日 時    令和2年2月15日(土)  天気 曇り

テーマ    冬芽

参加者    21名

観察コース  変電所前→ゲート→第1管理道→ホオノキ平・サルナシ湿地→シャラノキ群生地→ヤマモモ広場(昼食)→ゲート→変電所前

1月に続いて変電所前から出発となりました。今月のテーマは冬芽です。変電所の直ぐ近くの空き地でオオバヤシャブシの観察から始まりました。枝先から葉芽、雌花序、雄花序の順に付きます。星状毛で被われた裸芽のアカメガシワと葉痕に囲まれたヌルデも隣り合わせにありました。ヌルデは毛が密に生え芽麟は見えませんが裸芽ではありません。ルーペやカメラに収められた冬芽の拡大写真を覗きこんだり、それを冬芽ハンドブックで照らし合わせたりメモを取ったりと目に付く樹木を丁寧に観察しました。カスミザクラの冬芽は赤褐色でツヤがあり無毛、芽麟の先は開かないとハンドブックに書かれており、まさのにその通り。リョウブは早くに芽麟を落としますが、まだ残っているものもありました。こうして一つ一つ確認しながら牛歩の歩みでゲートまで1時間半。今まで車で通り過ぎることの多かったゲートまでの道には多くの樹種があることが分かりました。また今回のルートではゴンズイの幼木、やまじの森では一番標高の低い所にあると推測されるアカガシ、花芽の付いたダンコウバイと新しい発見がありました。あまりに熱心な観察でコース変更も考えましたが、第1管理道に入る頃からはスピードアップ。冬芽の王様オオカメノキの花芽を観察したり、落葉樹の芽ばかりが冬芽ではないとヤブニッケイの優しい色合いの芽も観察できました。

ぴったり予定時間にヤマモモ広場に到着し昼食を取ることができました。曇ってはいましたが風もなく、まずまずのお天気で、和気あいあいと楽しい観察会となりました。

観察できたもの

◆冬芽 オオバヤシャブシ アカメガシワ ヌルデ タカノツメ サルトリイバラ ヒメヤシャブシ ウワミズザクラ カスミザクラ マルバアオダモ ヤマハゼ ウリカエデ ネジキ ミヤマガマズミ リョウブ エゴノキ 
カマツカ ムラサキシキブ ゴンズイ クサギ ヤマコウバシ シロモジ ダンコウバイ ヤブニッケイ オオカメノキ タニウツギ ニシキウツギ タラノキ バイカツツジ ホオノキ ザイフリボク ナツツバキ ヒメシャラ ヤマウグイスカグラ アカガシ等

◆花 アセビ マンサク ヤブツバキ スズカカンアオイ

◆鳥 メジロ ジョウビタキ ヒヨドリ ヤマガラ カケス シジュウカラ 
ハシブトガラス アオゲラ ウソ トビ ミソサザイ エナガ 
あっちで止まり・・
オオカメノキの花芽
オオカメノキの花芽
オオバヤシャブシ
オオバヤシャブシ
カスミザクラ
カスミザクラ
ヌルデ
ヌルデ
ヤブニッケイ
ヤブニッケイ
リョウブ
リョウブ
林道沿いのダンコウバイの花芽
ダンコウバイの花芽
頼りになる参考書
参考書