やまじの森 自然観察会

第78回 山路の森定例観察会報告

日時  平成29年9月16日(土)   天気 雨
テーマ 秋の野草
参加者 11名
コース ゲート前 ---  林道 --- 大曲がり--- 林道 --- シラカシ広場
 
 大型の台風18号が九州に接近中のために朝から雨模様でしたがそれにもめげず常連11名でゲート前から出発しました。
    林道両側にはテーマにふさわしい秋の野草たちが雨に濡れていっそう美しくけなげに咲いています。森の音楽祭準備の除草作業で残しておいて欲しい植物に黄色のテープでマーキングしながら林道を歩いていきました。
    この季節にはキク科の植物が数多く見られます。秋分の日を間近に控え花盛りのシュウブンソウ、煙草のキセルの雁首に横向きに咲く花が似ていることから名付けられたガンクビソウ、ノコンギク、シラヤマギク等、清楚な花たちです。アサギマダラが吸蜜にやってくるヒヨドリバナも咲き始めました。
    昨年の音楽祭の鑑賞中この蝶が会場で舞っていて感激しました。今年もこの森で何頭も見られることを期待しています。
    ヌスビトハギ、キンミズヒキ、イノコズチ、ササクサ等の花期が終わり果実が目立つようになりました。これらは衣服に取り付くので厄介者ですがしたたかに子孫を残そうとしているのです。
    タデの仲間も小さな桃色の花を付けています。中でもママコノシリヌグイは愛らしい花ですが茎には下向きのトゲをびっしり付けています。漢字で書けば「継子の尻拭い」と継子いじめの象徴のよう。ヘクソカズラ、オオイヌノフグリ同様、可愛い花にもかかわらず可哀想な名前の植物の一つです。
    大曲がりのヌルデに奇妙な虫こぶがいくつも出来ています。これはヌルデミミフシといいアブラムシの仲間が作ったもので、中は空洞になっており、壁に貼り付いた粒々にはよく見ると手足があります。この虫こぶにはタンニンが多く含まれ、昔はお歯黒の原料として用いられたそうです。
    自然観察グループは植物保護のために、杭を打ち、ロープを張り、名札を付ける作業をしてきました。しかし今回の観察会で数カ所、ロープが無くなっているのを発見しました。数日前の下見時にはあったのに、、、理由も分からず困惑しています。
 雨のなかの林道歩きでしたが秋の訪れを満喫し、正午頃解散しました。
 
上記以外に開花していた植物:
ヤブタバコ、ダイコンソウ、マルバノホロシ、イヌコウジュ、
ヒメジソ、ボントクタデ、イヌタデ、ハナタデ、ヤブラン、
オトコエシ、ツユクサ、ゲンノショウコ、キツネノマゴ、
アレチヌスビトハギ、ヒメキンミズヒキ、アメリカセンダングサ、
ナキリスゲ、カゼクサ、アシボソ、ササガヤ等 
12
シラヤマギク   ママコノシリヌグイ
34
ヌルデミミフシ   ミズタマソウ
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サワガニ  観察風景






 

第77回山路の森定例自然観察会

日時     8月19日
テーマ    雑木林の虫 
参加者    大人 21人、  子ども 9人 
コース    ヤマモモ広場 → シャラノ木コース → サルナシ湿地 →ホウノキ平 → 1号管理道 → シラカシ広場(昼食) →ヤマモモ広場
8月に入ってから雨雲の気まぐれに翻弄される日本列島です。
昨夜は激しい雨音に目が覚めました。 山路に来てみるとやはり大地はしっかり雨水を含んでいました。林道が痛んでないか心配でした。今回は子供たちと一緒に、森の中にどんな虫がいるか探検です。
観察会参加者のお孫さんや、日本山岳会の団員の方も参加してくださいました。又瀬戸市の広報にも載せて戴き参加してくださいました。子どもさんには虫取り籠のプレゼントがありました。プレゼントの籠を肩にかけてわいわいと出発しました。蝶はなかなか逃げ方が上手でしたが大人が1頭とりました。
樹液を出している木を探しながら歩きました。
なかなか思ったように樹液にはいませんでしたが、お父さん達が一生懸命探してミヤマクワガタを1匹捕まえることができました。ミヤマクワガタは今は少なくなっているそうです。
 サルナシ湿地は昨夜の雨で十分な水分を含み、湿地らしくなっていましたでも虫の姿は見当たりません。ホウノキ広場は花は何にもなくなって、ホウノキの花の実が転がっていました。シラカシ広場に着くまでカマキリ、トンボ、セミを捕まえました。いつの間にか 「カナカナ」 と鳴くヒグラシの季節になっていたのですね
 子ども達はムカデに似たヤスデを見つけましたが、誰も欲しがりませんでした(私もいりませんが)
でも、ヤスデの名前を知っているのには驚きました。
 今回会ったばかりの子供同士が、いつの間にか会話をし楽しそうでした。又来年も子どもさんに参加していただき、虫の話を聞きたいと思いました。 

【森で見つけた虫】 
 アオカナブン  ミヤマクワガタ  ヒグラシ ヤスデ 
 オオシオカラトンボ  カマキリ  キタキチョウ  
 トンボ(何トンボ?)
 
【花】 
 ヤブラン  ダイコンソウ  キンミズヒキ  センニンソウ
 ヒヨドリバナ  ヘクソカズラ  サジガンクビソウ  
 ミズヒキ ノリウツギ(木)

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第76回山路の森定例観察会報告

日時  平成29年7月15日(土)    天気 晴れ
テーマ 夏の野草
参加者 18名
観察コース ヤマモモ広場→林道を三叉広場→ヤマモモ広場
 梅雨のさなかの観察会です。九州北部では記録的な豪雨にみまわれ多くの被害が出ています。今週には東海地方でも五条川が氾濫しました。「いまだ経験したことのない大雨」。異常気象が異常でなくなってきています。これ以上の被害が出ないことを祈ります。
   猿投の森の中は、一段と緑が濃くなってきました。今日はヤマモモ広場から林道を三叉広場まで往復しました。これから秋に向けて次々と花が咲きます。今の時期は秋の花までの合間で花が少ないかなと思っていましたが、いろいろ咲きはじめていました。林道の両脇にはコアジサイの花殻の緑がきれいです。ヒヨドリバナの株も増えてきました。秋にアサギマダラが吸蜜にきてくれるでしょうか。
 ヤマアジサイはそろそろ終わりですが、まだ装飾花を上に向けているものもありました。ハエドクソウの目立たない白い花が満開です。
 大まがりのオオバウマノスズクサの実は5㎝ほどの楕円形の実をつけていました。まだ緑色です。
 4日前の下見の時に、積んであった砂利の上に何かの卵が3個あるのを作業中の森の会の方が発見しました。長さ1㎝くらいの楕円形の乳白色の弾力のある卵です。たぶんカナヘビの卵だろうとのことですが、この強い夏の日差しを浴びて大丈夫かな。カナヘビの卵だとしたら湿り気が必要とのこと。そして今日はその卵が見当たりませんでした。誰かが湿気のある木陰に移してくれたのかも。無事に孵化するといいのですが。
 ナツツバキは白い小型の花を咲かせていました。一日花で木の下には落ちたばかりの花が一面に敷き詰められていました。
 三叉広場周辺には、オカトラノオ、ムラサキニガナ、チダケサシが咲きはじめていました。アケボノソウは小川が増水した時に流されたのでしょうか、場所を変えて3本健在です。ミカワショウマも葉が繁ってきました。
 この暑い夏に咲く花、この夏を乗り切って秋の出番を待っている花たち、どちらもたくましく、エネルギーを感じます。

○観察した主なもの
 コクラン ドクダミ🌸 コアジサイ ノギラン(蕾) ヒヨドリバナ(蕾) シュウブンソウ マツカゼソウ ハエドクソウ🌸 ヤマアジサイ🌸 オトコエシ アマヅル ヒメジョオン アキノタムラソウ🌸 コウヤザサ チダケサシ🌸 ミカワショウマ オカトラノオ🌸 ダイコンソウ🌸 ヨウシュヤマゴボウ アケボノソウ ナツツバキ🌸 ネムノキ🌸 バイカツツジ🌸

○鳥の声
 センダイムシクイ ヒヨドリ メジロ アオゲラ サンショウクイ ヤマガラ ソウシチョウ ウグイス オオルリ コゲラ シジュウカラ クロツグミ エナガ サンコウチョウ イカル ホトトギス

オオバウマノスズクサの実
オオバスズクサの実
オカトラノオ
オカトラノオ
ナツツバキ2
ナツツバキ
ムラサキニガナ
ムラサキニガナ

第75回 山路の森定例観察会報告

日時  平成29年6月17日(土)  天気 ☀ 晴れ
テーマ 水辺の植物・生きもの
参加者 20名うち小学生1人
コース やまもも広場→山路川堰堤→シラカシ広場・アジサイコース→サルナシ湿地→丸木橋→やまもも広場

 梅雨に入っているとは思えない爽やかな日でした。
やまもも広場から山路川の堰堤へイワタバコの確認に向かいました開花は8月の初め頃で定例観察会では毎年見ることができない花です。個々にお出かけくださいということでご案内しました。
林道では、ひっきりなしに鳥のさえずりが聞こえてきました。鳥博士によると16種もの鳥の声を聞き分けたとのことです。
イワタバコの堰堤まで行く途中のスギ林には、イワガラミが双眼鏡の必要ぐらいの高い位置で花を咲かせていました。足元にはテイカカズラの花が落ちていて、「私も咲いているから見て見て」と言っているようでした。イワタバコは、堰堤の壁にびっしりと付いていましたが、大きな株は少なかったように思います。

シラカシ広場からのアジサイコースには、第一管理道との間に、ぽつぽつとササユリが咲いていました。このように、整備によって適度な光環境になり、今まで見られなかった草花が見られるのは楽しみなことです。
しばらく行くと存在感のあるアジサイの花が目に入ってきました。
先日 テレビでお天気キャスターの方がアジサイの開花宣言についての話をされているのを聞きました。あまり聞きなれないアジサイの開花宣言ですが、標準木もあって全体が装飾花(ガク)に包まれていて、ガクをかき分けたところに真の花があり、その花が2~3個咲くと開花宣言が出されるとの説明でした。ちなみに花が咲き終わると装飾花は裏返り、いつまでもそれは散ることがないです。
アジサイの花を見ると私はいつも思い出されるのが長崎のおみやげ、焼き菓子【おたくさ】です。おたくさは、シーボルトが愛した日本女・楠本滝のことで、いつも【おたきさん】と呼んでいたのが【おたくさ】と発音されていたそうです。シーボルトはアジサイの花に感動し滝の美しさを重ね合わせHydrangea Macrophylla var. Otakusaと名付けたということです。
長崎土産も、いろいろありますが自然観察仲間には、この時期こはこうした逸話のあるものが喜ばれるかもしれません。

テーマに沿って、もう一か所、水辺のあるサルナシ湿地へと向かいました。晴天続きで流れる水が、かなり少なくなっていました。リーダーは捕虫網を持ってきていましたが、肝心なトンボ等の昆虫があまり見られませんでした。
数少ない昆虫の中でコアジサイの葉にじっと止まっていたカミキリムシは詳しい方に教えていただいたところマルバネコブヒゲカミキリ(日本固有種)とのことでした。

◆観察できたもの
□木の花 バイカツツジ コアジサイ ガクアジサイ ヤマアジサイ ムラサキシキブ ミヤコイバラ イワガラミ テイカカズラ ネズミモチ
□草の花 ニガナ ヒメジョオン クモキリソウ オカトラノオ オニタビラコ ササユリ ハナニガナ ヤマトウバナ イチヤクソウ
□鳥の声 ウグイス サンショウクイ キビタキ オオルリ ヤブサメ ヒヨドリ ハシブトガラス イカル ソウシチョウ クロツグミ メジロ ヤマガラ コゲラ センダイムシクイ ホトトギス シジュウカラ
□昆虫 キタキチョウ キンモンガ マルバネコブヒゲカミキリ □その他 ザトウムシ ニホンカナヘビ

長崎ではすべてのアジサイを[おたくさ]というそうです
長崎ではすべてのアジサイを[おたくさ]というそうです
イワガラミ高くてよく見えないマルバネコブヒゲカミキリ 雌
イワガラミ高くてよく見えない      マルバネコブヒゲカミキリ 雌
ササユリ落花のテイカカズラ
ササユリ                                       落花のテイカカズラ

第74回 山路の森定例観察会報告

日時    2017年5月20日(土)
テーマ   新緑の雑木林
参加者   16名
コース   三又広場 ー 北歩道 ー 古窯跡 ー WC ー 山桜コース - 三又広場
 
 まずはゲート前で満開のジャケツイバラ(蛇結茨)が出迎えてくれました。名前のごとく蛇が絡みつくようにアカメガシワを覆い五月晴れの空に黄金色の花を咲かせていました。
 今日は三又広場でかぶれの代表のツタウルシとツタの幼形葉の違いを確認してから新緑の山歩きを開始しました。晴天のおかげでキビタキ、オオルリ、センダイムシクイ等の鳥たちが行く先々で囀っています。葉が3つに切れ込み基部のパンチ穴のような丸い隙間がかわいいシロモジは山路の森に多く見られます。カイナンサラサドウダンが鐘形の名残の花を付け、ミズキは枝を階段状に水平に広げ緑の葉の上に真っ白な花を一面に咲かせて見事でした。淡いピンクのタニウツギ、白に黄色のレース模様のツクバネウツギもあちこちで花盛りです。ヤブムラサキの若葉はビロードみたいで蕾も柔らかな毛に覆われていてフワフワの触感を楽しみました。
 古窯跡への道筋ではフデリンドウの蕾があり、陽が当たっていれば青く可憐な花弁を開いていたはずです。白く透明感のある別名ユウレイタケ、ギンリョウソウも咲いていました。イチヤクソウはまだ蕾でしたが株が増えていて来月の開花が楽しみです。歩いていると道脇の茂みにスルスルと入っていくマムシを発見!この季節には遭遇するのです!!気をつけないといけませんね。
 WC前で休憩、ツクバネも目立たないけれども緑色の小さな花をたくさん付けています。雌株は秋に羽根形の実をぶら下げ、それを見るのは山路の森での楽しみのひとつです。
 山桜コースへ再出発し、若葉を展開しているヤマザクラの巨木からパワーをもらいました。柔らかなリョウブの葉が虫に喰われているのが目立ちましたが、この木はキンモンガの食草だそうで、成虫が飛んでいるのを見て納得しました。
 三又広場へ下りてくると愛知県固有種の貴重な植物、ミカワショウマが数株育っており、その真っ白で清楚な花が咲くのが楽しみです。ラッキーな数人は幸せの青い鳥、オオルリの姿を間近の樹上に見ることができました。
 新緑の木々に囲まれ清流のそばでの昼食は、いつものおにぎりでもごちそうでした。
 
[木の花] 
ジャケツイバラ、カイナンサラサドウダン、ミズキ、タカノツメ、ツクバネ、ツクバネウツギ、タニウツギ、ミヤコツツジ、モチツツジ、フジ、サワフタギ
[草の花] 
オオバウマノスズクサ、タツナミソウ、トウバナ、ニョイスミレ、アギスミレ、ニガナ、ハナニガナ、オニタビラコ、ギンリョウソウ、スズカカンアオイ、 スルガテンナンショウ、ヘビイチゴ、フデリンドウ(蕾)、イチヤクソウ(蕾)、ササユリ(蕾)
[鳥]
オオルリ、キビタキ、アオゲラ、ヤブサメ、シジュウカラ、サンショウクイ、ツツドリ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、カワラヒワ、クロツグミ、コゲラ、センダイムシクイ

1
ジャケツイバラ
2
タニウツギ
3
ツクバネウツギ
4
ヤブムラサキ
5
タツナミソウ
6
ギンリョウソウ




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