やまじの森 自然観察会

第94回 やまじの森自然観察会報告

日 時 平成31年1月19日(土)  天気 晴れ

テーマ 冬の野鳥観察

参加者 14名

コース 変電所前→ゲート手前の川沿い上流へ→堰堤→ヤマモモ広場→ヤマモモコー
ス→サルナシ湿地→1号管理道→ゲート手前→変電所前

 穏やかな日になりましたが、やはり寒のうち風は冷たく手袋をはいた指先が凍えま
す。

 真冬の観察会です。今日のテーマは「冬の野鳥観察」です。そして今日はいろいろ
な鳥の声や姿が見られるところから、ということで、変電所前からの出発です。

 下見の時には変電所から少し歩いたところの高い木の上にアオゲラを見つけまし
た。昨年の9月の観察会では先頭を歩いていた参加者のかたがヤマドリのつがいを見
つけ写真も撮ってくださいました。やまじの森にヤマドリがいたなんて本当に驚きで
す。 

 川沿いの登り口には、木質化したセンニンソウが緑の葉をところどころに残して木
に巻き付いていました。花の時期が楽しみです。堰堤横からの上部はカモシカの食事
処でしょうか、アオキの芽があたり一面食べられていました。ヤマモモ広場奥のアセ
ビはまわりの樹を伐採し日当たりがよくなったせいかいっせいに白い花をつけていま
した。

 アオキの実が赤くなってきました。ツルリンドウの実も残っていました。ヤブツバ
キの赤い花が咲きはじめ、冬の森を彩っています。サルナシ湿地の近くに毎年咲く
シュンランは、株が小さくなっていましたが花芽を2個つけていました。

 冬芽もたくさん観察することができました。ネジキの赤い芽、シロモジの丸い花
芽、オオカメノキのVサインの葉芽、森の植物生物は春の準備を着々と進めていま
す。

 ヒヨドリの鳴き声は絶え間なく聞こえていましたが、他の鳥の声は少なく姿もあま
り見られませんでした。

今日は暖かい日になり、ゆっくりと冬の森を観察することができました。


◎   観察した鳥 ヒヨドリ ハシブトガラス ハシボソガラス スズメ カケス 
ツグミ メジロ ジョウビタキ エナガ ミソサザイ コゲラ

◎   下見時に確認した上記以外の鳥 アオゲラ キジバト ウソ ヤマシギ

第93回山路の森自然観察会報告

日 時  12月15日(土)  9時30分~13時           
テーマ  照葉樹 参加者  16人
 コース   三叉広場 → トイレ前 → ヤマザクラコース →   
砂防堰堤 → 橋 → 三叉広場 →車→ ヤマモモ広場(昼食)
 
今日は昨日から寒波が来ているので寒さ対策が必要でした。
三叉広場まで車で入っていきました。
 
 今日のテーマは照葉樹です。照葉樹とは、冬になっても緑の葉を
持つ常緑広葉樹のことです。
山路の森にはどのくらいの照陽樹があるか調べることにしました。
周りの落葉樹はすっかり影を潜め常緑樹が目立つようになりました
 
 歩き出すと、アオキ、ヒサカキ、ヤブツバキ、シャリンバイ、アセビ
ヤマザクラコースに入ると足元にショウジョウバカマが葉をロゼット
状に伸ばして沢山ありました。春が楽しみですね。
 
尾根道になると山桜が出迎えてくれます。巨大な幹から枝を伸ばし
山路の森の女王様です。
ミヤマシキミの赤い実や蕾、ヤブコウジの赤い実が可憐です。
シキミは有毒植物なので実を食べないようにしましょう。
 
ヤブニッケイとシロダモがよく似た葉っぱですが、今の季節はシロ
ダモの大きな冬芽を見て分かるとTさんに教えて頂きました。
 
又ツクバネガシとオオツクバネガシの違いを?さんに教えて頂きまし
た。オオツクバネガシはツクバネガシとアカガシの雑種です。
 
堰堤の橋に架かるとウラジロガシを手に取って観察しました。
又カナクギノキにカヤランが着生していました。
 
残念だったのは尾根にあるタマミズキに実が一つもなかったことです。
今日参加した人の中にタマミズキの実が目的だったと聞いて、リーダ
ーが帰りにヤマモモ広場に寄ってくれました。
そこには青空にタマミズキの赤い実が沢山光っていました。
 
タマミズキは4,5年おきに実を付けると聞いていましたが、昨年も
実を付けました。これも地球温暖化に関係がありや無しや?
最後に皆さんが集めた葉を同定して終了しました。
 
照葉樹  アオキ、アカガシ、アセビ、アラカシ、イヌツゲ、ウラジロガシ
      サカキ、シキミ、シャリンバイ、シラカシ、シロダモ、ソヨゴ
      タイサンボク、ツクバネガシ、ツブラジイ、ネズミモチ、
      ヒイラギ、ヒサカキ、ミヤマシキミ、ムベ、ヤブコウジ、ヤブツ
      バキ、ヤブニッケイ
 
実    ミヤマシキミ、ヤブコウジ、ムラサキシキブ、ヒサカキ、ソヨゴ
      アオキ
 
蕾    シロモジ、シキミ、ミヤマシキミ、アセビ
 
花    シキミ

鳥            ヒヨドリ、ルリビタキ、メジロ、エナガ、ヤマガラ、コゲラ
                ハシボソカラス
PC151488
PC121417ƒアオキPC121422シロモジ
        アオキ           シロモジ
PC121428ƒ€ƒ‰ƒムラサキシキブPC151485‚タマミズキ
      ムラサキシキブ         タマミズキ
PC151480ミヤマシキミ蕾PC151482ミヤマシキミ実
       ミヤマシキミ蕾       ミヤマシキミ実



第92回やまじの森自然観察会報告

日時   平成30年11月17日(土) 天気   晴れ
 
テーマ  落ち葉の色彩
 
参加者  19名
 
コース  ヤマモモ広場 → 林道 → 1号管理道 → 朴ノ木平 → サルナシ湿地
      → シャラノキコース → ヤマモモ広場
 
 今回は定例観察会と兼ねて、なごや環境大学講座「猿投山で楽しく明るい森づくり!」 第1回"猿投山麓の森の魅力を歩いて体感しよう"が実施され、受講生6名(大人2,子供4)の参加がありました。
 まずリーダーから猿投山麓の森の成り立ち、森の役割、森と人との関係、猿投の森づくりの会の活動、森を歩く際の注意点等についての説明がありました。次に全員に落ち葉を入れる袋を配布し、子供4名には森の探検隊でも使用した折り紙の箱と海老フライを手渡し、それを弁当箱に見立てて独自のお弁当を作ることを提案して出発です。
 シラカシ広場前でヤブムラサキの実を観察し、葉のビロードのような手触りを体感しました。管理道入口のゲンノショウコは実の皮がはじけると祭りの御輿に似ているのでミコシグサとも呼ばれます。皆で探しました。フユイチゴの群生地では赤く色づいた実を何個もいただきました。林道にはシロモジやタカノツメ等の黄色系の葉、クリ、コナラ、アベマキ等の茶色系の葉が多いなか、オオカメノキの赤色は目を惹きます。ウリカエデの色づいた葉が風に舞っています。枝を揺すってたわわに実った種を飛ばしてみました。2個くっついていた種が1個ずつ離れると、くるくる回転しながら落ちていくのを見て楽しみました。次はコバノガマズミとミヤマガマズミの実を食べ比べてみて、その酸っぱさを実感しました。
 朴ノ木平には名前のとおりホオノキの大型の葉が散り敷いています。その葉でお面を作ったり、焦げ茶色のタワシのようなその実を見つけてきた子もいました。サルナシ湿地の階段脇にたくさん落ちていたオオウラジロノキの実はリンゴの仲間だと説明すると、実際かじってみて渋みとはどういうものかを初体験した子もいました。
 シャラノキコースではナツツバキとヒメシャラの樹皮の違いを確認しました。立派なナツツバキが1本、今秋の台風で根こそぎ倒れているのは残念です。
 赤い実をいっぱい付けたタマミズキを見に、ヤマモモ広場から奥へ進みました。周りが除伐されたおかげで明るい森になり、身近な場所で観察することができます。
 広場に戻ってシートの上に採取した落ち葉を並べ、色見本と比べてみたり、子供達はそれぞれ工夫をこらしたオリジナルお弁当を披露してくれました。楽しかったそうです。青空の下、それぞれが自然の恵みを体感した贅沢なひとときでした。
 
■ 観察したもの
 
◆ 花  コウヤボウキ、ノコンギク、ヤクシソウ、リンドウ
◆ 葉  イロハモミジ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、オオカメノキ、
      シロモジ、タカノツメ、コシアブラ、ウリカエデ、ガンピ、アベマキ、クリ、コナラ、ホオノキ、アセビ、ナワシログミ
◆ 実  ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、ウリカエデ、ツクバネウツギ、コバノガマズミ、ミヤマガマズミ、タマミズキ、エゴノキ、オオウラジロノキ、アズキナシ、ソヨゴ、ヒサカキ、ヤブコウジ、クサギ、
      フユイチゴ、ツルリンドウ、イタドリ、スルガテンナンショウ、ヤブラン、ゲンノショウコ
◆ 鳥  ジョウビタキ、ホオジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ベニマシコ、ウソ、アオゲラ、ハシボソガラス、エナガ、シロハラ、メジロ、コゲラ、モズ
1ヤブムラサキ2ウリカエデ
       ヤブムラサキ        ウリカエデ
3タカノツメ4タマミズキ
      タカノツメ           タマミズキ
7弁当箱8落ち葉
      秋のお弁当箱        落ち葉いろいろ 
5子供6子供







 

第91回 やまじの森観察会報告書

 日 時 平成30年10月20日 (土)     天気 晴れ

テーマ 木の実・草のタネ

参加者 20名

コース 三叉→北歩道(古窯跡)→トイレ→三叉

三叉まで個々に車で移動し総勢20名の観察会となりました。そのうち初めての参加者が4名ありました。

これから季節は多くの植物にとって生育場所を広げる大切な時期です。動物の力を借りたり風の力を借りたり、重力でコロコロ転がったり思いっきり弾けたりと、少しでも遠くに広がるよう様々な工夫をしています。木の実、草のタネを観察しながらどのような種子散布を行っているかが今回のテーマです。

今回の観察会は、初心者向けの解説を先頭集団で行いました。三叉を少し直進したところにアケボノソウを1株だけ見つけることが出来、間近で花を観察することが出来ました。日当たりの良さそうな散策路脇にはセンボンヤリの閉鎖花がタネとなって群生していました。センボンヤリはムラサキタンポポとも言います。春には開放花として裏が紫、表は白色の花を咲かせます。タンポポのように綿毛のあるタネを付けますが薄っぺらで子実の充実していないものが多いです。秋にはもう一度蕾を付けますが開かないうちに自家受粉をして確実にタネを作ります。しかし同じ遺伝子を持ったクーロン化が進むこととなり、環境に適さなくなった時には、いちどに消滅するという危険性もあります。やまじの森でみられるその他の閉鎖花を持つものにはスミレ類、タツナミソウ類 キッコウハグマ ヒメハギなどがあります。

北歩道にはムラサキシキブとヤブムラサキが隣合わせにあります。ヤブムラサキ葉はビロードのような手触りです。紫色の実の半分を毛の多いガクに包まわれ下向き付けていました。古窯のほうに下りるとイナカギクが咲いていました。この葉もビロードの手触りです。秋の代表的な花のひとつのアキノキリンソウはイノシシの犠牲になっていましたが、何株かは黄色い可憐な花を見ることが出来ました。

トイレの近くでは植栽のナナカマドが赤い実を付け、ツクバネもたくさんの実を付けていました。ウラジロマタタビ(通称サルナシ)も実を付け食べ頃でした。三叉に近くではオオウラジロノキの実とウラジロノキの実が落ちていました。同じバラ科の裏白の木ですが葉や実はずいぶん違います。

下見の時に確認しておいた音楽祭の植樹祭会場の隅に咲いていたセンブリを観察しました。 

最後に拾ってきた木の実などを並べて確認作業をしました。

歩きながら作ったというKさんの葉っぱのどんぐり雛はとても可愛くて思わず写真に収めました。

 

■ 観察できたもの

 ガンクビソウ アケボノソウ コウヤボウキ ミヤマシキミ ツルリンドウ ヒヨドリバナ イナカギク アキノキリンソウ コメナモミ ハキダメギク ヤクシソウ アキチョウジ、ノガリヤス 

実(タネ)シロモジ ツバキ ミヤマシキミ ナツフジ ツルリンドウ ヤブムラサキ オオウラジロノキ アオキ ツクバネ ササユリ サルナシ ヤマガキ クサギ ウラジロノキ オオウラジロノキ オオバヤシャブシ ウリカエデ ヤブコウジ ナナカマド チゴユリ ササクサ ミズヒキ

◆鳥 アオゲラ エバガ メジロ カケス ヒヨドリ コゲラ ヤマガラ トビ 
実のいろいろ
木の実の色々
アケボノソウ
アケボノソウ
どんぐり雛
ドングリ雛
センブリセンボンヤリ
センブリ           センボンヤリ
ミヤマシキミヤブムラサキ
ミヤマシキミ          ムラサキシキブ
オオウラジロノキ・ウラジロノキの木の実
オオウラジロノキの実








第90回山路の森自然観察会報告

日時    平成30年9月15日(土)  天気   雨
テーマ   秋の野草
参加者      13名
コース   ヤマモモ広場 ー 林道 ー 第2管理道入口 ー ヤマモモ広場 
 停滞する秋雨前線のせいで連日すっきりせず、朝から雨。三叉まで行き昼食をとる予定を変更し、アケボノソウの群生地まで行こうと13名で出発しました。林道沿いには秋の野草が雨に濡れて咲いています。この季節にはシュウブンソウ、ガンクビソウ、ヤブタバコ等のキク科の花が多く見られ、シラヤマギク、ノコンギクも咲き始めました。シソ科のイヌコウジュが群生し、薄紅色の小さな花をつけています。香じゅの名前どおり葉を揉むとミント系のよい香りがします。同類のヒメジソとよく似ているので葉や萼の形の違いを確認しました。大曲りには昨年までナギナタコウジュがありましたが、今年は皆で探したけど見つかりません。どこかに生き残っていることを期待しています。アキチョウジも青紫色の丁字形の花をつけていて、この花に出会うのは秋の楽しみのひとつです。
 薄暗い林道脇の腐葉土の上にオレンジ色の物体!なんとタマゴタケでした。数日前の下見では生えてなかったのに6、7本が半円を描くように並んでいます。菌輪のことを妖精の輪、フェアリーリングというのだと教えていただきました。毒きのこのベニテングタケと同じような色なのにこれは美味しいと評判です。メンバーのさんが先日スープにして食し、とても美味しかったとも聞きました。でも食べるのには勇気のいる派手さですね。以前きのこに詳しい人と一緒に採取し調理したイグチのきのこ汁を食した際、舌がピリピリして不安になりました。きのこは素人には怖いです。今回の下見でカエンタケを三叉広場手前の林道脇で1株見つけました。猛毒であるだけでなく触ると皮膚がただれるので用心してください。キイボカサタケも可憐ですが毒きのこです。
 花弁に斑点があり夜明けの空に見立てて名を付けられたというアケボノソウも今年は株が増え、つぼみをたくさんつけています。音楽祭の頃には見頃となるので楽しみです。
 聞こえる鳥の声もわずかでしたが、先頭を歩いていたMさんがヤマドリの雄を発見、写真を撮って見せてくださいました。百人一首の和歌のとおり長い尾を持った柿色の美しい鳥でした。
 ヤマモモ広場に帰ってくると出発時つぼみだったツルニンジンが開花し出迎えてくれました。始終雨でしたが林道を歩いて秋の訪れを楽しむことができました。
 
[ 上記以外に観察できたもの ]
 
草の花 : ヒヨドリバナ、スズカアザミ、ダンドボロギク、センボンヤリ(閉鎖花)、ボントクタデ、ハナタデ、ミズヒキ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、ヤブラン、オトコエシ、ヌスビトハギ、アレチヌスビトハギ、ゲンノショウコ(赤)、ナキリスゲ
 
木の花 : ノリウツギ、クサギ
 
鳥の声 : コゲラ、エナガ、メジロ、カケス、キジバト、ヤマガラ、
      アオゲラ、ヒヨドリ、 シジュウカラ 
                                   アキチョウジオトコエシ
アキチョウジ    オトコエシ
ノコンギクカエンタケ
ノコンギク     カエンタケ
キイボカサタケタマゴタケ
キイボカサタケ       タマゴタケ

 
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