日時  平成30年5月19日(土)天気 晴れ
テーマ 新緑の雑木林
参加者   12名
コース   ヤマモモ広場 --   WC -- 三又 -- WC -- ヤマモモ広場
    前夜からの激しい雨も幸い朝にはあがり、集合時には青空が見えました。テーマどおりの新緑のなか、ヤマモモ広場から林道に沿って三又へ向かって歩いていきました。今年は花暦が例年より早く、ゲート前のジャケツイバラはすでに散っていましたが、猿投山登山口手前では黄金色の花を楽しむことができました。しかしながらこれは蛇結茨の名前のように驚異的な繁殖力で他に絡みつき鋭い刺があるので厄介物です。
 例年はこの時期には見られないコアジサイもすでに花を咲かせています。一般的なアジサイとは違って装飾花がなく淡青色の両性花だけの清楚な趣きで、顔を近づけるとほんの僅か良い香りがします。葉は鋸歯がはっきりしてつややか、秋の黄葉も見事です。
 大曲のオオバウマノスズクサは元気に葉を茂らせてサキソフォンのような形の花をいくつもぶら下げていました。筒状の花弁のように見えるのは萼で紫褐色の模様が目立ちます。今日は解剖をしてみました。雌しべにくっついて花粉をつけた雄しべもあります。なんだか奇妙な生き物の顔のようにも見えて、自然の造形の妙に感心してしまいました。
 緑の梢の間に真っ白に見えるのはヤマボウシ、桃色の縞模様が愛らしい釣り鐘型の花はカイナンサラサドウダン。ウラジロマタタビも白い花をいっぱい付けています。今秋はキウイフルーツに似た山路産の実をぜひ味わってみたいと思うのですが林道から手を伸ばしただけでは取れそうもありません。
 三又までの林道歩きでしたが様々な花に出会え、オオルリやキビタキ等の鳥のさえずりが聞こえ、蝶が舞い、何よりも緑の草や木々からパワーをもらえたひとときでした。
 
[ 観察したもの]
 
木の花
ウラジロマタタビ、エゴノキ、オオバウマノスズクサ、カイナンサラサドウダン、コアジサイ、コゴメウツギ、
コツクバネウツギ、ジャケツイバラ、ツクバネ、ヤマボウシ、ガンピ(蕾)、ヤブムラサキ(蕾)
 
草の花
ニガナ、ハナニガナ、ニョイスミレ、ヒメアギスミレ、ギンリョウソウ、コナスビ、ミヤマナルコユリ、
タツナミソウの仲間、アズマナルコ、オタルスゲ、ジュズスゲ、カニツリグサ、ヌカボ、イチヤクソウ(蕾)
 
鳥の声
アオゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、オオルリ、キジバト、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、サンショウクイ、
シジュウカラ、ツツドリ、ハシボソガラス、ホトトギス、ヒヨドリ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ
 
その他
コミスジ、ジャコウアゲハ、ナガサキアゲハ、キンモンガ、カワトンボ、ギンヤンマ、アマガエル

オオバウマノスズクサ[1]
オオバウマノスズクサ
オオバウマノスズクサ(内部)[1]
オオバウマノスズクサの内部
カイナンサラサドウダン[1]
カイナンサラサドウダン
カワトンボ[1]
カワトンボ
コアジサイ[3]
コアジサイ
ツクバネ[5]
ツクバネ