やまじの森 自然観察会

第105回 やまじの森自然観察会報告

日時   令和元年12月21日(土)        天気  曇り
テーマ  照葉樹
参加者  16名
コース  ヤマモモ広場 → シャラノキコース → 
              ホオノキ平 → 一号管理道
 → 林道 → 堰堤 
              → ヤマモモ広場


 照葉樹とは文字通り、葉の表面のクチクラ層が発達し、厚くて照りのある葉をもつ常緑広葉樹のことです。S氏の樹木調査に基づいて作成した「やまじの森の照葉樹表」をスタート時に参加者に手渡し、各人がチェックしながら観察しました。
 林内では落葉樹の葉は色あせ、ほとんど散ってしまっています。落ち葉を踏む音、タカノツメの甘い匂いを楽しみながら歩きました。葉の形、葉の付き方が対生か互生か、葉の縁に鋸歯があるかどうか、葉裏の色などで同定します。ネズミモチはネズミの糞のような黒い実、ソヨゴは長い柄のある赤い実、サカキは頂芽が鎌形に曲がる、シャシャンボは葉裏の主脈を触ってみるとゴツゴツの突起がある、モッコクの葉柄は赤い、シラカシの葉裏は淡緑色だがウラジロガシは蝋質に覆われ粉白色、等、それぞ
れの特徴を確認していきました。
 ヤマモモ広場から林道を上り大きくカーブするところを右手に沢沿いに上っていくと堰堤近くにカゴノキ(鹿子木、クスノキ科)があります。樹皮が鹿の子模様であることが決め手です。その近くにあったリンボクを入れて今回は32種の照葉樹を確認することができました。
 ヤマモモ広場に戻り軽く昼食をとったあと、観察会の皆さんと一緒にやまじ小舎での餅つきに参加させていただいてご馳走になりました。自然を満喫しお腹も満たされ幸せな一日でした。

【照葉樹】 アオキ、アセビ、アラカシ、イヌツゲ、ウラジロガシ、カゴノキ、サカキ、シキミ、シャシャンボ、シラカシ、シロダモ、ソヨゴ、タブノキ、ツクバネガシ、ツブラジイ、テイカカズラ、ナワシログミ、ナンテン、ネズミモチ、ヒイラギ、ヒサカキ、フユイチゴ、マンリョウ、ミヤマシキミ、ムベ、モッコク、ヤツデ、ヤブコウジ、ヤブツバキ、ヤブニッケイ、ヤマモモ、リンボク
【鳥の声】 アオジ、ウグイス、エナガ、コゲラ、ソウシチョウ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、ルリビタキ
20191221ヤブコウジ
ヤブコウジとテイカカズラ
20191221フユイチゴ
フユイチゴ
20191221アオキ
アオキ
20191221ウスタビガの繭
ウスタビガの繭
20191221テンナンショウの実
スルガテンナンショウの実




第104回やまじの森自然観察会報告

日 時 令和元年11月16日(土)   天気 晴れ

テーマ 落ち葉の色彩

参加者 18名

観察コース  ヤマモモ広場→第一管理道→サルナシ湿地→シャラノキコース→ヤマモモ広場
 
11月に入りムラサキシキブの実がやっと紫色に色づいてきました。遅れていた木々の色づきも例年通りとなり、森は秋本番の装いです。

今日は初参加のお二人と、参加者のお孫さんで10歳7歳4歳の三姉妹の参加でにぎやかです。参加者のみなさんにお気に入りの落ち葉を拾っていただくことにし、ヤマモモ広場から出発しました。

ヤブツバキの花が咲きだし、シロダモの黄色い花が満開でしたが、秋の名残の花も多くありました。フユイチゴ、ナツハゼは食べごろ、タマミズキは今年も赤い小さな実をたくさんつけて、森は実りの秋といった感じです。

三姉妹はきれいな色の葉をせっせと自分の袋に集めていました。袋の中にはドングリや赤い実も入っています。

ゴールのヤマモモ広場で拾ってきたお気に入りの落ち葉でステンドグラス遊びをしました。ところどころを切り取った黒い画用紙に色とりどりの葉を張り付け、陽に透かしてみました。とてもきれいでした。

今日はおだやかな日で、のんびりゆっくり晩秋の日を楽しみました。

 

咲いていた花 ヤブツバキ ノコンギク シロダモ ナワシログミ リンドウ コウヤボウキ

 

見つけた実 ソヨゴ コバノガマズミ ミヤマガマズミ ムラサキシキブ サルトリイバラ フユイチゴ ナツハゼ ヤブコウジ バイカツツジ オオウラジロノキ シロモジ シャシャンボ ヒサカキ サカキ アオハダ カマツカ タマミズキ ツルリンドウ スルガテンナンショウ ウリカエデ アズキナシ イタドリ ツルアリドオシ

 

鳥の鳴き声 カケス ジョウビタキ メジロ ヒヨドリ モズ アオゲラ ハシブトカラス ツグミ ソウシチョウ ウグイス ヤマガラ ルリビタキ イカル
ゲンノショウコ種子
ゲンノショウコ種
タマミズキ1
タマミズキ
フユイチゴ 猿投
フユイチゴ
ムラサキシキブ
ムラサキシキブ
ヤブツバキ1
ヤブツバキ
リンドウ
リンドウ
猿投の紅葉2
猿投の紅葉
三姉妹とステンドグラス
三姉妹ステンドグラス


第103回山路の森観察会報告

日 時    令和1年1019日   天気  曇り 

テーマ    木の実、草のタネ 

参加者    13人 

観察コース  三叉広場 → 北歩道 → WC →ヤマザクラコース → 三叉広場(昼食)・解散

今日は昼から雨という予報に、少し安堵して観察会を始めました。ミカワショウマ、チダケサシ、クモキリソウ、オオバノトンボソウが枯れて立っていました。
  雨の後なのでアケボノソウがあちらこちらに咲き出して美しい姿を見せてくれました。この花は山地の水辺に生える2年草です。和名は花冠の先に黒紫の斑点があるのを夜明けの空にみたてたものです。

裂片の緑色の2点は蜜腺溝でここから蜜を分泌しているので虫がよく来ています。 

昔の人はロマンチストですね。
    コウヤボウキも咲き出しました。高さ60㎝〜100㎝草状の落葉低木で枝先がややたれさがり、1年目の枝にわずかにピンクを帯びた花をつけます。2年生の枝には少し細長い葉が35枚束生しますが花は付けません。3年目には枯れてしまいます。和名は竹を植えることを禁じられていた高野山でこの枝から箒を作ったので、高野箒と名付けられました。
    閉鎖花のセンボンヤリも沢山咲いていました。折角のボンボンが雨に濡れて台無しでした。
    木の実はシロモジの実が黒くなりかけ、ウラジロの実は黄色になっていました。ツクバネは緑、アズキナシ、カマツカは赤い実、アオキは緑色と半分赤くなったのや、いろいろです。
 雨上がりの道にはサワガニが何度も現れて楽しませてくれましたサワガニは日本固有種です。手足が赤いのが特徴です。
 三叉で昼食を食べているとアサギマダラが1頭飛んできてくれました。今日は蛾も飛んでこないなぁ〜と思っていたので嬉しかったです。今日もいいことがありました。

咲いていた花
  アケボノソウ、アキノキリンソウ、センブリ、スズカアザミ、シロヨメナ、ヤマシロギク、コウヤボウキ、ガンクビソウ、シュウブンソウ、ミズヒキ、ゲンノショウコ、閉鎖花のセンボンヤリ

木の実

  アオキ、ナナカマド、ウラジロ、シロモジ、ミヤマシキミ、ムラサキシキブ、ツクバネ、アオハダ、ヤブコウジ、カマツカ、アズキナシ、ミズキ草のタネ、アメリカイヌホウズキ、チゴユリ、
ツルアリドウシ、アキノタムラソウ、ゲンノショウコ、キンミズヒキ、ササクサ、等


  ヒヨドリ、メジロ、カケス、エナガ、ヤマガラ、 コゲラ、シジュウカラ


  アサギマダラ

甲殻類

  サワガニ
PA161824ゲンノショウコ
ゲンノショウコ
PA161813ミヤマシキミ
ミヤマシキミ
PA161821センボンヤリ
センボンヤリ
PA161830シロモジ実
シロモジの実
PA161833ヤブコウジ
ヤブコウジ
PA161834ツルアリドウシ
ツルアリドウシ
PA170867ツクバネ
ツクバネ
PA191857アケボノソウ
アケボノソウ
PA191858チゴユリ実
チゴユリの実
PA191863サワガニ
サワガニ





第102回 やまじの森観察会報告

日 時    令和元年9月21日(土)  天気 曇り

テーマ    秋の野草

参加者    9名

観察コース  変電所前→ゲート→林道→大曲→ヤマモモ広場(昼食)→ゲート→変電所前

今回はゲート内に車を入れないで変電所前から歩くことにしました。

駐車した所のすぐ左手にスズメウリが青い実を付けていました。食可とのことで試食した人の近くにいただけで胡瓜の香りが伝わってきました。コンクリート舗装のしてある空地の隅にナンバンギセルが今年も咲いていました。ススキ等に寄生する寄生植物です。しっかり種を落として来年も期待したいです。ゲートまでの道の両側にはノブキの群生が見事です。こん棒状の種が放射状に付き、くっつき虫となり拡散されます。白い花のギンミズヒキ、普通タイプの赤白ミズヒキ(タデ科)、少し大きな黄色い花のキンミズヒキ、小ぶりなヒメキンミズヒキ(バラ科)、ミズヒキと名の付くものを4種、確認しました。ゲンノショウコもあちらこちらに紅色の花を咲かせていました。東日本では白色、西日本では紅色とされています。やまじの森でみられるのはほとんど紅色です。たったひと株しか見られないワレモコウは黄色いテープの印を付けて大事に見守ってきました。今年も立派に大きくなり咲きましたがお一人様で寂しそうです。この時期を代表するような名前を持つシュウブンソウ(秋分草)も地味に花を付けていました。ヒヨドリバナも随分増えて、アサギマダラの飛来が楽しみです。でもホタルガの吸蜜もなかなかいいものです。大曲の所で見られるオオウマノスズクサにはジャコウアゲハの幼虫がお食事中でした。今の時期だと春型で越冬蛹になって春に羽化するんでしょうか、見守って行きたいと思います。三叉まで行く予定でしたが熱心な観察とお天気の心配で引き返すことにしました。ヤマモモ広場でお弁当を食べ変電所前に戻り、9月の観察会を無事終えました。
◆咲いていた草の花 ツユクサ メドハギ ナンバンギセル イタドリ ヤナギハナガサ アレチハナガサ ガンクビソウ ノブキ ヒヨドリバナ セイタカアワダチソウ ヤブマメ ボントクタデ ゲンノショウコ シュウブンソウ ワレモコウ キンミズヒキ ヒメキンミズヒキ ギンミズヒキ ミズヒキ ノコンギク アキチョウジ ママコノシリヌグイ ヤブタバコ スズカアザミ ツルリンドウ ツルニンジン マツカゼソウ ハシカグサ ダンドボロギク ノギラン シラヤマギク キツネノマゴ 

◆鳥 アオゲラ モズ ヒヨドリ ハシブトガラス ヤマガラ 
メジロ コゲラ エナガ カケス ソウシチョウ シジュウカラ
◆昆虫 ホタルガ クロコノマチョウ アキアカネ ススメバチ ジャコウアゲハの幼虫
ナンバンギゼルゲンノショウコ
      ナンバンギセル      ゲンノショウコ
ノブキノブキの種
        ノブキ      ノブキの種
シュウブンソウ
           シュウブンソウ
スズメウリの実
             スズメウリの実
ヒヨドリバナとホタルガ
          ヒヨドリバナとホタルガ






第101回 やまじの森自然観察会報告

日時 令和元年8月17日()  天気 晴れ

テーマ 雑木林の虫

参加者 27名 (大人21名、子ども6名)

観察コース ヤマモモ広場➝カワセミコース➝ホオノキ平➝第1管理道

     ➝シラカシ広場➝林道入口ゲート➝ヤマモモ広場

 今月の自然観察会は、台風10号が過ぎ去った後で、昨年同様暑い夏の林間コースを歩き回っての虫探しとなった。集合したヤマモモ広場では、早速アブラゼミを捕えていた。

歩き始めて最初に目に飛び込んできたのは淡い緑のアマガエルであった。その近くではクモに似てクモでない足の長いザトウムシも見ることができた。先般バナナトラップを仕掛けた雑木林エリアではクワガタやカブトムシを見ることはできなかった。サルナシ湿地手前の丸太脇では、ヤスデがゆっくりと動いていた。虫捕りネットでコオニヤンマは確保できたが、蝶は動きが早く確保できなかった。森の中は終始、アブラゼミ、ツクツクボウシの特徴ある鳴き声が響きわたり、真っ盛りの夏を感じることができた。

1号管理道にはコブシの実が風で落とされ、割ってみると赤い実が秋を感じさせてくれた。

シラカシ広場のシラカシの幹にはノコギリクワガタが散歩しており写真に撮ることができた。また、枝の先端を触るとポトリとクワガタが落ちてくるし、高い枝には悠然と歩くクワガタを見ることができた。その後、ゲート脇のアベマキの木を覗きに行ったがクワガタは見当たらず、30分ほどして戻ってみるとクワガタを6匹程確保することができた。

今回は、ゲート前に車が止められており、2時間ほど森に閉じ込められ、貴重な経験を味わってしまった。参加された方には大変迷惑なことであった。ゲートに張り紙をして車を止めないように喚起したい。

◆観察できたもの

  虫たち

アブラゼミ、ザトウムシ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、ヤスデ、

ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、コオニヤンマ、オニヤンマ、ジョロウグモ、

ウスバカミキリ、ハラビロカマキリ、スジコガネ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、

ハグロトンボ、マユタテアカネ、キリギリス

  樹の花

ノリウツギ、クサギ

  草の花

ヘクソカズラ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、ミズヒキ、ミズタマソウ、ダイコンソウ、ヤブラン、ヒヨドリバナ、ガンクビソウ、シュウブンソウ、ツユクサ

  鳥の声

ホトトギス、サンショウクイ、ヒヨドリ、アオゲラ、メジロ、エナガ、ソウシチョウ、

キビタキ、ノスリ

  その他

カナヘビ、サワガニ、

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ヤスデ
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クサギの花
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落下したコブシの実
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ノコギリクワガタ
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ノリウツギ
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ツユクサ



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