やまじの森 自然観察会

第76回山路の森定例観察会報告

日時  平成29年7月15日(土)    天気 晴れ
テーマ 夏の野草
参加者 18名
観察コース ヤマモモ広場→林道を三叉広場→ヤマモモ広場
 梅雨のさなかの観察会です。九州北部では記録的な豪雨にみまわれ多くの被害が出ています。今週には東海地方でも五条川が氾濫しました。「いまだ経験したことのない大雨」。異常気象が異常でなくなってきています。これ以上の被害が出ないことを祈ります。
   猿投の森の中は、一段と緑が濃くなってきました。今日はヤマモモ広場から林道を三叉広場まで往復しました。これから秋に向けて次々と花が咲きます。今の時期は秋の花までの合間で花が少ないかなと思っていましたが、いろいろ咲きはじめていました。林道の両脇にはコアジサイの花殻の緑がきれいです。ヒヨドリバナの株も増えてきました。秋にアサギマダラが吸蜜にきてくれるでしょうか。
 ヤマアジサイはそろそろ終わりですが、まだ装飾花を上に向けているものもありました。ハエドクソウの目立たない白い花が満開です。
 大まがりのオオバウマノスズクサの実は5㎝ほどの楕円形の実をつけていました。まだ緑色です。
 4日前の下見の時に、積んであった砂利の上に何かの卵が3個あるのを作業中の森の会の方が発見しました。長さ1㎝くらいの楕円形の乳白色の弾力のある卵です。たぶんカナヘビの卵だろうとのことですが、この強い夏の日差しを浴びて大丈夫かな。カナヘビの卵だとしたら湿り気が必要とのこと。そして今日はその卵が見当たりませんでした。誰かが湿気のある木陰に移してくれたのかも。無事に孵化するといいのですが。
 ナツツバキは白い小型の花を咲かせていました。一日花で木の下には落ちたばかりの花が一面に敷き詰められていました。
 三叉広場周辺には、オカトラノオ、ムラサキニガナ、チダケサシが咲きはじめていました。アケボノソウは小川が増水した時に流されたのでしょうか、場所を変えて3本健在です。ミカワショウマも葉が繁ってきました。
 この暑い夏に咲く花、この夏を乗り切って秋の出番を待っている花たち、どちらもたくましく、エネルギーを感じます。

○観察した主なもの
 コクラン ドクダミ🌸 コアジサイ ノギラン(蕾) ヒヨドリバナ(蕾) シュウブンソウ マツカゼソウ ハエドクソウ🌸 ヤマアジサイ🌸 オトコエシ アマヅル ヒメジョオン アキノタムラソウ🌸 コウヤザサ チダケサシ🌸 ミカワショウマ オカトラノオ🌸 ダイコンソウ🌸 ヨウシュヤマゴボウ アケボノソウ ナツツバキ🌸 ネムノキ🌸 バイカツツジ🌸

○鳥の声
 センダイムシクイ ヒヨドリ メジロ アオゲラ サンショウクイ ヤマガラ ソウシチョウ ウグイス オオルリ コゲラ シジュウカラ クロツグミ エナガ サンコウチョウ イカル ホトトギス

オオバウマノスズクサの実
オオバスズクサの実
オカトラノオ
オカトラノオ
ナツツバキ2
ナツツバキ
ムラサキニガナ
ムラサキニガナ

第75回 山路の森定例観察会報告

日時  平成29年6月17日(土)  天気 ☀ 晴れ
テーマ 水辺の植物・生きもの
参加者 20名うち小学生1人
コース やまもも広場→山路川堰堤→シラカシ広場・アジサイコース→サルナシ湿地→丸木橋→やまもも広場

 梅雨に入っているとは思えない爽やかな日でした。
やまもも広場から山路川の堰堤へイワタバコの確認に向かいました開花は8月の初め頃で定例観察会では毎年見ることができない花です。個々にお出かけくださいということでご案内しました。
林道では、ひっきりなしに鳥のさえずりが聞こえてきました。鳥博士によると16種もの鳥の声を聞き分けたとのことです。
イワタバコの堰堤まで行く途中のスギ林には、イワガラミが双眼鏡の必要ぐらいの高い位置で花を咲かせていました。足元にはテイカカズラの花が落ちていて、「私も咲いているから見て見て」と言っているようでした。イワタバコは、堰堤の壁にびっしりと付いていましたが、大きな株は少なかったように思います。

シラカシ広場からのアジサイコースには、第一管理道との間に、ぽつぽつとササユリが咲いていました。このように、整備によって適度な光環境になり、今まで見られなかった草花が見られるのは楽しみなことです。
しばらく行くと存在感のあるアジサイの花が目に入ってきました。
先日 テレビでお天気キャスターの方がアジサイの開花宣言についての話をされているのを聞きました。あまり聞きなれないアジサイの開花宣言ですが、標準木もあって全体が装飾花(ガク)に包まれていて、ガクをかき分けたところに真の花があり、その花が2~3個咲くと開花宣言が出されるとの説明でした。ちなみに花が咲き終わると装飾花は裏返り、いつまでもそれは散ることがないです。
アジサイの花を見ると私はいつも思い出されるのが長崎のおみやげ、焼き菓子【おたくさ】です。おたくさは、シーボルトが愛した日本女・楠本滝のことで、いつも【おたきさん】と呼んでいたのが【おたくさ】と発音されていたそうです。シーボルトはアジサイの花に感動し滝の美しさを重ね合わせHydrangea Macrophylla var. Otakusaと名付けたということです。
長崎土産も、いろいろありますが自然観察仲間には、この時期こはこうした逸話のあるものが喜ばれるかもしれません。

テーマに沿って、もう一か所、水辺のあるサルナシ湿地へと向かいました。晴天続きで流れる水が、かなり少なくなっていました。リーダーは捕虫網を持ってきていましたが、肝心なトンボ等の昆虫があまり見られませんでした。
数少ない昆虫の中でコアジサイの葉にじっと止まっていたカミキリムシは詳しい方に教えていただいたところマルバネコブヒゲカミキリ(日本固有種)とのことでした。

◆観察できたもの
□木の花 バイカツツジ コアジサイ ガクアジサイ ヤマアジサイ ムラサキシキブ ミヤコイバラ イワガラミ テイカカズラ ネズミモチ
□草の花 ニガナ ヒメジョオン クモキリソウ オカトラノオ オニタビラコ ササユリ ハナニガナ ヤマトウバナ イチヤクソウ
□鳥の声 ウグイス サンショウクイ キビタキ オオルリ ヤブサメ ヒヨドリ ハシブトガラス イカル ソウシチョウ クロツグミ メジロ ヤマガラ コゲラ センダイムシクイ ホトトギス シジュウカラ
□昆虫 キタキチョウ キンモンガ マルバネコブヒゲカミキリ □その他 ザトウムシ ニホンカナヘビ

長崎ではすべてのアジサイを[おたくさ]というそうです
長崎ではすべてのアジサイを[おたくさ]というそうです
イワガラミ高くてよく見えないマルバネコブヒゲカミキリ 雌
イワガラミ高くてよく見えない      マルバネコブヒゲカミキリ 雌
ササユリ落花のテイカカズラ
ササユリ                                       落花のテイカカズラ

第74回 山路の森定例観察会報告

日時    2017年5月20日(土)
テーマ   新緑の雑木林
参加者   16名
コース   三又広場 ー 北歩道 ー 古窯跡 ー WC ー 山桜コース - 三又広場
 
 まずはゲート前で満開のジャケツイバラ(蛇結茨)が出迎えてくれました。名前のごとく蛇が絡みつくようにアカメガシワを覆い五月晴れの空に黄金色の花を咲かせていました。
 今日は三又広場でかぶれの代表のツタウルシとツタの幼形葉の違いを確認してから新緑の山歩きを開始しました。晴天のおかげでキビタキ、オオルリ、センダイムシクイ等の鳥たちが行く先々で囀っています。葉が3つに切れ込み基部のパンチ穴のような丸い隙間がかわいいシロモジは山路の森に多く見られます。カイナンサラサドウダンが鐘形の名残の花を付け、ミズキは枝を階段状に水平に広げ緑の葉の上に真っ白な花を一面に咲かせて見事でした。淡いピンクのタニウツギ、白に黄色のレース模様のツクバネウツギもあちこちで花盛りです。ヤブムラサキの若葉はビロードみたいで蕾も柔らかな毛に覆われていてフワフワの触感を楽しみました。
 古窯跡への道筋ではフデリンドウの蕾があり、陽が当たっていれば青く可憐な花弁を開いていたはずです。白く透明感のある別名ユウレイタケ、ギンリョウソウも咲いていました。イチヤクソウはまだ蕾でしたが株が増えていて来月の開花が楽しみです。歩いていると道脇の茂みにスルスルと入っていくマムシを発見!この季節には遭遇するのです!!気をつけないといけませんね。
 WC前で休憩、ツクバネも目立たないけれども緑色の小さな花をたくさん付けています。雌株は秋に羽根形の実をぶら下げ、それを見るのは山路の森での楽しみのひとつです。
 山桜コースへ再出発し、若葉を展開しているヤマザクラの巨木からパワーをもらいました。柔らかなリョウブの葉が虫に喰われているのが目立ちましたが、この木はキンモンガの食草だそうで、成虫が飛んでいるのを見て納得しました。
 三又広場へ下りてくると愛知県固有種の貴重な植物、ミカワショウマが数株育っており、その真っ白で清楚な花が咲くのが楽しみです。ラッキーな数人は幸せの青い鳥、オオルリの姿を間近の樹上に見ることができました。
 新緑の木々に囲まれ清流のそばでの昼食は、いつものおにぎりでもごちそうでした。
 
[木の花] 
ジャケツイバラ、カイナンサラサドウダン、ミズキ、タカノツメ、ツクバネ、ツクバネウツギ、タニウツギ、ミヤコツツジ、モチツツジ、フジ、サワフタギ
[草の花] 
オオバウマノスズクサ、タツナミソウ、トウバナ、ニョイスミレ、アギスミレ、ニガナ、ハナニガナ、オニタビラコ、ギンリョウソウ、スズカカンアオイ、 スルガテンナンショウ、ヘビイチゴ、フデリンドウ(蕾)、イチヤクソウ(蕾)、ササユリ(蕾)
[鳥]
オオルリ、キビタキ、アオゲラ、ヤブサメ、シジュウカラ、サンショウクイ、ツツドリ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、カワラヒワ、クロツグミ、コゲラ、センダイムシクイ

1
ジャケツイバラ
2
タニウツギ
3
ツクバネウツギ
4
ヤブムラサキ
5
タツナミソウ
6
ギンリョウソウ




第73回山路の森定例自然観察会

日 時   平成29年4月15日(土)
テーマ    木々の芽吹き
参加者   16人
コース   ヤマモモ広場ーーーカワセミコースーーーーサルナシ湿地ーーーシャラノキコースーーーヤマモモ広場(昼食)終了
  朝の集合時は青空のもと、モモノキ広場では、木のてっぺんでオオルリが鳴いてでむかえてくれました。また、下を見ると青大将がスルスルと目の前を横切り木に登り始め安住の場所で止まりのんびりする様子が見えました。まだ冬眠から覚めたばかりか、ほっそりした体形(羨ましい)。
 森の中はコミツバツツジがたくさん咲き始め、明るくなりました。クロモジに代わってシロモジノ花も咲き出しました。山桜の花びらが風に乗って舞ってきます。足元にはマキノスミレがたくさん咲いています。ニオイタチツボスミレもモモノキ広場に咲いていました。ニオイは人によって感じる人、感じない人があるようです。 
ツブラジイの大木の下でお茶を飲みながら、やっと桜も咲いて春が来た喜びをみんなでかみ締めました。
来年もみんなで桜が見れますように・・・・・
「鳥 」  オオルリ、センダイムシクイ、イカル、ソウシチョウ、メジロ、ウグイス、ハシブトカラス、コゲラ、シジュウカラ、ヤブサメ、カケス、ヒヨドリ、コジュケイ、エナガ、アオゲラ、
ヤマガラ
「芽だし」  オオウラジロ、ハリギリ、
「木の花」  オオカメノキ、クロモジ、ヒサカキ、アオキ、コブシ、シデコブシ、ヤシャブシ 、ヤマウグイスカグラ、キブシ 
「蕾」   ミヤマガマズミ、ムベ
P4150304オオカメノキ (1024x683)
オオカメノキ
P4150332ニオイタチツボスミレ (1024x683)
ニオイタチツボスミレ
P4150337イチヤクソウ (1024x683)
イチヤクソウ
P4150358マキノスミレ (1024x683)
マキノスミレ



 

第72回 山路の森定例観察会報告

日 時  2017318日(土)    天気  晴れ

テーマ  春をさがそう

参加者  16

コース  三叉広場→旧シイタケ原木置き場→ヤマザクラコース→WC→北歩道→古窯跡→三叉広場→シャラノキコースのコウヤミズキ→ヤマモモ広場 

 今週は春らしいおだやかな日が続いています。今日も風もなく観察日和です。

 今回は奥の三叉広場から出発しました。そして今年度最後の観察会でもあり、森へのお礼を込めて恒例となったゴミ拾いをしながら歩きます。 

 林道や遊歩道の両側にはアオキが多くなりました。実生から育った木が、いつの間にかずいぶん背が高くなってきています。今日の観察会では花は少し早く、あと2週間くらいで咲くと思われます。雌雄異株で花を見ると雄株雌株の区別がつきます。濃いワイン色の星のような花の中に、黄色のおしべが45個ついているのが雄花で雄株です。花の中に緑色のめしべが見えるのが雌花で雌株、赤く色づいてきた細長い実を花といっしょにつけています。ふだん目立たない木ですが、こんなにかわいい花が咲きます。 

ヤマザクラコースの尾根のコナラの樹に、鳥(たぶんコゲラ)が穴をあけた跡がありました。おそらく捕食のためにあけた穴だと思われます。おいしそうな虫を見つけたのでしょうか。ウグイスの「ホーホケキョー」のさえずりも聞こえてきました。ミヤマシキミのつぼみがふくらみ、シキミの花が咲き、ショウジョウバカマのピンクの花が咲きはじめました。 

三叉広場までもどり、ヤマモモ広場まで移動し、シャラノキコースのコウヤミズキの花を見にいくことになりました。コウヤミズキは咲きはじめたばかりで、黄色の花色も濃く、おしべの赤がきれいでした。春はそこまで来ています。 

観察したもの 

 鳥の声  ソウシチョウ(観察) ウグイス エナガ シジュウカラ

 花    スズカカンアオイ シキミ ヤブツバキ コウヤミズキ
                 ショウジョウバカマ

 その他つぼみのふくらんでいるものは、多数ありました。

コウヤミズキ
コウヤミズキ
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
鳥のあけた穴
鳥があけた穴
ミヤマシキミ
ミヤマシキミ



 

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