414日(土)10時~13

三つ又広場にて
 自然は人間などの思い通りにはいかないようです。猿投山のヤマザクラの見頃は平年は410日頃ですが、今年の観桜会は前週の半ばには既に花吹雪が舞って、当日14日には散りつくしていました。1月、2月の強い寒気から一転3月に入ると初夏を思わせる暖かい日が続き、2日続けて夏日となるなどの季節外れの陽気で、名古屋のソメイヨシノの開花も観測史上4番目に早い319日でした。
 ということで桜の花は無くなって新緑の季節となってしまいましたが、曇り空の下、一般参加者、会員併せて約70名、水野お狩場太鼓の子供さんたちと先生、ご父兄を含め総勢100名近くが集まっていただき、太鼓演奏とヤマザクラ巨木の道など森の散策を楽しんでいただきました。
 演奏会では水野お狩場太鼓の子供たちが元気に太鼓の音を森に響かせ、時おり呼応して鳥のさえずりも聴かれました。
 森にちなんだ曲も演奏していただき、指導にあたっている ゆうな先生の篠笛とのコラボ演奏、さらには先生の篠笛独奏では曲の中に「さくら」の旋律を取り込んで演奏していただけるなど、参加者の皆さんの心に響く演奏会になりました。ゆうな先生ご自身も子供太鼓の出身でその後、太鼓、篠笛奏者として活躍されておられます。
 演奏会後、4グループに分かれてヤマザクラの巨木の森、北歩道の散策コースを観察していただきました。

 ヤマザクラだけではない、色々な木の芽吹きや草花など、名古屋に近いこの森の魅力について案内人の解説を受けながら小一時間歩いていただきました。
 終わった後のアンケートの声でヤマザクラの花が見られなくて残念がる声もありましたが、手入れされた気持ちの良い新緑の森を楽めたという声もたくさんいただきました。
 お狩場太鼓の子供たち、お母さん方も森の中を歩きたいということで、一休みした後で少し森の散策を楽しんでもらいました。
 三つ又広場に戻ると暖かい豚汁が待っていました。みなさん持参の弁当のおともに、美味しく召し上がっていただけたようです。午後予定していたツツジの群生などが見られる下流地区の散策は天気が下り坂の予報であったので止むを得ず中止としました。来年はヤマザクラの花に出会えることと、四季折々に楽しめるこの森を時々みなさんに訪れていただくことを期待します。

お狩場太鼓3
篠笛との競演
お狩場太鼓2
肌寒さに負けず熱演
お狩場太鼓1
聞き入る参加者
観客席
観客席
観察会
観察会