猿投の森づくりの会・公式ブログ

猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。

2022年12月

定例作業報告

日 時:20221220()
場 所:東大演習林
参加者:6
   冷え込みが厳しく、路面凍結の恐れがあるとの判断でリーダーGさんから集合時間を1時間遅らすとの連絡があり10:30集合になる。これからの季節はこの様な面での安全配慮も必要になると実感する。
   本日の作業は前回と同じく尾根上と沢沿いの2班に分かれて行うことに。
   尾根班は伐倒役2名がロープ掛け、伐倒、枝払い、玉切り作業を交互に行い、作業支援役のIさんがその時々の状況を判断しながら手際よくロープ掛け、掛け替え、回収、材の整理などをすることで間伐作業がはかどった。
   沢沿い班は、リーダーGさんが指導役となりロープワーク、ピンポイントへの倒し方など基本的な伐倒技術を指導しながらの間伐作業となる。
  「原則ロープを掛けて伐倒する」を実践するには誰もが同レベルの伐倒技術を修得する必要があり、今後も皆が意見を出し合いながらレベルアップを計ることが大切だと思います。集合時間が遅くなったものの、昼食時間を30分短縮したりで実質の作業時間は通常と殆ど同じで、本日の伐倒本数は15本。間伐が進むにつれ、林内にも日が入る様になり明るくなってきた。                           

東大2022121東大2022122

東大2022123東大2022124


「わいがや講座」再開第3回

日 時:20221210() 9:30~15:30
場 所:ボイラー見学 犬山市塔野地北2丁目8 「今井あんきの家」
    間伐現場 犬山市字今井畑ヶ平
参加者:15名 (男性11名 女性4名)

目 的:木質ボイラー見学と「今井森林愛護会」との間伐交流を通して間伐材利用の現状を見聞する。

 好天に恵まれ、「中島池ビオトープ」駐車場から4台の車に分乗しボイラー見学へ。ここに設置してあるドイツ製ボイラーは、1mの間伐材20~25本で約3,000ℓのお湯を供給す能力があり、参加者からは次々に質問が出る。ボイラーの効率的稼働には薪材の安定供給が不可欠だと感じる。
 次に各自の車で間伐作業現場へ移動。朝礼後、標高差約40mの小山の上に登り3班に分かれ作業開始。時刻は既に11時を回っている。
 林内は低木(ツバキ等)、枯木が多くその処理をしながらの伐倒作業となる。人工林グループ長Gさんの指示で樹高を測るため胸高直径18cmの樹を倒し実測すると21mあり、先方からの提供資料(15m)とは違っている。超過密林(Sr 9,8)ということ。
 昼食は下の広場で温かい豚汁の振る舞いを受けながら、笑談も弾み楽しい一時でした。
 午後からの作業は、掛り木が出るなど苦労もあったものの全員の頑張りで予定通りに終了。
 お疲れ様でした。 

 今回の「わいがや講座」は犬山で他団体との間伐交流ということで時間的に厳しいスケジュールでしたが多くの方に参加して頂き、また「本日の振返り」では木質ボイラーへの関心の高さや間伐に対する意識変化の意見が出るなどある程度目的を達成したかと思います。この機会を提供して頂いた「今井森林愛護会」の皆様には、受け入れ体制もしっかり整えて頂き感謝です。

わいがや1わいがや2
朝礼
わいがや3わいがや4
    昼食           間伐前の現場



第138回猿投の森自然観察会報告

日時  2022年1217日(土)   天気 曇り

テーマ 照葉樹

参加者 9

観察コース  
 ヤマモモ広場→シャラノキコース→サルナシ湿地→ホオノキ平→第一管理道→林道→ヤマモモ広場
 

 森の落葉樹は秋の名残を残しながらもまだ葉を落としています。林床は明るくなり緑の葉が目立ってきました。
 今日のテーマは「照葉樹」です。
 照葉樹とは冬でも葉を落とさない厚くて照りのある緑の葉を持つ常緑広葉樹のことです。猿投の森ではヤブツバキ、ヒサカキ、アオキなどが代表です。よく似た葉を持つ照葉樹ですが、葉の付き方(互生か対生か)、鋸歯の有無、分裂葉か不分裂葉か、葉柄の長さ、冬芽の形などで見分けます。
 今にも降りそうな曇り空の下、タカノツメの甘い香りのする落ち葉を踏みながら出発です。ヤブツバキが咲き始めました。12月は実も多い季節です。アオキの実は赤くなってきました。ヤブムラサキの紫色の実が少し残っています。フユイチゴの赤い実は食べごろです。赤紫色のツルリンドウの実はつややかです。ホオノキ平ではシャシャンボの実が生っていました。ミヤマシキミの赤い実のとなりには薄いピンクの花芽がついています。毎年赤いビーズのような実をつけていたタマミズキはヤマモモ広場近くや第二管理道のどちらも今年は実が確認できませんでした。
 ゴールのヤマモモ広場で今日見た緑の葉を確認し、30種類の照葉樹をみつけることができました。解散直後、雨が降り出しました。
 

観察できたもの
◎照葉樹
 アオキ アセビ アラカシ イヌツゲ ウラジロガシ サカキ シキミ シャシャンボ シラカシ シロダモ スイカズラ ソヨゴ タブノキ ツクバネガシ ツブラジイ テイカカズラ ナワシログミ ナンテン ネズミモチ ヒイラギ ヒサカキ フユイチゴ マンリョウ ミヤマシキミ ムベ モッコク ヤブコウジ ヤブツバキ ヤブニッケイ ヤマモモ 

◎花 
 アセビ(花芽) シュンラン(花芽) スズカカンアオイ(花芽) ミヤマシキミ(花芽) ヤブツバキ
 

◎実 
 アオキ シャシャンボ ソヨゴ ツルアリドオシ ツルリンドウ フユイチゴ ミヤマシキミ ムラサキシキブ ヤブコウジ ヤブムラサキ など

ヤブツバキ2022.12
ヤブツバキ
アオキ2022.12
アオキ
フユイチゴ2022.12
フユイチゴ
ツルリンドウ2022.12
ツルリンドウ
ミヤマシキミ2022.12
ミヤマシキミ
名残の秋2022.12
名残の秋

定例作業報告

令和4年12月13日(火)天気 雨のち晴れ
雑木林グループ
参加者 4名
 雨上がりが遅くなるとの情報から森づくりの定例作業は中止とした。

  しかし、24日開催予定の環境大学の準備は必要ということで、人工林グループ1名の協力を得て、落ち葉積上げ用ビートルズベッドの作成に必要な杭および枠木の切り出しと運び出しを小雨が降る中で実施した。
   また、作業場所の確認、高く伸びた松の枯損木の伐倒処理等を実施した。

DSC_2516伐倒後の小枝の処理DSC_2517場所の確認と材集め
伐倒後の小枝の処理                    場所の確認と材集め
DSC_2515松の枯損木伐倒
松の枯損木伐倒
人工林グループ
参加者:5名
 前日の天気予報では遅くとも10時には雨が上がるということであったが、当日早朝でも同じであった。問い合わせがあったので、人工林Gは実施する旨連絡を行った。欠席の連絡もあったが、やまじ小舎に数人が集まった。10時の時点ではまだ小雨、じきに止むと思い現場に向かった。ヤキモキもしたが予想通り雨も上がり青空も見え始めたので作業を開始した。森の中は雨雫もなく安全に通常通り気持ち良く作業ができて良かった。
 前回作業時の玉切り等後片付けを含め、伐倒本数は5本、(プラス小木1本)であった。見上げるとギャップもでき明るくなったと感じられた。
この区域C3は平均胸高直径29cm(樹齢80年?)のヒノキ林であるが、間伐予定本数は不良木も含め34本、既に9本伐っているので累計で14本、残り20本の間伐予定である。C3区域の作業は1-2月の4回で完了して、3月はA2地区にかかる予定である。


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