雑木林グループ
年になります。瀬戸市上山路町、通称「やまじの森」は東海自然歩
道が猿投山山頂から定光寺に至るルート上にあり、ハイカーの皆さ
んの安全の為、登山道周辺の倒木、危険木の処理などお手伝いをし
ています。過っては瀬戸市の里山として利用された林道の整備、保
存することにより、今はヤマザクラ、ミツバツツジ開花の春、秋の
紅葉など森で癒される散策者の方、サイクルスポーツを楽しむ青少
年の皆さんなどで賑わいを見せています。
猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。
日時 令和2年10月17日(土) 天気 雨
テーマ 木の実・草のタネ 参加者 14名
コース 三叉広場 - 北歩道 - WC - 三叉広場 -
林道終点 - 三叉広場
急に季節外れの肌寒い気候になりましたが、雨にも関わらず初参加の小1男子を含め14人で秋を探しに出かけました。三叉広場では春には白い可憐な花を咲かせたセンボンヤリ(千本槍)の閉鎖花が何本も槍の穂先のように突っ立っていて、この実が乾燥すれば金茶色の毛槍に変身します。オオウラジロノキの実も道にころがっています。林檎の仲間なのでかじれば青りんごのような味がし、果樹酒にすると美味しいそうです。
北歩道ではコウヤボウキが咲き始めました。一年枝の先端に桃色を帯びた白い花を付けるキク科の木本です。アケボノソウやアキチョウジも咲いています。赤く艶やかでひときわ目立つミヤマシキミの実は有毒、シキミと同様の「悪しき実」が名前の由来でこれは食べることはできません。地面を這うツルアリドオシの小さな赤い実の頂には2個ずつ並んで咲いた花の跡が見えます。ツクバネ(衝羽根)の枝先にぶら下がった実には4枚の苞が付いていて羽根つきの羽根にそっくりです。
林道沿いのクサギ(臭木)にも実がついていました。星形に開いた赤い萼の真ん中には瑠璃色の実が輝いていて見事な色合いです。この葉を揉むとゴマのようなにおいで臭くなんかありません。センブリの葉をちぎってその苦さを味わったりもして、五感で雨の観察会を楽しむことができました。
[上記以外に観察したもの]
花:
アキノキリンソウ、スズカアザミ、コメナモミ、ガンクビソウ、ノコンギク、イヌホオズキ、ノガリヤス、キッコウハグマ(閉鎖花)
実:
チゴユリ、ササユリ、アオキ、ナツフジ
鳥:
カケス、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、ハシボソガラス
エナガ
管理者