ヤマガラ ウグイス カケス ハシボソガラス

ネコハギ2
ネコハギ
ノブキ
ノブキ
ハイイロチョッキリが落とした枝
ハイイロチョッキリが落とした枝
ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナ
ホタルガ
ホタルガ
マツカゼソウ猿投
マツカゼソウ
マルバハギ
マルバハギ

定例作業報告

令和2年9月8日(火)晴れ
参加者 17名
朝方は、やや暑さも和らいだ感じでしたが、作業に取り掛かる頃は、前日と変わらぬ暑さになりました。
作業開始時に県有林事務所の職員が見学に見えました。
作業は、一部の参加者は、幹線林道の路盤修復(土嚢で路盤凹み補充)。
他の参加者は、渓流への土砂流出を防ぐため第二管理道の崩壊地土砂止め柵を設置しました。
作業分担は、粗朶伐り出し、杭打ち、粗朶詰め作業。
谷底で作業していると、作業着が直ぐに汗でビッショリとなるほどの暑さでした。
作業中突然ホイッスルが鳴り、熱中症予防のため休憩となり、水分補給し、一息いれ、流土防止策を完成させました。
 以下に作業状況の写真を掲載いたします。
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午後は、三又広場の川原で緑陰講座「鉈の研ぎ方」講習会を実施しました。
川合講師の説明の後参加者各自、自分の鉈を丹念に研ぎ、切れ味を確認していました。
道具は、常に管理が必要なことを感じました。
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