やまじの森 自然観察会

第117回猿投の森自然観察会報告

日 時 令和3年2月20日(土)  天気 晴れ 
 
テーマ 冬芽 
 
参加者 23名 
 
観察コース 中電変電所前→ゲート→第1管理道→ホオノキ平→サルナシ湿地
     →シャラノキコース→ヤマモモ広場(昼食)→ゲート
     →中電変電所前  今月から通常の観察会に戻りましたが、今回も密を避けマスク着用で変電
所前から出発しました。  今月のテーマは「冬芽」です。冬芽とは冬を越して翌春に成長する花芽や
葉芽のことをいいます。葉を落とし今は休眠状態となっている裸木も活動再
開のためのエネルギーを冬芽に蓄えて春の準備をしています。冬芽は、魚の
鱗のような皮や毛でおおわれている鱗芽、おおわれていない葉の葉脈がその
まま出ている裸芽、葉柄や樹皮の中に隠れている隠芽などに分けられます。
 冬芽の観察はその形、色、大きさといっしょに葉痕、維管束痕、側芽など
も観察します。
葉痕は葉の落ちた跡です。その中には維管束痕といって水分や養分の通った
管の跡があり、樹によって数や配列が違い、冬芽と葉痕全体がいろいろな動
物や人の顔に見えたりして、冬芽の観察の楽しみの一つです。  参加者のみなさまは観察熱心であちらこちらで足が止まり、これも観察会
の楽しさ、おもしろさなのですが、なかなか前へ進みません。  冬芽の中で目立つのはオオカメノキです。日当たりのいいところではチョ
キの真ん中に丸い花芽をつけています。子供が両手をあげているようです。
ネジキは三大美芽の一つで赤い帽子をつけたロンドンの衛兵のようです。こ
の森では数の少ないダンコウバイは花芽が大きく膨らんでいます。マルバア
オダモはきれいな薄紫の毛に包まれた鱗芽です。頂芽の両横には側芽が控え
ています。
シロモジ、クロモジは葉芽を真ん中に両方に丸い花芽が出ています。コウヤ
ミズキの花芽は赤い雄しべを少しのぞかせ今にも咲きそうです。リョウブは
ナポレオンハットをつけ北風に吹き落とされそうです。帽子が落ちると裸芽
になってしまいます。ホオノキ平のホオノキは大木で高いところに冬芽がつ
いていますが、下からでも確認できるほど大きな芽です。早春の花アセビ、
マンサク、ヤブツバキ、スズカカンアオイが咲き、アオキの実は赤くなって
きました。
 花芽をつけたシュンランの株もあちこちで見つけることができました。コ
ロナ禍の中でも自然は何も変わらず、三寒四温を繰り返しながら、春はそこ
まで来ています。 観察できたもの ◎冬芽 オオバヤシャブシ アカメガシワ ヌルデ タカノツメ 
    サルトリイバラウワミズザクラ マルバアオダモ 
    ウリカエデ ネジキ ミヤマガマズミ リョウブ     エゴノキ カマツカ ムラサキシキブ ヤブムラサキ 
    ゴンズイ クサギ ヤマコウバシ シロモジ 
    クロモジ ダンコウバイ オオカメノキ タニウツギ 
    タラノキ バイカツツジ ホオノキ コウヤミズキ
    ザイフリボク ナツツバキ ヒメシャラ     ヤマウグイスカグラ ウグイスカグラ タマミズキなど ◎花 スズカカンアオイ ヤブツバキ アセビ マンサク ◎鳥の声 ジョウビタキ メジロ ヒヨドリ ハシブトガラス アオジ 
     ヤマガラ ソウシチョウ(姿) コゲラ

アオキの実2021.2
アオキ
オオカメノキ2021.2
オオカメノキ
コウヤミズキ2021.2 (1)
コウヤミズキ
ヤブツバキ2021.2
ヤブツバキ
ヤマコウバシ冬芽2021.2
ヤマコウバシ冬芽
リョウブ2021.2
リョウブ

第116回山路の森自然観察会

 日 時   2021年1月16日(土)晴れ 9時30分より

 集合場所  変電所前

 テーマ   冬の野鳥観察

 コース   変電所⇒ 第1管理道⇒瀬戸の水源⇒高速道路高架⇒くぐり抜けた所・Uターン⇒変電所

 1月8日に緊急事態宣言が出されたので、今回は自然観察中止ということになりそこで観察会の関係者だけの観察をしました。

 変電所の前の広場は早速ウソの雌が2羽いました。そこから山路の森に入って ゲートが見える所に来るとソウシチョウが45羽が行ったり来たりしていましたが飛んで行きました。土曜日なので車も多く、人もいるので鳥も落ちつかない様子です。

 ゲートを通過して第1管理道に入ると、鹿に食べられたアオキが何箇所かありました。花がらをつけたヤマアジサイ、ヒヨドリバナ、茶褐色の葉を付けたヤマコウバシ、シロモジ(多かった)が特に目立ちました。

 オオカメノキ、ダンコウバイの冬芽は大きくなっていました。

 瀬戸市の水源を過ぎて高速道路をくぐるとセイダカアワダチソウがかなり残っていてこれを目当てに野鳥が来るようです。特にベニマシコは好きなようですが今日はここにはいませんでした。 

 遠くの木に何十羽とマヒワが止まっていました。かなり珍しい鳥です。双眼鏡で見るとゆっくり休んでいるようでした。でも5分ぐらいすると全部飛び立って行きました。マヒワは寒いせいかコロコロして太目に見えました。

 マヒワの中にカワラヒワが2羽 混じっていたようです。

 又反対側の上空に1羽鳥が舞い始めましたがノスリでした。

 帰りは往路を帰って来ました。

 駐車場まで来ると雨がポツンと落ちてきました。間に合ってよかったです。

 今日はカケスのガラガラ声が何度も聞くことができました。

 又寒さ対策をしてきましたが、途中で1枚脱いで歩くほど暖かくなりました。

  

赤い実 ヤブコウジ、ツルアリドウシ、アオキ、フユイチゴ

鳥   ソウシチョウ、ベニマシコ、マヒワ、カワラヒワ、
 コゲラ、モズ、
カケス、アオジ、ジョウビタキ、ノスリ、
 メジロ、トビ、ヒヨドリ、
ハシボソガラス、
 ハシブトガラス、キジバト、シロハラ

20210116観察会 鹿に食べられたアオキ
             鹿に食べられたアオキ
20210116観察会 葉の落ちないシロモジ
葉の落ちないシロモジ
キアシナガバチの巣
キアシナガバチの巣
キブシの実
キブシの実
ツルアリドオシ
ツルアリドウシ
マヒワの群
マヒワの群

第115回 やまじの森自然観察会報告

 日時 令和2年12月19日(土) 天気 曇り時々晴れ・一時霙  
テーマ 照葉樹 参加者 19名
コース ヤマモモ広場→シャラノキコース→サルナシ湿地→第一管理道→林道→堰堤→ヤマモモ広場
    照葉樹というと宮崎県・綾の森の日本最大級照葉樹林が思い浮かびます。こちらでは寺社叢林に見られる小規模照葉樹林を見るだけで、一度は行ってみたい所の一つです。この地方でも数百年の時を経れば極相林となってシイ、カシの森になると言われていますが、落葉樹・常緑樹と両方ある今のやまじの森は楽しいです。
    照葉樹の代表といえばヤブツバキです。「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ思はな 巨勢の春野を」と万葉集にも詠まれるほど古くから愛されてきた木です。艶やかな葉に赤い花は目も心も惹かれます。やまじの森にもぽつぽつ咲き始めました。瀬戸市の花でもあり大切にしたい木です。
    今回の観察会では、昨年同様にやまじの森で確認されている照葉樹(常緑樹)48種の表をもとに特徴を話しながら同定、観察を行いました。(参考資料 猿投の森の樹木調査 鈴木治男 文一総合出版 照葉樹ハンドブック)同じように見える照葉樹ですが、葉の形、葉のつき方、葉の縁、葉裏の色・葉脈、匂いなどが同定の鍵です。やまじの森の観察会では参加者の皆さんが先生。自身で勉強されたこと、他の観察会での知識を披露していただき和気あいあいと行われました。最後の観察地はヤマモモ広場から50mほど行ったところを右に上がった堰堤でした。ここでは珍しいカゴノキ(クスノキ科)があります。堰堤工事で伐採されましたが脇から萌芽し3m以上の株立ちになっています。今後も大切に見守りたいです。 出発点のヤマモモ広場まで戻り、採集してきた葉を並べて確認作業を全員でしました。葉が1枚になると難解ですがベテランの方は簡単に正解されていました。同定作業が終わる頃には霙が降ってきました。
【照葉樹】アオキ アセビ アラカシ イヌツゲ ウロジロガシ カゴノキ キヅタ サカキ サネカズラ シキミ シャシャンボ シラカシ シロダモ スイカズラ ソヨゴ タブノキ ツクバネガシ ツブラジイ テイカカズラ ナワシログミ ナンテン ネズミモチ ヒイラギ ヒサカキ フユイチゴ マンリョウ ミヤマシキミ ムベ モッコク ヤブコウジ ヤブツバキ ヤブニッケイ ヤマモモ リンボク 
【花・実】 ヤブツバキ ミヤマシキミ アオキ マンリョウ マルバノホロシ 
        フユイチゴ 
【鳥・鳴き声】ヒヨドリ ソウシチョウ メジロ ハシブトガラス カケス エナガ 
        シジュウカラ コゲラ アオジ

サルナシ湿地の木道を渡る参加者
サルナシ湿地の木道を渡る参加者
葉の同定会
葉の同定
参考ハンドブックとチェック表
参考ハンドブックとチェック表
大きくなったカゴノキ
大きくなったカゴノキ
カゴノキカゴノキの樹皮は鹿の子柄
カゴノキの葉    鹿の子柄の幹
ヤブツバキ
ヤブツバキ

第114回 やまじの森自然観察会報告

日 時  令和2年11月21日()  天気  晴れ、風やや強し 

テーマ  落ち葉の色彩      参加者  26名(内子供1名) 

観察コース ヤマモモ広場➝林道➝第一管理道➝サルナシ湿地
            シャラノキコース➝ヤマモモ広場
 

 一昨日まで小春日和が続き、昨日のにわか雨、今日の快晴と数日前のシロモジやモミジの葉の輝きはなくなり、雨と風で散ってしまい足元は落葉で満たされていました。みなさんには、配付した袋を持って頂き思い思いに落ち葉を拾い、それぞれの葉を確認しながら足を進めていただきました。ウラジロの葉を飛ばしたり、林道脇ではブルーのクサギの実、赤いマルバノホロシの実を見ることができました。管理道脇では赤いフユイチゴが見られ、ウリカエデやタカノツメに陽があたって黄色く輝き、バイカツツジやイロハモミジの赤みがかった葉が林内に残り、森に彩りを添えていました。

一方で、ナツハゼの実、ヤブツバキの花は確認できず、コウヤボウキやリンドウの花も終わりに近づきつつありました。最後は、ヤマモモ広場から少し下ったところにあるタマミズキの赤い実を見て広場に戻り、拾ってきた葉を広げて確認し合い、Gさん作成の黒い画用紙に拾ってきた葉を貼り付けて陽に透かして見ました。どのステンドグラスもそれぞれ特徴ある色彩となり、とても綺麗でした。のんびりと晩秋の1日を楽しむことができました。

 

咲いていた花: コウヤボウキ、リンドウ、ノコンギク

見つけた実: クサギ、マルバノホロシ、フユイチゴ、
              ヤブコウジ、
バイカツツジ、イタドリ、
              マンリョウ、ヤブムラサキ、
オオウラジロノキ、
       スルガ
テンナンショウ

鳥の鳴き声: ソウシチョウ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、
       アオジ、コゲラ
、カケス、ヤマガラ

キノコ:   ツチグリ

20201121観察会
20201121観察会2

第113回 やまじの森自然観察会報告

日時   令和21017日(土)    天気  雨

テーマ  木の実・草のタネ          参加者 14

コース  三叉広場 - 北歩道 - WC - 三叉広場 - 
               林道終点 - 三叉広場
 

 急に季節外れの肌寒い気候になりましたが、雨にも関わらず初参加の小1男子を含め14人で秋を探しに出かけました。三叉広場では春には白い可憐な花を咲かせたセンボンヤリ(千本槍)の閉鎖花が何本も槍の穂先のように突っ立っていて、この実が乾燥すれば金茶色の毛槍に変身します。オオウラジロノキの実も道にころがっています。林檎の仲間なのでかじれば青りんごのような味がし、果樹酒にすると美味しいそうです。

 北歩道ではコウヤボウキが咲き始めました。一年枝の先端に桃色を帯びた白い花を付けるキク科の木本です。アケボノソウやアキチョウジも咲いています。赤く艶やかでひときわ目立つミヤマシキミの実は有毒、シキミと同様の「悪しき実」が名前の由来でこれは食べることはできません。地面を這うツルアリドオシの小さな赤い実の頂には2個ずつ並んで咲いた花の跡が見えます。ツクバネ(衝羽根)の枝先にぶら下がった実には4枚の苞が付いていて羽根つきの羽根にそっくりです。

 林道沿いのクサギ(臭木)にも実がついていました。星形に開いた赤い萼の真ん中には瑠璃色の実が輝いていて見事な色合いです。この葉を揉むとゴマのようなにおいで臭くなんかありません。センブリの葉をちぎってその苦さを味わったりもして、五感で雨の観察会を楽しむことができました。

 

[上記以外に観察したもの]

花:
 アキノキリンソウ、スズカアザミ、コメナモミ、ガンクビソウ、ノコンギク、イヌホオズキ、ノガリヤス、キッコウハグマ(閉鎖花)

実:
 チゴユリ、ササユリ、アオキ、ナツフジ

鳥:
 カケス、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、ハシボソガラス
 エナガ

image001センボンヤリ
センボンヤリ
image002ウラジロノキの実
オオウラジロノキの実
image003コウヤボウキ
コウヤボウキ
image004アキチョウジ
アキチョウジ
image005アケボノソウ
アケボノソウ
image006ミヤマシキミ
ミヤマシキミ
image007ツルアリドオシ
ツルアリドオシ

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