猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2020年10月

定例作業報告

10月24日(土) 天候 晴
雑木林グループ
  参加者 13名 
 今年度の重点整備作業「カワセミコース」の作業を実施しました。 
    私達が愛知県と協定を結んで県有林の整備作業を実施以来、17
年になります。瀬戸市上山路町、通称「やまじの森」は東海自然歩
道が猿投山山頂から定光寺に至るルート上にあり、ハイカーの皆さ
んの安全の為、登山道周辺の倒木、危険木の処理などお手伝いをし
ています。過っては瀬戸市の里山として利用された林道の整備、保
存することにより、今はヤマザクラ、ミツバツツジ開花の春、秋の
紅葉など森で癒される散策者の方、サイクルスポーツを楽しむ青少
年の皆さんなどで賑わいを見せています。 
    林道に愛称をつけて「ヤマザクラコース」「アジサイコース」
「ヤマモモコース」「シャラノキコース」など楽しく作業をしています。
是非、御来林をお待ちしています。

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人工林グループ
参加者:6名
三叉奥のC-3地区での作業でのスギ、ヒノキ合わせて7本の間伐と、周辺の遊歩道脇の除伐作業を実施しました。
この区域での予定の間伐は終了したが、倒れた場合に遊歩道にかかりそうなアカマツ、コナラの大きな枯死木が4本ほどあるため、次回はその処理を実施の予定です。

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定例作業報告

日時:10月20日(晴れ)
場所:東大演習林
参加者:6名
   今季東大演習林での最初の作業日です。久しぶりにT嬢も参加されました。
 まず1時間ほど路肩の駐車スペースの草刈りを行った後、東大から示された目印に従い作業区域の再確認を行なった。Y氏の提案で区域の角ごとに2重黄色テープ、途中に1重黄色テープを巻いて誰でもわかるようにした。午後からは上下2カ所のプロット調査を行なった。中心木を中心に釣竿で半径5.64mの円を描き、その100㎡内のヒノキの胸高直径を測ったあと、不良木と劣勢木を中心に除伐対象の選木を行なった。また、樹高はプロット内ではほとんど同じであることが観測でき、それぞれのプロットで1本ずつ伐倒しその長さを実測した。
 下側のプロット1では、本数は16本で胸高直径は16cmから42cmであった。樹高は22.5m。除伐対象を6本とした。上側のプロット2では、本数は18本で胸高直径は10cmから36cmであった。樹高は21.0m。除伐対象を8本とした。下側のほうが土壌が肥えており成長が大きいようだ。樹齢95年とのことであるが、胸高直径は10cmから42cmと大小があり、立派に成長したものもあるが細い木が多々あった。この測定データを元に、材積間伐率、形状比、樹幹距離、幹距比Srを算出し検討の上今後の間伐の参考にしたいと思います。

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第113回 やまじの森自然観察会報告

日時   令和21017日(土)    天気  雨

テーマ  木の実・草のタネ          参加者 14

コース  三叉広場 - 北歩道 - WC - 三叉広場 - 
               林道終点 - 三叉広場
 

 急に季節外れの肌寒い気候になりましたが、雨にも関わらず初参加の小1男子を含め14人で秋を探しに出かけました。三叉広場では春には白い可憐な花を咲かせたセンボンヤリ(千本槍)の閉鎖花が何本も槍の穂先のように突っ立っていて、この実が乾燥すれば金茶色の毛槍に変身します。オオウラジロノキの実も道にころがっています。林檎の仲間なのでかじれば青りんごのような味がし、果樹酒にすると美味しいそうです。

 北歩道ではコウヤボウキが咲き始めました。一年枝の先端に桃色を帯びた白い花を付けるキク科の木本です。アケボノソウやアキチョウジも咲いています。赤く艶やかでひときわ目立つミヤマシキミの実は有毒、シキミと同様の「悪しき実」が名前の由来でこれは食べることはできません。地面を這うツルアリドオシの小さな赤い実の頂には2個ずつ並んで咲いた花の跡が見えます。ツクバネ(衝羽根)の枝先にぶら下がった実には4枚の苞が付いていて羽根つきの羽根にそっくりです。

 林道沿いのクサギ(臭木)にも実がついていました。星形に開いた赤い萼の真ん中には瑠璃色の実が輝いていて見事な色合いです。この葉を揉むとゴマのようなにおいで臭くなんかありません。センブリの葉をちぎってその苦さを味わったりもして、五感で雨の観察会を楽しむことができました。

 

[上記以外に観察したもの]

花:
 アキノキリンソウ、スズカアザミ、コメナモミ、ガンクビソウ、ノコンギク、イヌホオズキ、ノガリヤス、キッコウハグマ(閉鎖花)

実:
 チゴユリ、ササユリ、アオキ、ナツフジ

鳥:
 カケス、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、ハシボソガラス
 エナガ

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センボンヤリ
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オオウラジロノキの実
image003コウヤボウキ
コウヤボウキ
image004アキチョウジ
アキチョウジ
image005アケボノソウ
アケボノソウ
image006ミヤマシキミ
ミヤマシキミ
image007ツルアリドオシ
ツルアリドオシ

定例作業報告

10月13日(火曜日) 天候 晴 
 雑木林グループ
参加者 8名
 今年度の重点整備作業「カワセミコース」5日目の実施です。
 「ヤマモモコース」と並行して、第一区域で最も流水量の多い渓谷が「カワセミコース」林道10m余下に位置し、急こう配の崖下作業は難攻を極めました。
 過去3ヶ所の「砂防堰堤」が治山工事として設置され土砂堆積の結果、河川敷として広がりを見られる場所があり、この渓谷をやがて草木が芽生え、豪雨被害に耐えられるより強固な河川となるよう整理伐を進めました。
 私達の森林整備は「より明るい環境」をつくるのが主たる目的です。カワセミコースは地理的に放置をすると、常緑照葉樹林に極相化が進みます。自然環境に調和しながら落葉樹の自生を促進する整備に努めます。陰陽中間で「コアジサイ」が林道沿いに繁茂する今の植生も維持しなければなりません。
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作業現場で今日の作業打合せ
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谷底での作業
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渓流
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渓流2
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斜面での作業
人工林グループ
参加者:6名
今年度初めての人工林での間伐作業でした。
まず初めに、県に提出した間伐届出書に基づき今年度の作業区域と作業内容についてミーティングをしました。
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今年度の作業区域は2箇所に分かれ、三叉奥のC-3地区(前年度の作業区域の作業道を挟んで反対側)と、第1管理道とアジサイコースに挟まれたA-1区域の人工林です。前者は面積約0.15ha、後者は面積約0.33haです。
現況本数はそれぞれ107本、211本で、そのうち間伐対象はおおよそ、それぞれ30本、50本の予定です。
どちらも比較的平坦な場所で作業には楽なところです。最初C-3地区を、それが終わってからA-1地区(樹齢70年以上)に取り掛かります。
本日はC-3地区の25本を伐採しました。ここは年輪を数えたら樹齢約25年くらいで、間伐対象は大部分が胸高直径が10cmから25cm以下で非常に楽に気持ちよく伐採できました。
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あとここでの作業は、周囲の整理伐も含めて1ないし2回で終了の予定です。


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