平成27年12月19日(土) 天気 晴
テーマ:落ち葉の色彩
参加者:13名
観察コース:ヤマモモ広場 → 林道 → 第二管理道 → 山桜フィールド分岐引き返し → 林道 → ヤマモモ広場
今年は暖冬と言われ暖かい日が続きましたが、金曜日から冬の寒波が到来し、今日も冷たい風の中13名のかたが集まってくださいました。今年は4~5年に一度実を付けるといわれる「タマミズキ」の実がついているということを聞き、それを確認するためにヤマモモ広場から林道を第二管理道方向へ出発しました。
12月の森は、足元には茶色の落ち葉の上にいろいろな色の落ち葉が積もり、頭上には散り遅れた落ち葉が舞い、陽の光を浴びてきらきらと光って見えました。
寒い中でも来年の春にかけてもう準備を始めている植物があります。ムシカリ、シロモジ、ショウジョウバカマ、アオキなど花芽がついた形で、これで雪や霜に耐えるのかと頼もしくもありけなげな思いもしました。
林道では、ヤブムラサキの実やアオキの実の試食、ホオノキの落ち葉の表か裏かでの大雪の予想、ツクバネガシとアラカシの同定など、つい歩みが止まってしまうような楽しい観察会でした。
第二管理道を10分ほど入ったところに「タマミズキ」は現れました。管理道のすぐそばです。葉を落とした大木の高い枝の先に赤い小さな実をたくさんつけていました。青い画用紙に赤いビーズを散りばめたようでした。その見事さにみんなしばし見とれてしまいました。管理道にも小さな実が落ちていました。実を口にした人によると、苦味があるが少し甘い味がする、とのことです。タマミズキはモチノキ科モチノキ属で落葉高木、花期は6月で緑白色、雌雄異株で10mくらい離れたところには雄木がありました。
山桜フィールドの分岐で折り返し、日当たりの良い所でお昼にし、12時過ぎにヤマモモ広場に到着しました。
今日は森づくりの会の定例作業のあと、今年の納会が行われ、餅つきがやまじ小屋でにぎやかに始まっていました。観察会に集まったみなさんとごちそうになりました。準備がたいへんだったことと思います。ありがとうございました。ごちそうさまでした。
観察できたもの
花 :ヤブツバキ
花芽:ムシカリ、アオキ、シロモジ、ショウジョウバカマ
実 :タマミズキ、アオツヅラフジ、アオキ、ヤブムラサキ、
ヒサカキ、フユイチゴ、ツルリンドウ
冬芽:ホオノキ、マルバアオダモ
鳥 :エナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ(声)
アオツヅラフジ ホウノキの葉お面
タマミズキの実 アオキの実
ハナミズキの実 ツルリンドウの実