冬芽、蕾:コゴメウツギ、ハンショウヅル、コウヤボウキ、ミツバツツジ、ザイフリボク、ヒメシャラ、シキミ等
昆虫、その他:テングチョウ、キタテハ、キタキチョウ、スギタニキリガ、ツヤアオカメムシ、ワカバグモ、カナヘビ
鳥(の声): シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤマガラ、ウグイス、メジロ、トビ、ノスリ
猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。
日 時:2024年2月3日(土)
天 候:晴れ
場 所:山桜フィールド
参加者:一般参加者(急遽お休み)、会員6名
本日は北西の風が冷たく、8時頃からHさんが先行して現場へ行き、火入れを行った。火入れした窯は、昨年から薪を詰め込んでいた窯にした。
勢いよく燃える窯口の薪、勢いよく出る煙突からの煙、煙りにむせながら関連の作業を実施した。わずかに漏れ出す煙を防ぐために、近くで取出した赤土の土団子を窯に押し当て窯を補強した。また、次回以降の薪の準備としてフィールド近くの倒木を切り出し薪づくりを行った。
そのような作業をしている中、5時間ほど経っても白い煙が続き、窯の中の木が生木に近い状態になっていたのではないかと考えられた。窯を閉じて取り込む空気の量を減らし、6時間ほど経って窯を完全に閉じた状態にして作業を終了した。
陽射しの中に流れる煙、窯口の赤い炎、晴れ渡った青空、気分転換には最高の贈り物に感じられた。
日 時:2024年1月20日(土)
天 気:小雨
テーマ:冬の野鳥観察
参加者:7名
コース:第一管理道➝山道➝東海環状自動車道側道➝巡間町ため池2か所までの往復
雨の中の開催となったので、当初予定していた中部電力瀬戸変電所前からの歩き出しをやめ、第一管理道奥まで車に分散して乗車し、そこから観察会を開始した。変電所前では参加者を待つ間にコジュケイの鳴き声を聞くことができた。早く到着した方はコジュケイが高く飛ぶ姿を見ることができたとのことであった。
側道に入るとシロモジの葉が落ちることなく冬芽が雨に濡れて輝いていた。近くの橋からは下見の時はセグロセキレイが見られたが、今日はキセキレイが1羽、餌探しに勤しんでいた。高速道脇のキミノシロダモの実が残っていないかと調べたが、もう見ることはできなかった。歩きを進めるとベニマシコが右へ行ったり左へと飛びまわっていた。アオジも一瞬横切る姿を見ることができた。
最初の池では、ヨシガモが藪の向こうで泳いでいた。道を横切るジョウビタキの雄も確認でき、せと赤津インター脇では冬芽を見ている時にGさんが掴んだ枝にモズの早贄がありメザシようになった姿を見ることができた。シジュウカラを木々の間に望みながら2番目の池へ向かったが、到着と同時にヨシガモ5羽程が飛び去ってしまい、キンクロハジロと残されたヨシガモが池の遠くで泳いでいた。
帰りは「せと赤津ビオトープ」の巨木を見ながら下見時に確認したイソヒヨドリがいたエリアをのぞき見しながら帰路に着いた。三日前に実施した下見ではほとんど鳥の声を聞くことはなかったが、今日は鳥の鳴き声を耳にすることが多かった。特にベニマシコに集中している時に鳴いたアオゲラには驚かされたが姿を確認することはできなかった。高木となるオオウラジロノキの冬芽を手元でながめ、アセビの花が咲きだしているのに目を奪われ、足元のスズカカンアオイの花、ヒメユズリハの葉をみて観察会は無事に終了した。
【 観察できた鳥 】
コジュケイ、ヒヨドリ、キセキレイ、マガモ、ダイサギ、ツグミ、アオジ、ハシボソガラス、メジロ、ベニマシコ、アオゲラ、シロハラ、ジョウビタキ、ソウシチョウ、シジュウカラ、ホオジロ、ヨシガモ、キンクロハジロ
【 花 】
スズカカンアオイ、アセビ
【 木 】
キミノシロダモ、オオウラジロノキ、カラスザンショウ、ヒメユズリハ、シロモジ、トウコマツナギ、ハリエンジュ、ジャヤナギ or マルバヤナギ、アセビ
【 実 】
ガガイモ、アオツヅラフジ、タカサゴユリ、トウコマツナギ、ヌルデ
「わいがや講座」再開第5回
日時:2023年5月20日(土)
場所:瀬戸市 山口公民館 1階会議室
参加者:13名
テーマ:「東京大学生態水文学研究所 100年の歩み」
講師:梁瀬桐子様
まず、生態水文学研究所設立100周年記念ビデオ「森と水と共に歩んだ100年」を鑑賞。
犬山市、瀬戸市へ演習林の設置、砂防対策の植林、量水堰での流量観測、学生への研究支援、市民向けイベントの開催など、活動開始から100年に亘る多様な研究成果が紹介され、この地域の山が緑豊かな山になった経緯が分かります。
後半は、現在の生態水文学研究所の日常業務としてどのような活動をされているのか、お話して頂きました。生態水文学の研究の他に、量水堰のデータ取得、学生による砂出し作業、巡回路の補修、環境省モニター1000のコアサイトとしての調査、森の中に鳥の巣箱を設置し営巣状況を観察するなど色々な業務があることが分かりました。
質疑応答では「猿投の森づくりの会として何かお手伝い出来ることはありませんか」と言う提案がWさんから出ましたが、地域連携という観点からも前向きに考えていいかと思います。
令和5年5月9日(火) 天気:晴れ
雑木林グループ
参加者:7名
作業の開始は人工林グループが予定していた三叉林道脇のマツの枯死木処理であったが、ほとんど手伝う必要はなく林道の補修作業を一部実施した。
林道脇マツの枯死木を確認
込み入ったマツの伐倒処理
マツ伐倒後は、ヤマモモ広場に戻り、前回作業でヤマモモコース脇の整備が不十分だったエリアの採光除伐作業を実施した。
林内の除伐作業
沢沿いの砂防堰堤より下流側は傾斜が急で作業が難しかったが、込み入ったマツや林内を暗くしているソヨゴ、足元の繁茂したシダ(ウラジロ)等の除伐作業を行い、明るく見通しのきく林内とした。
沢沿いの整理作業
整備後の林内
林道脇のヒノキに伸びたジャケツイバラの黄色い花を眺め、また、足元、保護エリアのハンショウヅルを見て小屋への帰りとなった。
上へと伸びたジャケツイバラ
令和5年4月22日(土) 天気:晴れ
雑木林グループ
参加者:10名
今回はヤマモモコース脇の込み入った木々の除伐作業を行った。
天気に恵まれ心地よい風の吹き抜ける中での作業であった。
マツの倒木周りのフジヅル等が絡んだ場所、北斜面の場所、入口付近の小低木エリアの除伐を行い、
人工林グループ
参加者:8名
第1管理道からあじさいコースを回り危険な枯死木がないか調べた。複数の枯死木があったが特に緊急を要するものはなく次回に処理することにした。
開催日:2023年4月15日(土) 天気:雨
参加者:7名 テーマ:木々の芽吹き
観察コース:ヤマモモ広場 ⇒ シャラノキコース
⇒ サルナシ湿地 ⇒ 第一管理道
⇒ アジサイコース ⇒ 林道 ⇒ ヤマモモ広場
終日雨予報の中、風がほとんどなくヤマモモ広場からスタートした。ヤマモモ広場では、たっぷりの雨に濡れたウワミズザクラが多く望まれ土手にはイチヤクソウの蕾が凛として雨に打たれていた。
シャラノキコースで最初に目に入ったのがアラカシの赤い若葉、通路脇のウラジロノキの若葉などであった。ツクバネウツギやウツギの花芽、また、ウスノキの垂れ下がった花などが印象に残った。
5日前の下見で試食したナワシログミは一個も残っていなかった。鳥に食べられたものと考えられた。これまでも赤い実のないグミを見てきたが、赤くなったら鳥が先に頂いていたのかと納得した。
アジサイコースに入るとチゴユリやタチシオデの花が足元に花開いていた。林道脇のハンショウヅルも蕾を膨らませ、ホウチャクソウも大きく伸びていた。
◎芽吹きの状況
シロモジ、クロモジ、マルバアオダモ、ミヤマガマズミ、コバノガマズミの花は 満開を過ぎようとしていた。また、タカノツメ、ツクバネウツギ、カマツカ、コゴメウツギは蕾が膨らんでいた。
◎野鳥の声
クロツグミ、キビタキ、オオルリ、ヒヨドリ、コマドリ、ソウシチョウ ヤブサメ、メジロ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ウグイス、ハシボソガラス
令和5年4月11日(火) 天気:晴れ
雑木林グループ 参加者:7名
笹刈りの予定も入っていたが、前日の観察会下見で見つけたコナラの枯死木の処理、およびヤマモモ広場脇で樹木名が判明した20本程のウワミズザクラ周りの倒木の処理を行った。
日時:2023年3月21日(火)
場所:東大演習林
参加者:6名
今日は曇り空の中、東大演習林本年度最後の間伐作業となる。
6名が尾根と沢沿いの現場に分かれて作業開始。尾根の現場は比較的平坦で細めの樹木が多く伐倒作業も順調に進む。
グループ長Gさんは、調査表の信頼性を高めるためとして伐倒した木の樹高と直径を測定し追加資料として集めていく。
沢沿いの現場では伐った木が、樹木から樹木に這い渡る蔓に掛り、なかなか倒すことが出来ず悪戦苦闘する。
午後からは、林内を見栄えよく整理した方よいとのWさんの意見で沢を跨いで掛り木になっている傾斜木2本の処理を行うも、足場が悪く苦労するがなんとか処理完了。この時点で予報通り雨が降り始めたため本年度の作業はここで終了。本日の伐倒本数は14本。
一区切り付いた林内は玉切りした材が整然と山積みされ見通しもよくなり10月から続いた間伐の成果が認められる。作業面でも「ロープを掛けて伐倒する」という手順が徹底されるようになった。皆さんの頑張りで無事、本年度の東大演習林間伐を終了しました。
本年度実績 [ 間伐対象木163本 本年度伐倒数88本 残り75本 ]
日時:2023年2月21日(火)
場所:東大演習林
参加者:6名
今日の参加者は6名。GさんとIさんが境界線付近の樹木を再調査。
残り4名が2名ずつ2班に分かれ作業開始。これまでの指導の成果で
ロープワークなどの技術レベルが向上し効率よく作業が進むようにな
り、上を見上げると青空がよく見えるようになった。
再調査が終わったIさんが3月にチェーンソー講習を受けるとのこと
で実際にチェーンソーを使って木を切る体験をした。
昼から沢班が三叉のヒノキの伐倒に挑戦。箒のように枝が上に向かっ
て広がっているため掛り木となるも、折り返しの位置を替えるなど苦
労して倒すことが出来た。やはり掛り木の処置は冷静な判断が大切だ
と思う。
本日の伐倒本数は18本。
日差しはあるものの北風が吹き動きを止めると寒い活動日でした。
日時 2023年2月18日(土) 天気 晴れのち曇り
テーマ 冬芽
参加者 12名
観察コース 中電変電所前→ゲート→第一管理道→サルナシ湿地→シャラノキコース→ヤマモモ広場→ゲート→変電所前
おだやかな春を思わせる日差しの中、変電所前から出発しました。今日のテーマは「冬芽」です。冬芽とは冬を越し春に芽を出す花芽や葉芽のことをいいます。冬芽と同時に葉痕(葉が落ちた痕)も観察すると動物の顔や怪獣の顔に見えてきます。樹によって特徴があり、その特徴を見つけて葉を落とした樹の名前を知ることができます。冬芽と葉痕の観察は冬の自然観察の楽しみの一つでもあります。第一管理道手前のコウヤミズキにはもう黄色の花が1~2輪咲いていました。今年のオオカメノキには花芽の付きが少ないように思います。マルバアオダモの冬芽の色は渋いグレーです。リョウブのナポレオンハットはまだ残っています。ホオノキ平のホオノキの冬芽は大きな薄紫色です。サルナシ湿地脇ではマンサクの花が満開でした。シュンランの花芽を見つけましたが、年々少なくなっているようで心配です。ネジキ、コクサギとともに三大美芽といわれるザイフリボクの冬芽は赤くツヤがあり芽鱗の間から白毛が出ています。アセビは白いつぼ型の花をつけて咲き始めました。ヒメシャラの冬芽は白い毛を出し陽に当たるとキラキラ光っています。もう1ヶ月もすると冬芽は開きはじめ森は華やかになります。参加者のみなさんは観察熱心でお昼にヤマモモ広場に到着できるかなと思っていましたが、時間通りヤマモモ広場奥の南斜面のマンサクの花の下でお昼をとり、変電所前まで戻り、春の訪れを感じた観察会は終了しました。
観察できたもの
◎冬芽 アカメガシワ ウグイスカグラ ウリカエデ ウワミズザクラ エゴノキ オオウラジロノキ オオカメノキ オオバヤシャブシ カスミザクラ クロモジ コアジサイ コウヤボウキ コウヤミズキ コゴメウツギ コバノガマズミ コバノミツバツツジ コブシ ゴンズイ ザイフリボク サルトリイバラ シロモジ ジャケツイバラ タカノツメ タラノキ ダンコウバイ ツクバネウツギ ナツツバキ ヌルデ ネジキ ノイバラ ノリウツギ ハリエンジュ バイカツツジ ヒメシャラ ヒメヤシャブシ ホオノキ マルバアオダモ ミズキ ミヤコイバラ ムラサキシキブ ヤブムラサキ リョウブ など
◎花 アセビ コウヤミズキ スズカカンアオイ マンサク ヤブツバキ
◎鳥の声 ヒヨドリ ツグミ オシドリ ヤマガラ ハシブトカラス ソウシチョウ コゲラ メジロ シジュウカラ ウグイス
日時:2月14日(火) 天気:晴れ
雑木林グループ
場所:ヤマモモ広場脇
参加者:9名
今日は雨上がりで良い天気に恵まれたが、風の冷たい作業日であった。
雑木林グループは、当初予定のヤマモモコースの作業を次回にまわし、前回に続きヤマモモ広場からシャラノキコースに入るエリアの、林内を暗くしているアラカシ、ソヨゴ等を中心に間伐、除伐を実施した。
カーブミラーや標識に当たらないようにロープ掛けを行い、狙った方向に伐倒処理を実施した。また、初めて参加されたMさんを交え、意見を出し合いながら作業を進めた。
休憩時には、加工しやすい木、それで作りたい木工品の話題に話が盛り上がった。午後からは、一部林道脇の笹刈りも実施した。
日 時:2023年2月11日(土) 10:00~12:00
場 所:海上の森入口駐車スペース
参加者:10名
目 的:山口ダム及び塚原第1号古墳の見学
前日の雨とは打って変わり穏やかな晴天となり歩くには丁度よいコンディション。
午前10時、Oさんの先導でかすかな踏み跡を頼りに森の中へ。川の水音が次第に大きくなり、突然樹間の向こうに大きな構造物が現れる。今は役目を終えた山口ダムである。まずダム天端に上がると、巻上機やバルブ等の機器がそのまま放置されている。上流側では土砂が堆積しそこに大きくなった木々が林を作り、かってのダム湖の面影はない。下流側の河原から見上げるダムは迫力があり圧倒される。この多目的ダムが建設された経緯を考えると、この地域の人々の生活環境の改善に大きく貢献したものと思います。
次に、塚原第1号古墳歴史広場へ移動。塚原古墳群として多くの古墳が点在する場所で、まずよく整備された塚原1号墳と山口堰堤3号墳を見学。
塚原第1号墳 塚原第1号墳歴史広場
次の高塚山1~3号墳はそれぞれが雑木林の中の小高いピーク上に確認できたものの整備されていません。最後は移設前の塚原1号墳からの尾根筋にある2号、3号、6号墳を見学。中でも2号墳は1号墳に次ぐ規模で石室も立派なものの石積みの間から竹が生えるなど保存状態はよくない。この様に多くの遺跡がこの地域にあるのは、地形や自然環境等の諸条件に恵まれ人々の暮らしに適していたものと思われます。2時間の行程でしたが皆様のご協力でほぼ予定通りに終えることが出来ました。
日時:2023年1月17日(火)
場所:東大演習林
参加者:7名
本日の演習林間伐は7名で2班に分かれて作業開始尾根班は久しぶり参加のOさんを含め3名がロープ掛け、伐倒、枝払い、玉切り作業をローテーションしながら、お互いに作業内容を確認し合い効率よく作業を進めていく。
沢沿い班は4名で、前回と同じく人工林グループ長Gさんが指導役となり目標へ正確に伐倒するための、受け口の作り方、追い口の入れ方等を指導。
倒した後は切り口を見ながら皆で意見を出し合い、よい点、改善点を検証していく。
こうしてひとつひとつ手順を確認しながら丁寧に伐ることで伐倒技術が向上し掛り木も少なくなり、より安全な間伐作業が実現すると思います。
本日の伐倒本数は19本。林内のあちこちに玉切り材が整理して山積みされ、間伐が進んでいることがよく分かるようになってきた。
晴天に恵まれ気持ちのよい活動日でした。
日時:2023年1月10日(火)、天気:晴れ
雑木林グループ
場所:ヤマモモ広場およびヤマモモコース
参加者:9名
晴れてはいたが、雲の流れが速く、冬空の下の作業であった。
まず、昨年末にヤマモモ広場脇の幹回り136cmのコナラが倒れ、ヤマモモも巻き添えになった木々の処理を行った。
午後は、ヤマモモコース脇の樹木の混み具合の確認を行いながら、ソヨゴの枯死木やマツの倒木、枯死木等が多くみられために、その処理に皆がそれぞれ意見を出し合いながら作業を行った。
日 時:2022年12月20日(火)
場 所:東大演習林
参加者:6名
冷え込みが厳しく、路面凍結の恐れがあるとの判断でリーダーGさんから集合時間を1時間遅らすとの連絡があり10:30集合になる。これからの季節はこの様な面での安全配慮も必要になると実感する。
本日の作業は前回と同じく尾根上と沢沿いの2班に分かれて行うことに。
尾根班は伐倒役2名がロープ掛け、伐倒、枝払い、玉切り作業を交互に行い、作業支援役のIさんがその時々の状況を判断しながら手際よくロープ掛け、掛け替え、回収、材の整理などをすることで間伐作業がはかどった。
沢沿い班は、リーダーGさんが指導役となりロープワーク、ピンポイントへの倒し方など基本的な伐倒技術を指導しながらの間伐作業となる。
「原則ロープを掛けて伐倒する」を実践するには誰もが同レベルの伐倒技術を修得する必要があり、今後も皆が意見を出し合いながらレベルアップを計ることが大切だと思います。集合時間が遅くなったものの、昼食時間を30分短縮したりで実質の作業時間は通常と殆ど同じで、本日の伐倒本数は15本。間伐が進むにつれ、林内にも日が入る様になり明るくなってきた。
日 時:2022年12月10日(土) 9:30~15:30
場 所:ボイラー見学 犬山市塔野地北2丁目8 「今井あんきの家」
間伐現場 犬山市字今井畑ヶ平
参加者:15名 (男性11名 女性4名)
目 的:木質ボイラー見学と「今井森林愛護会」との間伐交流を通して間伐材利用の現状を見聞する。
好天に恵まれ、「中島池ビオトープ」駐車場から4台の車に分乗しボイラー見学へ。ここに設置してあるドイツ製ボイラーは、1mの間伐材20~25本で約3,000ℓのお湯を供給す能力があり、参加者からは次々に質問が出る。ボイラーの効率的稼働には薪材の安定供給が不可欠だと感じる。
次に各自の車で間伐作業現場へ移動。朝礼後、標高差約40mの小山の上に登り3班に分かれ作業開始。時刻は既に11時を回っている。
林内は低木(ツバキ等)、枯木が多くその処理をしながらの伐倒作業となる。人工林グループ長Gさんの指示で樹高を測るため胸高直径18cmの樹を倒し実測すると21mあり、先方からの提供資料(15m)とは違っている。超過密林(Sr 9,8)ということ。
昼食は下の広場で温かい豚汁の振る舞いを受けながら、笑談も弾み楽しい一時でした。
午後からの作業は、掛り木が出るなど苦労もあったものの全員の頑張りで予定通りに終了。
お疲れ様でした。
今回の「わいがや講座」は犬山で他団体との間伐交流ということで時間的に厳しいスケジュールでしたが多くの方に参加して頂き、また「本日の振返り」では木質ボイラーへの関心の高さや間伐に対する意識変化の意見が出るなどある程度目的を達成したかと思います。この機会を提供して頂いた「今井森林愛護会」の皆様には、受け入れ体制もしっかり整えて頂き感謝です。
日時 2022年12月17日(土) 天気 曇り
テーマ 照葉樹
参加者 9名
観察コース
ヤマモモ広場→シャラノキコース→サルナシ湿地→ホオノキ平→第一管理道→林道→ヤマモモ広場
森の落葉樹は秋の名残を残しながらもまだ葉を落としています。林床は明るくなり緑の葉が目立ってきました。
今日のテーマは「照葉樹」です。
照葉樹とは冬でも葉を落とさない厚くて照りのある緑の葉を持つ常緑広葉樹のことです。猿投の森ではヤブツバキ、ヒサカキ、アオキなどが代表です。よく似た葉を持つ照葉樹ですが、葉の付き方(互生か対生か)、鋸歯の有無、分裂葉か不分裂葉か、葉柄の長さ、冬芽の形などで見分けます。
今にも降りそうな曇り空の下、タカノツメの甘い香りのする落ち葉を踏みながら出発です。ヤブツバキが咲き始めました。12月は実も多い季節です。アオキの実は赤くなってきました。ヤブムラサキの紫色の実が少し残っています。フユイチゴの赤い実は食べごろです。赤紫色のツルリンドウの実はつややかです。ホオノキ平ではシャシャンボの実が生っていました。ミヤマシキミの赤い実のとなりには薄いピンクの花芽がついています。毎年赤いビーズのような実をつけていたタマミズキはヤマモモ広場近くや第二管理道のどちらも今年は実が確認できませんでした。
ゴールのヤマモモ広場で今日見た緑の葉を確認し、30種類の照葉樹をみつけることができました。解散直後、雨が降り出しました。
観察できたもの
◎照葉樹
アオキ アセビ アラカシ イヌツゲ ウラジロガシ サカキ シキミ シャシャンボ シラカシ シロダモ スイカズラ ソヨゴ タブノキ ツクバネガシ ツブラジイ テイカカズラ ナワシログミ ナンテン ネズミモチ ヒイラギ ヒサカキ フユイチゴ マンリョウ ミヤマシキミ ムベ モッコク ヤブコウジ ヤブツバキ ヤブニッケイ ヤマモモ
◎花
アセビ(花芽) シュンラン(花芽) スズカカンアオイ(花芽) ミヤマシキミ(花芽) ヤブツバキ
◎実
アオキ シャシャンボ ソヨゴ ツルアリドオシ ツルリンドウ フユイチゴ ミヤマシキミ ムラサキシキブ ヤブコウジ ヤブムラサキ など
日時 令和4年11月19日(土) 天気 晴れ
テーマ 落ち葉の色彩
参加者 15名
コース
ヤマモモ広場 ー 林道 ー 第1管理道 ー サルナシ湿地 ー シャラノキコース -ヤマモモ広場 - ヤマモモコース往復 ー ヤマモモ広場(昼食)
やまじの森は今、紅葉、黄葉の最盛期です。葉っぱを入れる袋を参加者に渡して出発しました。ウワミズザクラ、コアジサイ、アカメガシワ、シロモジ等、黄色の葉が多い森ですがそこにイロハモミジやツタなどの赤、散り敷くアベマキやコナラの茶、常緑樹やシダの緑が入り様々な色彩を楽しむことができました。1枚の葉の中にも赤、橙、黄、緑、茶などの色が混ざっています。日光の当たり方で紅葉の程度が異なります。同じ科でもタカノツメは鮮やかな黄色、コシアブラは淡い黄色で個性的です。天気に恵まれたので、木々の葉が青空に映え、木漏れ日に透ける様子にも歓声が上がりました。
ヤマモモ広場に戻り、集めたものを種類別に分け確認したあと、葉っぱのステンドグラスを作成しました。自然界の色彩美を存分に味わうことができました。
【観察したもの】
[紅葉、黄葉]
イロハモミジ、ウリカエデ、オオカメノキ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、カマツカ、コゴメウツギ、シロモジ、クロモジ、アカメガシワ、コアジサイ、ガンピ、モチツツジ、ヤマツツジ、ヤマボウシ、ヒメシャラ、ガマズミ、ミヤマガマズミ、ツタ、ヌルデ、ヤマウルシ、カキノキ、タチシオデ 等
[花]
ノコンギク、コウヤボウキ、ヤブツバキ、リンドウ(蕾)
[実]
フユイチゴ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、オオウラジロノキ、ウスノキ、スルガテンナンショウ
[鳥]
ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、コゲラ、ルリビタキ、シジュウカラ、ハシボソガラス、エナガ、メジロ
管理者