日時  平成29年6月17日(土)  天気 ☀ 晴れ
テーマ 水辺の植物・生きもの
参加者 20名うち小学生1人
コース やまもも広場→山路川堰堤→シラカシ広場・アジサイコース→サルナシ湿地→丸木橋→やまもも広場

 梅雨に入っているとは思えない爽やかな日でした。
やまもも広場から山路川の堰堤へイワタバコの確認に向かいました開花は8月の初め頃で定例観察会では毎年見ることができない花です。個々にお出かけくださいということでご案内しました。
林道では、ひっきりなしに鳥のさえずりが聞こえてきました。鳥博士によると16種もの鳥の声を聞き分けたとのことです。
イワタバコの堰堤まで行く途中のスギ林には、イワガラミが双眼鏡の必要ぐらいの高い位置で花を咲かせていました。足元にはテイカカズラの花が落ちていて、「私も咲いているから見て見て」と言っているようでした。イワタバコは、堰堤の壁にびっしりと付いていましたが、大きな株は少なかったように思います。

シラカシ広場からのアジサイコースには、第一管理道との間に、ぽつぽつとササユリが咲いていました。このように、整備によって適度な光環境になり、今まで見られなかった草花が見られるのは楽しみなことです。
しばらく行くと存在感のあるアジサイの花が目に入ってきました。
先日 テレビでお天気キャスターの方がアジサイの開花宣言についての話をされているのを聞きました。あまり聞きなれないアジサイの開花宣言ですが、標準木もあって全体が装飾花(ガク)に包まれていて、ガクをかき分けたところに真の花があり、その花が2~3個咲くと開花宣言が出されるとの説明でした。ちなみに花が咲き終わると装飾花は裏返り、いつまでもそれは散ることがないです。
アジサイの花を見ると私はいつも思い出されるのが長崎のおみやげ、焼き菓子【おたくさ】です。おたくさは、シーボルトが愛した日本女・楠本滝のことで、いつも【おたきさん】と呼んでいたのが【おたくさ】と発音されていたそうです。シーボルトはアジサイの花に感動し滝の美しさを重ね合わせHydrangea Macrophylla var. Otakusaと名付けたということです。
長崎土産も、いろいろありますが自然観察仲間には、この時期こはこうした逸話のあるものが喜ばれるかもしれません。

テーマに沿って、もう一か所、水辺のあるサルナシ湿地へと向かいました。晴天続きで流れる水が、かなり少なくなっていました。リーダーは捕虫網を持ってきていましたが、肝心なトンボ等の昆虫があまり見られませんでした。
数少ない昆虫の中でコアジサイの葉にじっと止まっていたカミキリムシは詳しい方に教えていただいたところマルバネコブヒゲカミキリ(日本固有種)とのことでした。

◆観察できたもの
□木の花 バイカツツジ コアジサイ ガクアジサイ ヤマアジサイ ムラサキシキブ ミヤコイバラ イワガラミ テイカカズラ ネズミモチ
□草の花 ニガナ ヒメジョオン クモキリソウ オカトラノオ オニタビラコ ササユリ ハナニガナ ヤマトウバナ イチヤクソウ
□鳥の声 ウグイス サンショウクイ キビタキ オオルリ ヤブサメ ヒヨドリ ハシブトガラス イカル ソウシチョウ クロツグミ メジロ ヤマガラ コゲラ センダイムシクイ ホトトギス シジュウカラ
□昆虫 キタキチョウ キンモンガ マルバネコブヒゲカミキリ □その他 ザトウムシ ニホンカナヘビ

長崎ではすべてのアジサイを[おたくさ]というそうです
長崎ではすべてのアジサイを[おたくさ]というそうです
イワガラミ高くてよく見えないマルバネコブヒゲカミキリ 雌
イワガラミ高くてよく見えない      マルバネコブヒゲカミキリ 雌
ササユリ落花のテイカカズラ
ササユリ                                       落花のテイカカズラ