日時  平成29年12月16日(土)   天気 曇り時々晴れ
テーマ 照葉樹
参加者 14名
観察コース  
 三叉広場→トイレ前→ヤマザクラコース→砂防堰堤への分岐→砂防堰堤→三叉広場
 今週の日本列島は真冬の寒気に覆われています。名古屋でも初雪が観測されました。
 寒い中、奥の三叉広場から出発です。三叉広場は木々が葉を落とし見通しがよくなり林床が明るくなっていました。
 今回のテーマは「照葉樹」です。
照葉樹とはその名の通り厚くて照りのある葉を持つ緑樹のことです。山路の森では、ヤブツバキ、サカキ、ヒサカキ、アオキ、アセビ、アラカシ、シラカシなどが照葉樹です。冬の森では落葉した木々の間に照葉樹が存在感を増しています。
 三叉広場からぐるっとヤマザクラコースを回った森のほんの一部分ですが、参加者のみなさんに照葉樹を探していただきました。いつもは見過ごしがちな緑の葉の名前を確認しながら歩きました。
 また、今の時期は赤い実が多く見られます。
 ヤマザクラコースの尾根にはミヤマシキミの鮮やかな赤い実と来春のピンクの花芽が同時についています。ツルアリドオシの実は目が二つ付いていてだれかの顔にみえませんか。
 この目は子房が合着した二つの花が一つの実になり二つのガクのあとが残るようです。アオキの実も赤くなり始めました。ソヨゴの実はサクランボのようにかわいくまだ付いています。ヤマザクラコースを少し登ったところにタマミズキが実を付けているとのことを聞き、見に行くことになりました。タマミズキは尾根の南側の谷に立っていました。葉を落とした樹の高いところに赤いビーズを散りばめたように見事にたくさん付いていました。落ちていた実は小さく3ミリほどです。雌雄異株で近くには雄木があると思われます。
 三叉広場へもどり、持ち寄った照葉樹の葉の同定をし、おさらいをしました。
 初冬の森歩きは、カサコソと音をさせて落ち葉を踏みながら歩きます。
 落ち葉のいい香りもします。散り残った葉が風に舞って空から落ちてきます。森歩き最高と思うひとときでした。

 観察した照葉樹
 サカキ シキミ アオキ ヤブツバキ ネズミモチ アセビ 
 シャリンバイ ヒイ
ラギ ウバメガシ イヌツゲ ソヨゴ ヒサカキ ヤブニッケイ ムベ ミヤマシキミ ウラジロガシ ツブラジイ 
ツクバネガシ タイサンボク ヤブコウジ アラカ
シ アカガシ 
シロダモ

1ツルリンドウ
ツルリンドウ
アオキ
アオキ
タマミズキ
タマミズキ
ツルアリドオシ
ツルアリドオシ
ミヤマシキミ
ミヤマシキミ