猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2020年12月

落葉を踏んで遊んで腐葉土づくりを体験しよう!

 2020年12月26日(土)晴れ時々曇り
 なごや環境大学共育講座 後期 
「森からのプレゼント~腐葉土・飾り炭・シイタケづくり体験」
 第1回「落葉を踏んで遊んで腐葉土づくりを体験しよう!」
 開催しました。
 受講者24名 スタッフ14名
 開講に当たり、スタッフからコロナ対策、トイレ使用要領の説明がありました。
 次いで、代表から猿投の森づくりの会の紹介をまじえて、歓迎のあいさつがあり、講座プログラムが開始されました。
 講座の始めは、愛知県有林事務所の小林所長さんの講話がありました。
 県有林の現状、猿投の森がはげ山であったこと等分かりやすくお話頂きました。
 次いで、愛知県海上の森センターの担当者からイベント開催の案内がありました。
 担当スタッフから説明の後、受講者は、落ち葉を入れる枠づくり(腐葉土づくりの枠)、落葉掻き(腐葉土の材料採取)、枠内に入れた落葉の踏みかため、立木の伐倒体験をしました。
 枠内での落葉踏みは、子供たちが喜んで、ダンスをするように飛び跳ねていました。
 受講者は、とても熱心に作業され、満足げな顔顔を見ることが出来ました。 
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                    会場風景
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注意事項説明
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代表による歓迎挨拶
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県有林事務所小林所長さんの講話
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腐葉土づくり作業の説明
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腐葉土づくり枠の設置作業
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落葉掻き
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落葉集め
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落葉踏み
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落葉踏み
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伐倒体験
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立木伐倒体験
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伐木枝葉処理作業体験

 

2020年仕事納め

2020年12月19日(土)晴れ時々曇り一時霰
参加者 20名
 今年は、恒例の餅つきは、残念ながら、新型コロナウイルス感染状況が高止まり傾向が続いていることから、中止になりました。
 一段と冷え込む中、仕事納めに多くの会員に参加して頂きました。
 作業前に体をほぐすために、何時もの定例日と変わらずラジオ体操を参加者全員んで行いました。
 参加者は、やまじ小舎とヤマザクラフィールドに手分けして、実施しました。
 やまじ小舎作業
  収納道具の現員数チェック、小舎庭(例年餅つきを実施する広場)の落葉掻き等清掃
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 ヤマザクラフィールド作業
  沢沿いに設置されていた黄色テントの移設作業。
  沢から一段上がった、炭焼きガマのある場所の近くに移設しました。
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一部の者は、作業終了後雑木林の施業跡、ハリエンジュの今後の施業のための観察等をしました。
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カワセミコースの整備した沢筋
沢の奥は、サルナシ湿地へ至ります。
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カワセミコース ホウノキ平へ向かう道

第115回 やまじの森自然観察会報告

 日時 令和2年12月19日(土) 天気 曇り時々晴れ・一時霙  
テーマ 照葉樹 参加者 19名
コース ヤマモモ広場→シャラノキコース→サルナシ湿地→第一管理道→林道→堰堤→ヤマモモ広場
    照葉樹というと宮崎県・綾の森の日本最大級照葉樹林が思い浮かびます。こちらでは寺社叢林に見られる小規模照葉樹林を見るだけで、一度は行ってみたい所の一つです。この地方でも数百年の時を経れば極相林となってシイ、カシの森になると言われていますが、落葉樹・常緑樹と両方ある今のやまじの森は楽しいです。
    照葉樹の代表といえばヤブツバキです。「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ思はな 巨勢の春野を」と万葉集にも詠まれるほど古くから愛されてきた木です。艶やかな葉に赤い花は目も心も惹かれます。やまじの森にもぽつぽつ咲き始めました。瀬戸市の花でもあり大切にしたい木です。
    今回の観察会では、昨年同様にやまじの森で確認されている照葉樹(常緑樹)48種の表をもとに特徴を話しながら同定、観察を行いました。(参考資料 猿投の森の樹木調査 鈴木治男 文一総合出版 照葉樹ハンドブック)同じように見える照葉樹ですが、葉の形、葉のつき方、葉の縁、葉裏の色・葉脈、匂いなどが同定の鍵です。やまじの森の観察会では参加者の皆さんが先生。自身で勉強されたこと、他の観察会での知識を披露していただき和気あいあいと行われました。最後の観察地はヤマモモ広場から50mほど行ったところを右に上がった堰堤でした。ここでは珍しいカゴノキ(クスノキ科)があります。堰堤工事で伐採されましたが脇から萌芽し3m以上の株立ちになっています。今後も大切に見守りたいです。 出発点のヤマモモ広場まで戻り、採集してきた葉を並べて確認作業を全員でしました。葉が1枚になると難解ですがベテランの方は簡単に正解されていました。同定作業が終わる頃には霙が降ってきました。
【照葉樹】アオキ アセビ アラカシ イヌツゲ ウロジロガシ カゴノキ キヅタ サカキ サネカズラ シキミ シャシャンボ シラカシ シロダモ スイカズラ ソヨゴ タブノキ ツクバネガシ ツブラジイ テイカカズラ ナワシログミ ナンテン ネズミモチ ヒイラギ ヒサカキ フユイチゴ マンリョウ ミヤマシキミ ムベ モッコク ヤブコウジ ヤブツバキ ヤブニッケイ ヤマモモ リンボク 
【花・実】 ヤブツバキ ミヤマシキミ アオキ マンリョウ マルバノホロシ 
        フユイチゴ 
【鳥・鳴き声】ヒヨドリ ソウシチョウ メジロ ハシブトガラス カケス エナガ 
        シジュウカラ コゲラ アオジ

サルナシ湿地の木道を渡る参加者
サルナシ湿地の木道を渡る参加者
葉の同定会
葉の同定
参考ハンドブックとチェック表
参考ハンドブックとチェック表
大きくなったカゴノキ
大きくなったカゴノキ
カゴノキカゴノキの樹皮は鹿の子柄
カゴノキの葉    鹿の子柄の幹
ヤブツバキ
ヤブツバキ

定例作業報告

日時:12月15日(火)曇り少しみぞれ
場所:東大演習林
参加者:6名
 気温は3乃至4℃、時折みぞれ混じりの微雨もあったが、森の中は問題なく作業ができた。作業を始めるとぽかぽかと温まり汗ばむほどであった。今日から本格的間伐作業の始まり、伐採本数は小径も含め34本であった。昼の休憩を短くし2時で終了。
 猿投山の上の方ではほんのりと白く雪化粧していた。
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定例作業報告

12月8日(火曜日) 天候 晴 

雑木林グループ 定例作業  参加者 6名
 カワセミコース林道周辺及び沢沿いの整理伐作業も、9日目を迎え残り100m弱まで整備を終えました。

 私達が、猿投山北西山麓の県有林整備協定を結び、整備作業を開始してから17年が経過しますが、このコースの渓流一帯を中心に全線整備をするのは初めてです。この渓流は要所に巨石が点在流水の激流化を緩和することにつながっています。
 最も低位に沢があるため、枯死木の自然倒壊は放置されがちで整理・除去に手間取りました。
 なごや環境大学2020後期講座が、私達の担当で開催されます。
会場が整備したこの渓流一帯で、森林資源を保全し、有効利用する地道な活動を実地でご覧ください。
詳細は なごや環境大学ガイドブック2020後期をご参照ください。)

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人工林グループ
参加者:7名 

 前回に続きA-1地区での間伐作業です。林道側から入っていって奥の方は、林床に草本が生えてはいるものの比較的暗い森となっています。今日の作業で少しは明るくなったのではないかと思います。伐倒本数は小径の物も含め計17本でした。

 この区域の端に「連理木」を発見しました。樹齢70年超のヒノキ上部にコナラの大きな枝が合体しています。おおよそヒノキの径の3分の1ほどまで一体化しています。縁起木として保存していきたいと思います。 

Oさんのコメントです。

「千種区の城山八幡宮のアベマキの連理木は縁結びの御神木、パワースポットと謳ってますね。
猿投の森のパワースポット

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20201208人工2
320201208人工
                 連理木

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