日時  令和3年3月20日(土)
天気  晴れ
テーマ 春をさがそう
参加者 30名
観察コース  ヤマモモ広場ー林道ー展望台コースーホオノキ平ーサルナシ湿地ーシャラノキコースーヤマモモ広場

 春の日差しに誘われて小学生1名を含めた総勢30名が春さがしに出発しました。まず林道脇ではキブシが咲いていました。淡黄色の房状に垂れた花は舞妓さんのかんざしのようです。年中緑で生い茂るウラジロにも春を見つけました。1対の葉片の中心にくるりと巻いた芽が見え、これが伸びまた左右に葉片を広げて毎年1段ずつ成長していきます。
 展望台への道を上っていくとガスのような特有の匂いが、、、ヒサカキです。雄花、雌花、両性花とも白っぽく目立たないけれどもびっしりと花をつけ、匂いで存在感を示しています。ヒメヤシャブシの雄花が垂れ下がりその近くには小さな雌花が付いていました。展望台から猿投山を見ると芽吹き始めた木々の緑の中でタムシバの白とヤマザクラのピンクが春色を構成しています。
 サルナシ湿地ではシュンランが可憐です。今年も水量が少ないせいかアズマヒキガエルの卵やオタマジャクシが見つからないのは残念です。丸木橋を渡った奥の場所ではクロモジ、シキミの花が満開、ショウジョウバカマやギフチョウの食草のスズカカンアオイも咲いていました。やまじの森の春にギフチョウが舞う日が来て欲しいものです。
 シャラノキコースではオオカメノキが白い花をたくさん咲かせ、トサミズキは満開で辺りが黄色に染まり見頃です。林道に出て少し上ったところのヤマザクラも暖冬とは言えこの時期に満開とは驚きました。ヤマモモ広場の奥のコバノミツバツツジも開花しました。先月の冬芽観察からひと月後の森の変化に感動し、春を満喫できたひとときでした。

[樹の花]: キブシ、ヒサカキ、タムシバ、ヒメヤシャブシ、クロモジ、シロモジ、シキミ、オオカメノキ、アセビ、トサミズキ、コバノミツバツツジ、ヤマザクラ、ヤブツバキ、ヤマウグイスカグラ

[草の花]: シュンラン、ショウジョウバカマ、ヒメカンスゲ、スズカカンアオイ、マキノスミレ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ

[鳥(姿または声)]: ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ヒガラ、シジュウカラ、エナガ、マヒワ、ウソ、コゲラ、コサメビタキ、ハシブトガラス、ソウシチョウ、サンショウクイ、ノスリ

[昆虫]: ビロードツリアブ、ルリタテハ、クワゴマダラヒトリ(幼虫) 

DSC_24940320キブシ
キブシ
DSC_24990320クロモジ
クロモジ
DSC_25290320春蘭
シュンラン
DSC_25360320スズカカンアオイ
スズカカンアオイ
DSC_25410320ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
DSC_25730320トサミズキ
トサミズキ
DSC_25790320マキノスミレ
マキノスミレ
オオカメノキDSC_25880320
オオカメノキ
s-DSC_26060320ヤマザクラ
ヤマザクラ
DSC_26170320コバノミツバツツジ
コバノミツバツツジ