やまじの森 自然観察会

第84回山路の森自然観察会報告

日 時   平成30年3月17日(土)  天気 晴れ
テーマ   春をさがそう
参加者   21名
コース   三又広場 →WC → ヤマザクラコース → 北歩道 →三又広場(昼食) 終了
   今回は少し暖かくなってきました。空も青空が見えます。安心して観察会ができました。
 ヤマザクラコースの入り口はショウジョウバカマの大群落でした。森づくりの人達が笹狩りをして下さるお陰です。まだ蕾が多く、花は数えるほどしか咲いていませんが、初々しい春の花です。
 よく見るとロゼットの葉の先に小さな栄養繁殖体がしっかり出来ています栄養繁殖体は古い葉に出来るようです、地面にくっついて親の隣で繁殖します。
 タネの場合はもっと遠くで繁殖し子孫を増やします、2通りの繁殖をする力強い植物です。
 この尾根にはヤマザクラの他にオオバヤシャブシが大きくなっていますはげ山の時代に植栽されました。ボロボロした木の幹が印象的です。
 この時期シラキの木が目立ちます、白っぽい灰色ですべすべした木肌です。秋には美しい紅葉の葉を付けます。又この時期冬芽と葉痕を見てください。可愛い坊やの顔をした葉痕です。
 ミヤマシキミは蕾が膨らんできました。クロモジ、アセビは日当たりのいいところは咲き始めました。
 枯れ草をめくるとタチツボスミレ?の葉がたくさん見られます。
 シュンランも花芽を膨らませています。
 皆で春の花が咲くのを見守りましょう。
 今回はご報告があります、この会を立ち上げた竹田さんが今回を最後に引退されました。健康を害して少しのんびり過ごすことになりました。7年間長い間ありがとうございました。 
観察したもの
【木】 クロモジ、オオバヤシャブシ、ヤブツバキ、アセビ、
    ミヤマシキミ、アカガシ、ウラジロガシ、ツクバネガシ
    シラカシ、ヤマザクラ、ミヤマシキミ、シロダモ
【花】 スズカカンアオイ、ショウジョウバカマ、ヤブツバキ
    クロモジ
【蕾】 ミヤマシキミ、シロモジ、アオキ
 
【鳥】 エナガ、コゲラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ウソ、アオジ
    メジロ、シロハラ

P3170322ミヤマシキミ、P3170315シュンラン
ミヤマシキミ   シュンラン
P3170311クロモジ、P3130284シラキ
クロモジ    シラキ
P3170293栄養繁殖体IMG_1543
 ショウジョウバカマ栄養繁殖体  
P3170291ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ



第83回山路の森自然観察会報告書

日時   平成30年2月17日(土)  天気 曇り一時みぞれ
テーマ  冬芽とロゼット
参加者  15名
コース  ヤマモモ広場→丸木橋→サルナシ湿地・朴の木平→1号管理道→シラカシ広場・林道→ヤマモモ広場

ヤマモモ広場を出発点に観察を行いました。冬芽の観察は、芽の形、葉が落ちた痕の形(葉痕)や維管束痕の並び等を小人や動物等に例えて楽しむ観察です。広場だけでも多くの樹種があり、それぞれルーペで覗いたりカメラで撮ったりで しばらく移動できません。声をかけなければ半日でもそこから動かないのではないかと思うぐらい熱心です。手に取って冬芽を見れば同定でそうですが、高い木が多く枝に残っている実とか樹形・樹皮、下に落ちている葉と入念な観察が必要です。
広場から少し下ったところを左に林内へ入ると今年も春の訪れを告げる木といわれるマンサクが花をつけていました。1998年、県下で葉枯病が発見されて以来全国的に広がり大木のマンサクが次々に枯れました。近頃では、実生からの幼木や枯れた木の脇からの萌芽更新が見られるようになりましたが、花を見る機会はかなり少なくなっていますので大切にしたい木の一つです。昨年と比べると周辺が整備され明るくなっていて新たな植生に期待が膨らみます。ヤマモモ広場からこの周辺は不思議なところでヒメシャラの幼木も多く数年後が楽しみです。
散策道に戻るとキブシが蕾を垂らしていました。まだまだ硬いですが黄色い花が楽しみです。
じっくり観察していると木の枝には長枝と短枝がみられます。長枝は光を求めて伸びていきます。短枝は留まって複数の葉を付け効率よく光を取り込みます。短枝が発達している木は輪生状に葉を付け、花、そして実をつけることが多いようです。今回、山路の森で観察した短枝が顕著に発達した樹木は オオカメノキ、タカノツメ、ズミ、アオハダ、カマツカ等でした。節のようになった葉痕を数えると短枝ができた年数を知ることができます。
霙が降ってきましたのでサルナシ湿地へ急ぎました。数日前、少し暖かい日もあり期待をしてアズマヒキガエルの産卵の確認に行きましたが見られませんでした。
ショウジョウバカマの花芽がロゼットの真ん中に大きくなりつつありました。そのほかのロゼットはシュウブンソウ、ニガナを見つけることができました。
今日の収穫物はリスからのたくさんの贈り物のまつぼっくりのエビフライです。お食事会でも開いたのでしょうか、120個余りありました。山路の森でこんなにたくさん拾ったのは初めてでした。食欲旺盛な元気なリスがいることの確認となりました。
シラカシ広場で食事をしてからヤマモモ広場へ移動、寒い2月の観察会を終えました。

□その他に観察できたもの
◆樹木 ウワミズザクラ ハリエンジュ ケヤキ ツクバネウツギ シロモジ リョウブ ヤマコウバシ ヌルデ ヒメシャラ ニシキギ タラノキ クロモジ エゴノキ アセビ?? マルバアオダモ ネジキ バイカツツジ ヤマフジ ムラサキシキブ ミヤマガマズミ ゴンズイ オオウラジロノキ コブシ ネムノキ イヌザンショウ シロダモ ツクバネガシ ヤツデ?? コゴメウツギ等
◆鳥(鳴き声を含む) ヒヨドリ ヤマガラ メジロ コゲラ シロハラ トビ エナガ シジュウカラ ツグミ キジバト ウソ アオジ ハシボソガラス
◆ その他 ヒヨドリらしき巣

観察会の様子
観察会の様子
春が待ち遠しい キブシ
春が待ち遠しい キブシ
短枝が発達しているオオカメノキの花芽
短枝が発達しているオオカメノキの花芽
リスの食痕 エビフライ
リスの食痕 エビフライ

第82回 山路の森自然観察会報告

日時   平成30年1月20日       天気 晴れ
テーマ  冬の野鳥観察
参加者  14名
コース  変電所前 - ゲート前左折 - 県有林の境界 - 1号管理道 -  朴ノ木平 - カワセミコース - 林道 - ゲート - 変電所前
    暦では大寒にも関わらず晴天で風もなく暖かでした。観察会としては初めて変電所前に集合。ジョウビタキを見、ホオジロの声を聞きながら歩き始めました。今回はTV局の取材員も一緒です。
 太陽光発電所前の木立ではソウシチョウが数羽にぎやかに囀っていますが動きが速くて双眼鏡では姿が確認できません。緑、黄、橙色の羽毛と朱色の嘴の可愛いスズメ大の鳥で、相思鳥となかなかいい名前ですが、飼い鳥として輸入されたものが野生化し、近年増え、特定外来種に指定されています。おなじみのハシブトガラス、スズメ、ヒヨドリの姿も見られました。
 ゲートに向かう途中の日当たりの良いところではアセビ(馬酔木)の白い花が数輪咲いて早春を感じさせますが、その側ではネジキが真っ赤な冬芽をつけていました。
 ゲート手前、中山路川を越えた所でジャケツイバラの茂みを左折してその先の広場から山道に入っていきました。コゲラ、メジロ、シジュウカラ等の声は聞こえてもちらりとしか姿を見せてくれません。
 コナラやアベマキの落ち葉を掻き分けて県有林の境界を歩き、第1管理道の中間点に下り、朴ノ木平で小休止し、カワセミコースを歩きました。テーマの鳥に会えないので冬芽の観察です。シロモジは枯れ葉をぶら下げながらも、尖った葉芽の両側に丸い花芽をつけ、ミヤマガマズミやオオカメノキも花芽をふくらませ春の開花の準備をしています。来月の冬芽の観察会が楽しみです。
 林道脇には大きなイノシシのぬた場があり、アオキの新芽はニホンカモシカ(それともシカ)に喰われています。夜にこの森を歩けばどんな生き物に出会えるのでしょうか。
 予想していたほど冬鳥はいなかったけれども、穏やかな冬の森歩きを満喫することができました。
 
観察した鳥: ホオジロ、ジョウビタキ、ソウシチョウ、コゲラ、ヒヨドリ、  メジロ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、スズメ、ミソサザイ、ルリビタキ、セグロセキレイ、
エナガ、 ハイタカ

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第81回 山路の森定例観察会報告

日時  平成29年12月16日(土)   天気 曇り時々晴れ
テーマ 照葉樹
参加者 14名
観察コース  
 三叉広場→トイレ前→ヤマザクラコース→砂防堰堤への分岐→砂防堰堤→三叉広場
 今週の日本列島は真冬の寒気に覆われています。名古屋でも初雪が観測されました。
 寒い中、奥の三叉広場から出発です。三叉広場は木々が葉を落とし見通しがよくなり林床が明るくなっていました。
 今回のテーマは「照葉樹」です。
照葉樹とはその名の通り厚くて照りのある葉を持つ緑樹のことです。山路の森では、ヤブツバキ、サカキ、ヒサカキ、アオキ、アセビ、アラカシ、シラカシなどが照葉樹です。冬の森では落葉した木々の間に照葉樹が存在感を増しています。
 三叉広場からぐるっとヤマザクラコースを回った森のほんの一部分ですが、参加者のみなさんに照葉樹を探していただきました。いつもは見過ごしがちな緑の葉の名前を確認しながら歩きました。
 また、今の時期は赤い実が多く見られます。
 ヤマザクラコースの尾根にはミヤマシキミの鮮やかな赤い実と来春のピンクの花芽が同時についています。ツルアリドオシの実は目が二つ付いていてだれかの顔にみえませんか。
 この目は子房が合着した二つの花が一つの実になり二つのガクのあとが残るようです。アオキの実も赤くなり始めました。ソヨゴの実はサクランボのようにかわいくまだ付いています。ヤマザクラコースを少し登ったところにタマミズキが実を付けているとのことを聞き、見に行くことになりました。タマミズキは尾根の南側の谷に立っていました。葉を落とした樹の高いところに赤いビーズを散りばめたように見事にたくさん付いていました。落ちていた実は小さく3ミリほどです。雌雄異株で近くには雄木があると思われます。
 三叉広場へもどり、持ち寄った照葉樹の葉の同定をし、おさらいをしました。
 初冬の森歩きは、カサコソと音をさせて落ち葉を踏みながら歩きます。
 落ち葉のいい香りもします。散り残った葉が風に舞って空から落ちてきます。森歩き最高と思うひとときでした。

 観察した照葉樹
 サカキ シキミ アオキ ヤブツバキ ネズミモチ アセビ 
 シャリンバイ ヒイ
ラギ ウバメガシ イヌツゲ ソヨゴ ヒサカキ ヤブニッケイ ムベ ミヤマシキミ ウラジロガシ ツブラジイ 
ツクバネガシ タイサンボク ヤブコウジ アラカ
シ アカガシ 
シロダモ

1ツルリンドウ
ツルリンドウ
アオキ
アオキ
タマミズキ
タマミズキ
ツルアリドオシ
ツルアリドオシ
ミヤマシキミ
ミヤマシキミ

第80回山路の森自然観察会報告

日時   平成29年11月18日(土)  天気 雨
テーマ  落ち葉の色彩
参加者  5名
コース  ゲート前→1号管理道→朴の木平・サルナシ湿地→シャラノキコース→林道→ゲート前
今月も雨の観察会でした。参加者も少なく猿投山への登山者もいないということでゲート前の駐車場止めて1号管理道から森へ入りました。お気に入りの落ち葉を拾いながら、ゆっくり時間をかけて歩きました。冷雨の散策道には、びっしりと絨毯を敷いたような落ち葉が、朽葉色 黄朽葉 薄朽葉などで敷き尽くされ、足を踏み入れるのが躊躇らわれるほどでした。晴れた日もいいですが、雨のしっとりした日もいいものです。五枚複葉のコシアブラの葉が落ちていました。木を確認すると見上げるほどの大木で、大きな木は落葉によって存在を気づかされることも多いです。サルナシ湿地からシャラノキへ抜けるベンチのあるところからの谷は、まさに紅葉の見頃でした。
葉の少なくなった木は、実が目立つようになり多くの実の観察ができました。管理道を入ってすぐに、ナツフジの実がぶら下がっていました。来年は花も見たいものです。シロダモの木の実は今回、初めて見たような気がします。来年度はこの時期に木の実の観察もテーマに入れたほうが良さそうです。
最後にシラカシ広場でそれぞれ拾ってきたお気に入りの落ち葉の同定を行い、観察会を終えました。
□観察できたもの
◆同定した落ち葉

ナツヅタ イロハモミジ コバノガマズミ ヤマザクラ ウワミズザクラ オオウラジロノキ ミヤマガマズミ ミズキ オオカメノキ コウヤミズキ タカノツメ アベマキ クリ ウスノキ ガンピ ホオノキ ヒメヤシャブシ
◆木の実・草の実
ムラサキシキブ ヤブムラサキ ナツフジ アオツヅラフジ ネムノキ ウリカエデ コツクバネウツギ ツクバネウツギ コバノガマズミ ミヤマガマズミ ナツハゼ エゴノキ タニウツギ オオウラジロノキ ソヨゴ ヒサカキ アズキナシ シロダモ ウスノキ フユイチゴ ヘクソカズラ チゴユリ ツルリンドウ イタドリ スルガテンナンショウ

観察会風景落ち葉の絨毯
風景
葉っぱシロダモ
                                                                       シロダモ
コシアブラ
コシアブラ






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